新たな仲間
「さて、ちょっと行きますか」
今は朝の2時。幽霊が一番出やすい時間帯。
そしてなぜ俺がこの時間帯に起きたのか。その理由は太陽について調べるためだー!!!この国太陽のせいでみんな困ってるらしいし、王様にも頼まれたからやるしかないね。
でもわざわざ何で深夜にやるのかって?それはねー協力者が深夜にしか会えないっていうからなんだよ
太陽はダンジョンで、もちろんたくさんの魔物がいる。その魔物がまだ太陽のダンジョンにいるのに太陽を破壊したらどうなる?そう、今まで太陽のダンジョンにいた魔物たちが地上に放たれ、この国の人たちに襲い掛かる。
それを回避するための協力者だ。
ファスと一緒に指定された場所へ行く。
「どんな感じなんだろうな!ちょっとわくわくなんだよ。こういうのスパイの極秘任務みたいでさ!」
「はしゃぐな、進。別に大したことはしない。ただ情報を聞くだけだ」
「情報を聞くだけ?思ったよりつまんねーな。帰ろうかな?」
「まぁそう言うな。聞くだけ聞いてみようではないか」
しばらくして、進たちは指定場所に着いた。
すると黒ずくめの男と女の2人が奥からやってきた。
「これはこれは、今回のお客様ですね?本日は『何でも屋』をご利用いただきありがとうございます。私、ブラック・バンコスと申します。以後お見知りおきを」
と黒服の男が礼儀正しく言う。
「それで?何を教えてくれるんだ?貴様は」
「なるはやで頼むぞ?うちの嫁が寂しがってんだ」
2人は怪しい黒服2人に少し殺気をぶつける。
「そ、そんなに殺意丸出しにしなくてもいいじゃありませんか?依頼してきたのはそちらですよ?ごほん!....では気を取り直して....今回のご依頼は太陽についてですよね?」
「「ああ」」
「わかりました。ではミーベル、太陽についての情報をお話ししなさい」
男はそう言ってもう一人の女に命令する。
こいつら、仲間ってわけじゃないんだな.....。どちらかというと主従関係.....。
「わかりました。マイマスター」
そう言って、情報を話し始めた。
「太陽のダンジョン、別名 エンシェントサン このダンジョンは約20年前に現れたダンジョンで、ダンジョンの構造としては、外側は100℃の熱で覆われており、中は3段階の階層になっています。
順に説明すると1段階目が魔物の平均レベルが約20レベル。2段階目が平均50レベル。3段階目が平均80レベルとなっております。
このダンジョンには特別難しいといったところはありませんが、一つあるとするならば、伝説の勇者クランの一人、賢者 チャリー・メイソンが残した伝説の杖 ルース・クロスの場所を突き止めることぐらいでしょうか。
で、一通り説明しましたけどここまでで質問等ありますか?」
「「「ないです」」」
なんであんたも混じってんだよ!
「そうですか、では続けます。皆様今の話を聞いて、一つ不思議に思いませんでしたか?なぜ、これほどまでに魔物が弱いのに太陽は消えないのか?と。普通はダンジョンが攻略されるとそのダンジョンは一回消えて、別の場所に違うダンジョンとしてまた出現するのです。
つまり、まだこのダンジョンは攻略されていないということ。または謎の例外が発生しているということ。しかし後者は説明がつかないので可能性は低いと思います。
そこで、お客様たちの悩みである太陽の消滅。これは結局このダンジョンを本気でクリアしてしまえばいいという結論に至りました。
なので我々がいえるのはここまでです。我々は戦えるわけではないので、ダンジョン攻略には参加できませんので、せいぜい頑張ってください」
ダンジョン攻略したら太陽も消えるってわけか....。
「なぜ今までそれを強い冒険者などに言わなかった?それを言えば攻略部隊などが結成され、太陽のダンジョンは攻略されるのではないか?」
ファスが2人に問い詰める。
「聞かれなかったので。言いませんでした」
確かに。教える義務はないな。
「しかも我々が言う前からこの国の人たちは知っていましたよ?なのに何もしなかったのは完璧に国が悪いですよ!」
男が必死に話し始める。
「自分たちは仕事で忙しいんです!なのになんの利益もでないことに首を突っ込んでどうするのでしょう?!」
「別に責めねーよ!それはまったくの正論だ。お前らは悪くねーよ」
進は優しい声を男にかける。
「ありがとうございます!ではまた何でも屋をご利用ください!」
そう言って2人組はその場から逃げようとした。
するとファスが2人の肩をつかんで、引き寄せた。
グワンッ!!
「うぉっ?!」
「っ?!」
2人は突然の出来事に戸惑いを隠せなかった。
「何するんですか?!急に?!」
「理解不能。理解不能」
「貴様ら、仲間になれ」
えぇー--?!?!なんでー-?!普通俺に相談とかするよな?!怖い!!俺の仲間怖い!!
「いいか?進!」
「い、いいですよー」
とりあえず了承しよ。
その言葉を聞いてファスはにやりと笑う
「仲間?!クランに入れということですか?!」
「我々、戦闘、向いてない。入っても意味ない、足引っ張るだけ」
「そんなことはどうでもいい、いつでも強くなれる。なるのか?ならないのか?」
ファスが食い気味に聞く。
「わかりました。なりましょう」
「なる。なる」
こいつらもイカれてんな。普通あんな誘われ方されたら絶対乗らないよ。
「俺がリーダーだからな。ちなみに」
「そうですか!一応何でも屋としての営業も少しクラン内でやってもいいですか?」
「やりたい、やりたい」
「そんなにお客は来ませんけど.....。」
「いいぞ。でもクランの仕事もちゃんとしろよな?」
「あと情報は手に入り次第、我らに必ず伝えること」
「「了解しました!」」
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