仔羊の復讐
チリリンカラランコロロン
羊たちは、おじいさんに放牧されて、のんびり穏やかに暮らし飼育されていました。
「腹をすかせた狼たちに襲われる被害が増えとるで、銃が必要じゃて」
「は!そんなもんいらんわい。今年も羊たちを売ってたんと儲かるぞい」
おじいさんは頑固に皆の意見を聞こうとしませんでした。
月夜の晩。
山の向こうから狼の群れがやってきて羊たちを襲いました。牧羊犬は殺され多くの羊たちも食べられてしまいました。死体の下にいた仔羊は生き残りました。
「くそが!わしの大事な羊たちを殺しおって!おのれ狼どもが!」
おじいさんは怒り狂い銃を手にいれ、狼たちへ復讐を計画しました。
「この仔羊を囮にして、狼を皆殺しじゃ!」
満月の夜。
縄で括られた仔羊。再び狼たちがやってきました。おじいさんは銃を構えました。
ズドーン!ズドーン!
次々に狼は撃ち殺され、おじいさんは喉を噛まれ倒れました。
チリリン