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ホテルに帰ってきた!

いいですよね、小悪魔系女子って。

「貴様にしてはなかなかやるな。ドラゴンをあの状態で倒すとは、まぁまぁだな。」



「なんでお前がここにいるんだよ。」



「何?お前が死にそうだったのをわざわざ私の慈悲でこの世界に引きずり込んでやったのに?」



いや、言い方、



「でも、あっちの世界の俺はもう持たないぜ、なんてったってあの竜に腹を開けられてるからな。出血多量で今頃お陀仏してるよ。」



「言ってなかったか?ここはあそことは違う世界だから時間は経ってないぞ。」



 マジですか!



まさに別の世界って感じじゃん!



「でも戻った瞬間死ぬだろ。」



「それをどうにかするためにここに来させたんだ。」



「なんとかできるのか?」



「あぁ、でも一週間は闇の世界が使えなくなる。」



「それなら自分でなんとかする!」



「わかった。じゃあ蘇生する。もっと強くなれよ、雑魚なんだから。」



「は?今何つった?お前この俺が一般人だった頃から

どれだけ強くなったと思ってるんだ?そりゃぁ、この世界出身のお前にはわからないだろうけど、俺が住んでたとこは平和で魔物なんてものはいなかったからスキルもねぇし、強くなる方法なんて限られてたんだからな!しかも銃で打たれれば死ぬし、」



「じゃあ、バイバイ、」



「あぁ、じゃあな、」



キュイイーーーン!





「ふぅ、戻ってきたか。ようやく倒したんだな、このドラゴンを」



改めて見ると、めちゃくちゃでかい。



 頭だけで家建てれるくらいはでかい。



 えっと今何時?



 午後の11時。どれだけ時間かけてたんだよ。



「みんな心配、、、してないか、」



 そうだ俺いじめられてるんだった。



 やばい、ドラゴン倒した嬉し泣きと、いじめられてる現実に対する悲し泣き、どっちから先にしよう?



「とりあえずホテル戻るか」



ドラゴンとの長い戦闘ですっかり夜になっていたので、帰ったころには皆静かだった。



「ただいまー。」



と部屋を開けて声をかけるが、酒井も前田も、石田もぐっすり寝てるようだ。



「俺がどんな死闘を繰り広げてたのかも知らずに呑気に寝やがって。」



 全身が血だらけだ。風呂入ろ。



ホテルの入り口から部屋のドアまで服に染みてた血がしたたり落ちていた。



「今日は今までで一番疲れたー」



 シャワーを浴びながら自分のステータスを見る





【石山進】 職業 死神の弟子 レベル173億


筋力:200億  知力:300億  魔力:150億

素早さ:400億


『スキル』

黒霧(レベル58)

鎌出し(レベル210)

水泡(レベル35)

神撃(5級の神の力を与えられる)

咆哮(レベル10):竜の息吹の劣化版

隠し事:自分よりレベルが低い相手に情報を漏らさない


『固有スキル』


黒魔法:暗黒を操り、具現化が可能 

光魔法



 うっひゃー!相当つええなこりゃ。竜の息吹の劣化版って、それでも早くうちテェ!



「黒魔法」



というと脳内に何かが浮かんできた。



 これは、、、球か?



「名付けて黒球だな。一つ目の魔法完成ー」



これ名付け必要だったのか。



『固有スキル』



黒魔法  黒球:禍々しい触れると吸い込まれる小さなブラックホールを作り出す



小さなブラックホール?ソンナンサイキョウヤン!

こういうのめっちゃ放ってたあのドラゴン今考えるとやべえ。



「痛!」



 傷口に水が入って染みる。



 鏡を見て相当戦ったのだろうと自分でも思った。



「鎌出し」



そう唱えると、自分の2倍近くの高さの鎌が出てきた。



 やっぱりスキルのレベルも強さに関係してくるよなー、



 気づけば俺はスキルのことで頭がいっぱいになって30分間シャワーを浴びていた。



 そろそろ出るか。



進がお風呂から出ると、声が聞こえた。



「ふぁーー」



とあくびをしながら起きる酒井。



「ん?、、、嘘でしょ?!」



進を見て驚く酒井。



「今まで何してたのよ!」



「悪い、ちょっと帰んの遅くなった。でも安心しろ!今までの俺とは一味も二味も違うからな。」



すると酒井が勢いよく俺に抱きついてきた。



「酒井?どうしたんだよ。寂しかったのか?」



こくんと頷く。



 マジですか!



「だって4日も帰ってこなかったから心配したよ!」



「4日?!そんなに経ってるとは思わなかった、、」



「そうだよ!石くんも心配してたよ!」



「石くん?誰のこと?」



「えっ?同じ部屋にいる石田純一だけど、」



 ええ?いつからそんな仲良くなったの?最初ただの獣扱いしてたのに、女子ってわかんないわー!よくわかんないわー!



「とにかく!すごい心配したんだから!あと、、その、、一緒に寝れなくて寂しかったし、、、」



 はい、可愛い。



 一緒に寝るとか夫婦じゃない?俺ら夫婦でもよくない?あっちもその気だろうし、いいよねー。



「わかったよ、今日だけだぞ。」



「うん!」



「そういえば、4日間も何してたの?」



「ちょっと旅行に」



「なら私も連れてってよ!っていうか一言言ってよ!何で一人で行っちゃうの?私ってそんなに足手まといかな?まぁまぁやる方だよ!みんなの探索も前衛はってるし!」



「なら鑑定してもいい?」



「ちょっと待ってね、、、はい、いいよ!」



なんか隠したりしてんのか?



