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錆び付いた銀は銀と呼べるか

作者: ナゴヤ

『世界が広い事を知って尚井の中に居るのはとても苦しい。見渡せばキラキラと光って見えるのに、両手には何もない。その日常の退屈さは矛盾でしかない。尤も、それ自体異常を示している事の証明であるのだが。いや、最早人間としてはそれが正常か。はぁ、いつからだったろう、何故こうなったのだろう、あぁ、これが走馬灯か。ずっと嫌だったんだ。勝手に期待され、見られ、押し潰し、やがては失望して行く。手足を縛られ、自由を求めても誰も助けてくれないこの世の中が。優劣ばかり気にしないといけないこの世の中が。』

☆5,100


誰でも不幸自慢は幾つか持ってるだろう。その中でも多くの不幸を語れると更に自慢を重ねる。しかしそれも数多から見れば団栗に変わりないのかも知れない。そう考えたのはただの自分語りが多くの共感を得た故にだ。それに希望を見出せたのはまだ自分に救済を望む清らかさがあったからだろう。まだ堕ち切っていないのを実感して嬉々として居られるのもまた救いだろう。

★1



【期待の声、切望の声、同調の声、羨望の声。】

☆5,000



結局は人間なんて直ぐには変わらない。変わらないといけないと気付いている者などそもそも居ない。何処に行こうと何も変わらないじゃ無いか。怖かった。それに気付けなかった自分が。変わってしまった自分が。不幸に考えされられ、幸運に考える力を奪われる。新たな不幸を呼んでいるのは他でも無い自分だった。今になってそう分かった。自分が自分で無いようだった。怖かった。

☆0


〈銃声が鳴り響く〉


救済は直ぐそこにあった。

★101

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