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「クロさま、邪気とは?」


「古の昔から人の心にすくう魔物だ」


「魔物・・・」


「あぁ、その魔物は、嫉み、恨み、怒りの感情を糧にどんどん大きくなり、やがては人に害を及ぼすこともある」


「王の病は、その邪気にあてられたからであろう。この国の王だ、あらぬしっとや嫉みをかっていてもおかしくはない」


「しかし、国をおおうほどの邪気となると一体どこから湧いてでたのか?」


「いや、最初は小さきものだっただろう。それが、どんどん他の者の負の感情をとりこんであそこまで大きくなっていったのではないかと思うが・・・」


「誰の心にだって生まれることはある。だが、鎮めるのもまた人心」


「やさしさや思いやり。」と和葉がつぶやく。


「尊敬」王をながめながら、イリスがつぶやく。


「人を愛する気持ち」王をみつめるイリスをみつめながら、リシェルがつぶやく。


「その為に人には、茶の時間は必要なんじゃよ」


「どうして、そこでお茶!?」と和葉がつっこみながらクロに問いかけると、クロがまじめな顔で答える。


「心を静め、清める。まぁ、一番はその時間を楽しむことじゃ!邪気もふっとぶ」


(そんな、簡単にいくのかな・・・?)と不安げな和葉をおかまいなしに、


「そこで、大茶会だ。題して一期一会大作戦!!!」と尻尾をふって嬉しそうなクロ。


「イチゴイチエとは?」とイリスがたずねる。


「一期一会とは、この瞬間を、一生に一度のものと思って、大事にする。何度も会える人でも、はじめての方でもこの瞬間が一生に一度と思って大切にしなさいという教えです」と和葉が答えると、


「おっ!さすが、リキュウのおやじの弟子!」とクロがちゃかす。


「違うから!!!」とあわてて、首をふる和葉。


「一期一会、素敵な言葉ですね」とイリスが微笑む。


「それでだな、王よ。そちに相談なんじゃが、この国で大茶会を催したいと思ってな」


「大茶会ですか?」


「そうだ。この国のものを全員招待して、茶を楽しみたいのじゃ」


「この国の民全員・・・」少し考えてから王が答える。


「それは、良い考えですな。お茶は和葉さまが?」


「あぁ。そこで、王には菓子を作る人間と場所を貸してもらいたい」


「菓子ですか?」


「そうなのです。父上!和菓子といってそれは、それは見た目も可愛く美味しい異国のお菓子なのです」興奮気味に話すイリスをみて、優しく微笑みがら


「それはぜひとも食べてみたい。では、菓子の件についてはイリスにまかせよう」


「私にですか・・・??」


「和葉さまとクロさまと協力して、ご要望にあう人材をあつめよ」


「はい!かしこまりました。」イリスは嬉しそうに頬をあかめている。


「場所は、王宮の広場はいかがですかな?」


「王宮の門をお開けしてよろしいのですか?」


「大丈夫だ。警備は、リシェルに指揮をまかせる。すべての準備ができ次第、この国のものに伝えよ」


「はっ。」


そういって、トントントン拍子にことが決まって、王の寝室の後にしたのだが・・・

廊下でシアン王子と鉢合わせになった一行は・・・?

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