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脳筋消防士、死んだら神にスカウトされた  作者: antomopapa


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閑話02 5000ポイントの正体

すいません。閑話もう一つあります。



神界。

円卓の片隅で、

俺――統括は、

見慣れない光の板を眺めていた。

「……これ」

「最初から

 あったけどさ」

板の上には、

数字が浮かんでいる。

――残ポイント:3000

「……5000って、

 何だったんだ?」

思わず、

呟く。

「統括?」

水の神ウェヌスが、

首を傾げた。

「その板、

 見てたの?」

「見てた、

 というか」

「今さら

 気になった」

「……気づくの

 遅くない?」

風の神アウラが、

苦笑する。

「え?」

「だって」

「それ、

 世界管理用ポイントだよ?」

「……」

俺は、

板を見つめ直す。

「……世界管理?」

「統括」

火の神ウェスタが、

一歩前に出た。

「説明して

 いませんでしたね」

「……いや」

「聞いてない

 気がする」

「最初に

 設定しました」

「……え?」

「創造神に

 就任した直後」

「あなたが

 何も分からなかったので」

「私が

 おススメ設定を

 適用しました」

「……」

脳裏に、

ぼんやりと思い出が蘇る。

白い光。

大量の項目。

「推奨」の文字。

「あれか!」

「あれ、

 勝手にやったの!?」

「はい」

ウェスタは、

即答した。

「……怒らないの?」

アウローラが、

にやにやしながら聞く。

「……怒るどころか」

「助かった」

俺は、

正直に言った。

「正直、

 何から手を付けていいか

 分からなかった」

「……流石」

「火の神、

 仕事できすぎ」

アウラが、

拍手する。

「その時に

 消費したのが」

「2000ポイントです」

ウェスタが、

淡々と説明する。

「星の構造」

「魔力循環」

「天界・神界・地上の

 三層構造」

「文明の

 オート進行」

「……」

俺は、

板を見下ろす。

「じゃあ」

「残りの

 3000は?」

「放置です」

「……放置?」

「あなたが

 使わなかったので」

「……そうか」

「使い方、

 分からなかったもんな」

「……」

俺は、

苦笑した。

「……俺」

「創造神なのに

 チュートリアル

 読んでなかったな」

「今さら

 気づいた?」

アウローラが、

肩をすくめる。


お布施システム

「でも」

俺は、

ふと疑問に思う。

「最近、

 この数字」

「ちょっと

 増えてないか?」

「はい」

ウェヌスが、

頷いた。

「地上で

 貨幣が流通し始めました」

「それに伴って」

「お布施システムが

 有効化されています」

「……お布施?」

「課金?」

「……ゲームか?」

思わず、

声が出た。

「似ています」

ウェスタが、

真面目に頷く。

「ただし」

「お金が

 直接来るわけでは

 ありません」

「そもそも」

「天界には

 貨幣価値が

 ありませんから」

「……だよな」

「お布施は」

「神官や

 神殿の運営費」

「ポイントは」

「信仰や感謝を

 数値化したものです」

「……なるほど」

「評価システム

 みたいなもんか」

「原初の神が

 採用しています」

「……あの人か」

嫌な予感が、

少しした。


原初の神

「――呼んだか」

背後から、

声。

振り返ると、

そこにいた。

原初の神。

「……」

全員が、

背筋を伸ばす。

「説明は

 済んだか」

「……はい」

「統括」

原初の神は、

俺を見る。

「知っておけ」

「お布施システムに

 辿り着く前に」

「星の

 三分の一は

 滅ぶ」

「……」

「お前の星は」

「ここまで

 生き残っている」

「十分、

 優秀だ」

「……」

胸の奥が、

少し軽くなった。

「ただし」

「甘い」

「介入しすぎるな」

「……はい」

原初の神は、

一瞬だけ口角を上げた。

「管理は

 任せた」

そう言って、

消えた。


統括

「……」

俺は、

息を吐いた。

「つまり」

「このポイント」

「奇跡も」

「ダンジョンも」

「戦争も」

「全部、

 経費ってことか」

「そうです」

ウェスタが、

頷く。

「……」

俺は、

板を握る。

「無駄遣いは

 できないな」

「でも」

「必要な時には

 使う」

神たちが、

頷いた。

「……よし」

俺は、

立ち上がる。

「文明は

 動き出した」

「次は――」

誰も、

口にしなかった。

だが、

全員が分かっていた。

――衝突の時代が、

来る。




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