vsサーベルエルガー
このフロアを歩き始めて2時間がすでに経過していた。
「なあ剣崎、このフロア全然敵が出てこねぇぞ?なんか異常じゃね?」
城之内が剣崎に話しかける。
「ああ、僕もそう思っていたところだ。やっぱりこのフロア今までのダンジョンとは別物だね」
「ねえねえ、一回戻ってみんなできた方がいい気がする。私占い師の職業なんだけど何回占っても何が起こるか見えないの.....」
剣崎の取り巻き女子の一人である水門が言う。
「そうだな、それで?どっちから来たんだっけ?」
城之内が辺りを見渡す。
しかし、後ろを見ると大きな岩でふさがれていた。
「マジか?!おいおい!!こりゃあまずいんじゃねえか?」
城之内が焦りながらそう叫ぶ。
「驚いた....。みんな一旦落ち着こう。作戦を立てよう」
剣崎は落ち着いた表情でみんなをなだめる。
「おそらくこの先に何かしらの仕掛けがあって、それを解除すれば出れる。みたいな感じじゃないか?」
新庄が自分の考察した脱出方法を話す。
「僕も同意見。この道を先に進んでダンジョンをクリアしよう。大丈夫!僕は常に準備万端だからアイテムボックスにある程度の食料とかは蓄えてるから。いざとなったらここで過ごすかもしれないから」
「そんな!!私早くホテルに戻りたいよー!」
「そんなの俺だって同じだよ!!」
女子に対し、怒鳴る城之内。
「やめてくれ!ポジティブに行こう!な?」
無理やり笑顔を作る剣崎。
彼の手はブルブルと、とても震えていた。
仲間を最優先に考え、自分が完璧に動こうとしている。
そんな彼を見て、誰もが口をふさいだ。
「ごめんな、剣崎。お前ばっか支持させて.....。俺もお前の力になりたい。これから一緒に頑張ろうな!!」
城之内が剣崎に思いっきりハグしながら言う。
「みんなで力を合わせれば魔物なんて怖くない。大事なのは信頼しあい、連携を組むこと。お互い苦労を掛けるがよろしく頼む。」
新庄も剣崎と握手する。
「私たちも協力する!!光君のファンだから!!」
「「「うん!!」」」
「みんな!行こう!!」
剣崎たちは一致団結して、不安を打ち消した。
それから道を歩いてると数々の強敵に出会った。
それぞれうまい具合に連携して何とか倒せている程度だった。
道を進むにつれて、敵の強さが上がっていってる。
「ふー、こんなもんかなー」
城之内は随分と戦闘慣れしている様子だった。
目の前にいる敵を棍棒を振り下ろして潰す。
グシャァー!!
このダンジョンに入って早3日。それぞれみんな強くなっている。
「皆!気を引き締めて!!ここの先から強大な魔力を感じる!!」
水門が『魔力探知』で敵の位置を探る。
「「「わかった!!!」」」
剣崎たちがそっと近づいていく。すると、とんでもない魔物が見えた。
【サーベルエルガー】 レベル30000
筋力:50000 知力:60000 魔力:35000 素早さ:40000
『スキル』
爆速:素早さを格段に上げる。
水魔法(レベル9):水を操る。
風魔法(レベル15):風を操る。
「ははっ!!一際高えステータスだな!!合わせるぞ!浅野!!」
「了解!!」
ビュン!!っと勢いよく飛び出し、サーベルエルガーに詰めていく。
「束縛魔法!シャックルチェーン!!」
浅野が魔法で敵の動きを封じる。
それに合わせて城之内が敵に打撃を与えていく。
後ろで攻撃魔法の準備と、剣崎の特大技の為の時間を稼ぐ。
「準備できた!!」
「転移魔法!!テレポート!!」
シュンッ
城之内を敵の近くから離す。
「豪炎魔法!!マグナムフレイグレイ!!」
「激流魔法!!マリンゲート!!」
新庄と夏川が同時に強力な攻撃魔法を放つ。
サーベルエルガーは束縛魔法で縛られてるので避けることができない。
「イッケェー--!!!」
ズドォォー-!!!
「グオオオオオ!!!」
うめき声をあげて暴れるサーベルエルガー。
「うっ?!!反動が大きくなった!!このまま押さえつけるのは難しいよ!!」
バリン!!
浅野の束縛魔法が破られた。
「剣崎!!頼んだ!」
城之内が剣崎へと指示を送る。
「了解!!秘儀!!光聖魔覇!!」
ブォォーーン
剣崎がそう唱えると、光の覇動が放たれた。
その威力は絶大で、フロアごと消し去ってしまうほどの威力だった。
「もう、魔力が....」
剣崎は技を放った後、すぐに倒れた。
「よっしゃー!!」
「ナイス連携!!」
「素晴らしい戦闘だ」
サーベルエルガーに攻撃をさせずに倒しきるのはとても難しいが、浅野の強力な束縛魔法のおかげで楽に倒せた。
これから浅野は大事になっていくだろうな......。
そんなことを思う新庄。
「私すごい?!すごいよね?!」
「ああ、お前はすごい」
「やったー!!褒められた!!」
ニコニコの笑顔で飛び跳ねる浅野。
可愛いな。告白しよ。
「浅野、俺と付き合ってくれ」
「新庄?!どうしたお前?!」
城之内が思わず口に出す。
「俺にも春が来るんだ。邪魔するな」
「でもよー、浅野は......」
「ごめーん!私剣崎君一筋なんだー.....。ほんとゴメンね?」
「終わった......」
「でも!気持ちはうれしい....」
「お前よー、せめて外出てからだろ?そういうとこ抜けてるよなー。まあそこもお前の特徴だけどな!うりうりー!」
そう言って髪を揉みくしゃにしてくる城之内。
「やめろよ....」
恥ずかしながら抵抗する新庄。
その二人の掛け合いを女子三人は暖かい目で見守っていた。
「ステータスどんぐらい上がった?」
「まだ確認してないけど.....ってええ?!やばいぞ!一気に20000レべも上がってるわ!!」
城之内の反応で、みんな各々のステータスを見る。
「ほんとだ!面白ーい!」
「こんなに上がるものなんですね。みんなでやると、レベルが均等に分配されるって聞きましたけどここはどうやら違うみたいですね.....。謎が深まるばかりです」
夏川が考え込みながら言う。
「次の階層に行きたいところだが主戦力がお眠だよ」
「光君最後にかましてくれたからね。最後の姿、ほんとにかっこよかったなー」
浅野が目をハートにしてガッツリ剣崎ファンの姿になってる。
「ここでいったん休憩しておこう。どうやらここはただの1階層に過ぎないらしい」
後ろの大きな道を見ながらそう言う新庄。
「そうだね。今後の作戦とかも話したいしね!!」
「ああ」
剣崎が眠っている間、結局5人は楽しく話してただけだった。
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