表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
脳筋消防士、死んだら神にスカウトされた  作者: antomopapa


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

51/98

第44話 ダンジョン完成直前



円卓の部屋。

神界タブレットの画面を見つめながら、統括は腕を組んで唸っていた。

「……よし。ここまでで――消費ポイント、8000」

指先でタブレットを軽く叩く。

【残ポイント:15000ちょっと】

「まだ余裕あるな」

そう呟いた瞬間。

「余裕あるとか言う前に、ちゃんと確認してよね?」

ウェヌスが即座にツッコむ。

「うん、分かってる分かってる」

「分かってない人の返事です」

淡々と返され、統括は目を逸らした。

円卓の中央には、ドワーフ国の地下断面図が立体映像で浮かんでいる。

巨大な縦穴、その周囲に張り巡らされた十五層構造。

「掘りすぎて枯れかけてた土地を、逆に安定させる構造にしてある」

そう説明するのはテレスだ。

「地下の空洞を均一化して、負荷を分散。

 このまま放置すれば起きていた大規模地盤沈下は、これで回避できる」

「流石だな」

統括が素直に頷く。

「ダンジョンって聞くと派手な話に聞こえるけど、

 今回は防災工事の側面も強いからな」

「ついでに冒険者のレベル底上げ」

ヘファイストスが腕を組む。

「クリア推奨レベルは60。

 だが――」

「60あればクリアできるダンジョンじゃない」

統括が続きを言う。

「クリアする頃には60になってるダンジョンだ」

その言葉に、数柱の神が静かに頷いた。

「入口付近は誰でも入れる。

 だが奥に行くほど、“考えないと進めない”構造にしてある」

テレスの説明は続く。

「ただ強いだけでは進めない。

 地形、視界、連携――全部使わせる」

「いいねぇ」

アウラが楽しそうに笑う。

「血なまぐさいだけの場所じゃなくてさ、

 挑戦する場所って感じ」

「安全対策も万全だ」

ヘファイストスが続ける。

「帰還石のドロップ率は高め。

 食料も要所に配置。

 “死なせない”ことを最優先にしてある」

「……優しいダンジョンですね」

ウェスタが小さく呟く。

統括はタブレットを閉じ、円卓を見回した。

「派手さはない。

 でも――長く使われる」

「それが一番だろ?」

クロノスが頷く。

「急がず、壊さず、育てる。

 まさにお主らしい」

統括は少し照れたように頭を掻いた。

「まあ……筋トレと同じだな」

「それは違う」

即座に全員からツッコミが飛んだ。

ダンジョンは、もうすぐ完成する。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