「鑑定」




【酒井凛】 職業 ウィザード レベル56


筋力:80 知力:200 魔力:700 素早さ:1000


『スキル』


透明化(レベル3):透明化できる

杖召喚(レベル5):自分の理想の杖を召喚できる


『固有スキル』


火炎魔法:火を生み出して操れる

水魔法:水を生み出して操れる




※隠してる部分があります※



見ますか?



やっぱなんか隠してるな。とりあえず見よう。



誘惑魔法:目を見ると誘惑にかかり、酒井凛のことしか考えられなくなる



 かかった者の経験値が酒井凛にも行く。



 かかった相手の好感度が設定可能で、かかる前の状態に戻すこともできる。



 しかし、経験値はそのまま配給され続ける。



隠蔽:自分のスキルを隠せる。



 なるほどな、こいつ卑怯だな。



 でも可愛くて小悪魔みたいだ。これにかかってもいいけど。なんか起きたら嫌だから阻害しとこ。



「どうだった?強いでしょ?」



「やばいな、俺より強いじゃん、女子に負ける男子の気持ちよ、、」



「へぇーー、じゃあ力も弱いんだ!えいっ!」



そう言って酒井は俺に馬乗りになってきた。



「何してるんだ?冗談なのか?本気にしちゃうからやめてくれよ。」



「本気にしちゃうってことは私のこと好きなの?」



「そ、そんなわけねぇだろ」



酒井は顔をムーッとした。



「いいから、正直に答えて?」



「、、、好きかも、、、でもわかんないけどな!」



「、、、そっか。じゃあヤル?ここで。」



「流石にそれはまずいだろ!」



 何考えてんだこいつ!エロすぎる!フェロモンがエロい!目がハートだ!マジで!?マジで?!いいのかなーーーー!!!???



「じゃあ、やめよっか?」



「えっ、」

 


「まずいんでしょ?ここですると。」



「、、、、そうだな、やめよっか。」



「、、、もう!このヘタレが!」



そう言って酒井が洋服を脱ぎ始めた。



「おい!あかんて!」



「知らない!知らない!知らない!!またどっか行っちゃうんでしょ?!その前にお願い聞いてよ!一つぐらいいいでしょ!」



「、、、酒井、」



「なんで?私のこと好きなんでしょ?じゃあ大人しく私に従いなさいよ!」



「好きだけど、ここでするのはやっぱりちょっと気が引けるって!」



 俺だってほんとはやりたい、けどダメだ。心の準備が!



「もういい!今日は我慢する!」



 ふぅ、やっと落ち着いた。



「一緒に寝てやるから、な?」



「わかった。」



 もし何かされそうになっても俺のステータスなら大丈夫でしょ。



 そう思ったのが間違いだった。



「やっぱり、しよ?」



酒井はそう言ってスキルを発動させる。



「誘惑魔法発動、相手の好感度がマックスで」



やっぱーーーり!!!使ってきたね!!



「残念だけど、その魔法は俺には効かなーーーっ?!」



なんでー?!俺強くなったじゃん!!才能には勝てないってか!



「この魔法は絶対なんだよ?これであんたは私のもの。」



 オーマイガー!いつもの何億倍も可愛い!!!!!



「じゃあ行くよ?」








「おっはよーございまーす!!」



と先生の声かけで起こされた。


「ふぁーー」



「昨日は楽しかったね。進。」



 えっ?一体なんのことだ?それはよく映画とかで朝起きた時に言うやつだ、、け、、ど、



「ああっっっーー!!思い出した!お、お、お前!」



「朝からうるさすぎwそんなに慌てなくていいじゃん。」



どうしよう、どうしよう?子供できたらどうしよう?



「早く着替えないと!ってあれ?」



なんと服とズボンが着せてあった。



「昨日はしようとした瞬間にあんたが気絶しちゃったから出来なかったの!」



 ほぉー?うんうんなるほど。



 実に素晴らしい!よかった何もしてなくて本当に!



「まぁまた機会があれば襲っちゃうけどね?」



「次やったらボコボコにするぞ。」



「ご、ごめんってば。ていうか、それが女に対していう言葉なの?!最低なんだけどー!」



 とにかく危ない。昨日ちゃんと阻害したはずなのに、あぶねぃ、あぶねぃ、



 「朝ごはんの時間ですよー!」



 あー、そういえばドラゴンと戦ってる間何も食べてなかったからな。お腹マジで空いてるわ。今日は人目気にせずにめっちゃ食お。



「ほんとはしたんだけどね、、、」



酒井は進に聞こえないぐらいの大きさで呟いた。



クラスメイト全員が食堂に着いた。



「「「いただきます!」」」



 がばっ!と肉を一皿分丸ごと取って、むしゃぶりつく。



「ガブガブ!!うめぇ!うめぇ!」



飲み物と同時に飲み込んで、それの繰り返し。



それを見るクラスの奴らは、



「すごい食いっぷりだな」だの

「なんで帰ってきたんだ?」だの言っている。



 しかし今は関係ない。食事が一番最優先なのだ。



「生きててよかったぁ。」



おっとつい声が漏れてしまった。



石山は20分間ひたすら無言で食べ続けた。



それを酒井は微笑みながら見つめていた。

もし「面白い!」などと思ったら☆☆☆☆☆よろしくお願いします!


あとブックマークもよろしくお願いします!

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