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「どうして、さっきまで二人ともみえなかったのに・・・」


「それは、我の水でカズハが淹れた聖なる茶を飲んだからだ」


「聖なる茶?いやいや・・・普通に淹れただけだよ?」


「茶を淹れる時、何を考えておったか?」


「何をって?最初は、久しぶりにお茶を淹れることが楽しい気持ちだったんだけれど、だんだん美味しいお茶を飲んでもらいたい一心で無心になっていったような」


「そう、その美味しい茶を飲んでもらいたいっていうもてなしの精神。それが聖なる茶の源になる」


「お、も、て、な、し」と唱えながら、手をあわせて和葉は不思議に思った。


「でも、それならクロの水でお茶を淹れる人なら誰でも聖なる茶を淹れれるはずじゃ?」


「それは茶の神さまが和葉を選んだんだろ。リキュウのおやじも選ばれてやってきたわけだし」


「やってきた!?やっぱりリキュウさんは私のいた世界に存在した茶人の千利休だよね!?」


「そうだ。我とリキュウのおやじは京の都からこの世界にやってきた」


「一体なぜ?」


「それはだな・・・」


和葉は、クロの話にじっと耳をかたむけた。

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