レベルアップ
悩める高校生を描くの楽しい。
我々は今、塔の中にいる。
「初めてだからとても緊張しますー。」
「あと、1人で探索したいですー。」
ということで、
今日はクラス一同全員で塔の探索に来ている。
適当順に並んでいる生徒たちの目を盗んで、入った直後のもう一つの通路に行こうと言う作戦だ。
さっ!あっさりと脱獄成功!
こっからが本番だな。
早速ゴブリンを見つけた。
「鑑定!」
【ゴブリン】 職業 戦闘者 レベル2
筋力:10 知力:2 魔力:40 素早さ:30
『スキル』
鳴き声(レベル2) 仲間を呼ぶ
瞬足(レベル1) 素早さ×二倍
ちなみに俺のステータスは
【石山進】 職業 死神 レベル1
筋力:200 知力:2000 魔力:20 素早さ:500
『スキル』
黒霧(レベル1) なんでも飲み込む黒い霧を出す
鎌出し(レベル1)切れ味抜群の鎌を出せる
これぐらい差があれば余裕だな
「せい!!」と言ってパイプを振り下ろすと
ブシャーー!!と血しぶきをあげゴブリンが倒れた。
そうすると通路から次々とゴブリンが湧いてくる
「うわっ!めっちゃ出てきた。」
一気に十匹ぐらい出てきたので倒すのに時間がかかった
「服が血まみれだな」
と思いながらも二階層へのエレベーターを見つける
かれこれ一時間ぐらいかかったな
階層は意外と広く、ゴブリンと戦ったのは数秒だったので歩くのに時間がかかる。
ちーん!と音を立てて開く
「おお、開いた。すごいハイテクだなこの世界は。ちょっと中世時代って想像とだいぶ違うなこの国は」
ちーん!
どうやら二階についたっぽい
「水だ、、、、」
そこには滝や湖、水の楽園みたいなとこがあった
これじゃあ先に進めないな、、、
スキルでなんか良いのないかな
【石山進】 職業 死神 レベル12
筋力:500 知力:2200 魔力:50 素早さ:700
『スキル』
黒霧(レベル3)
鎌出し(レベル3)
水泡(レベル5)泡を出して敵を攻撃する
瞬足(レベル3)
じゃあ水泡で自分を覆って行きますか
ぶくぶくぶく
魚がいっぱいだなー。すごい深いけどこれ何階層分あるんだ?今見ただけで20階層はあるな。
お城?中にボスがいるってか?上等じゃねぇか
シューーーと早くバタ足をしてお城の中に行く
「おいおい、なんだあいつは?!」
そこにはドラゴンがいた。50メートルはある馬鹿でかいドラゴンだ。
「鑑定!」
【ドラゴン(?)】
筋力:不明 知力:不明 魔力:不明 素早さ:不明
「なんじゃこりゃ!?」
こんなの無理ゲーじゃねぇか!
やばそうな竜だよ。倒したいよ。ドキドキが止まらないよ!
でも今突っ込んだら確実に死ぬ。だから今日は帰ろう。
ブクブクブク
「この世界は本当にあんなやばい魔物いるのかよ」
とりあえずホテルに帰ろ。
「もー!どこ行ってたの?!ずっと心配してたんだよ!」
ホテルに戻ると酒井が怒鳴ってきた。
「悪かったよ。ちょっと道に迷ってた。」
「そうだぞ!石山!もう四時だぞ!俺たち昼には帰ってたんだからな!」
「そこに正座して一時間待機。私たち先生に報告してくるから。」
やることないな。
それより、さっきのドラゴンマジで倒してぇな
でも今の俺じゃ到底敵わないな。
あぁー!またやりたいこと出てきちまったよ!
とりあえずどうやって強くなるかだな。毎日あそこに籠ってひたすらゴブリン狩ってるか?それじゃ遅すぎる。
なんかいい方法ないんですかね死神さん。あなたは職業バフとかないんですかね?
皆強いバフ乗ってんのに、俺だけないのはきついっすわ。
「なんだと貴様?」
うわっ出てきた。
「貴様の職業は私と対等に話せる能力だ。それ以上のものはないだろう。」
いやもっと強くなれるやつが欲しいんだよ。
「貴様、なぜそこまで強さを求めるんだ。」
なぜって「助けて」って言った女を助けるためと、ドラゴンをぶっ殺すため。その二つだ。
「フン、面白くないな。だがその女については少々興味がある。聞こえた声について話すのなら、すぐ強くなるようにしてやろう。」
マジか!
じゃあ話すぜ。
奴は急に現れたんだ。最初掠れた声が聞こえてきてそれがどんどん大きくなって。あんたのとこから聞こえてきたんだ。
「おしまい?」
「そう、おしまい。」
「なんだこいつ、話にならんな。帰る」
おぉーい!強くなる方法は?騙したな!騙されてねぇーから!乗っかっただけだからな!
ん?なんだこれ?
【石山進】 職業 死神 レベル100
筋力:2000 知力:8000 魔力:1300 素早さ:3000
『スキル』
黒霧(レベル12)加護付
鎌出し(レベル9)加護付
水泡(レベル7)
瞬足(レベル7)
闇の世界:1日一回死神のいる戦死戦線に入れる。
うぉ!すげーレベルアップされてる!
やばそー!これゴブリンだったら水泡で粉にできるんじゃね?
明日も早く塔に行きてーもうこんな時間かいつのまにか5時だ。
そろそろいいよな
と部屋から出ると、隣の部屋の美女軍団が同じタイミングで出てきた。
多すぎて人数がわかんねぇ、10人はいるぞ。女子は群れで行動するとババアが言ってたな。
進が一番先頭にいる女をにらむ。
「ちょっと!あんまこっち見んな!ブス!」
と日本で人気モデルをやってた高木春奈が言ってきた。
はぁ?
「お前の方がブスだろうが!地獄に突き落としてやろうか?」
「石山!まだ10分しか経ってないよ!?なんで部屋から出てきてんの?!」
と前田が言う。
「そんなのしらねぇよ。」
「あんたみたいな野獣男なんていなくなればいいのに!」
「お前みたいなメスガキなんてこの世から消されればいいのに!」
「くそが!!なんなの?!お前!?この私に反抗するってことは、女子ほとんどを敵に回すってこと。そこらへん理解してんの?」
えっ?そうなの?じゃあ退散で。
「あっ、逃げた。」
「待てや!!追いかけろ!野郎ども!」
あいつ、現代の世界ではモデルの設定だったよな?こんな不良みたいなことモデルはすんの?
「なんの騒ぎ?」と他の部屋からも生徒が出てきた。
「チッ!野次馬どもが。」
「待ちなさいよ!なんなのあいつ!桜と凛と同じ部屋のやつだよね!あんま関わんない方がいいよ!」
「「あはは、、、そうかもね、、、」」
「大丈夫だった?春奈さん?」
「光くん!怖かったよ!あの男急に睨みつけて不細工なんて言ってくるんだよ!ひどいよね!」
「なんだと!?失礼極まりないな!こんな可愛いのに!春奈は!許せん!」
光は目から血を出して叫んでいた。
ぶしゃーー!
グロいグロい、、、、
晩飯の用意を食いに来てみたら、、、
空気悪!誰も喋んないじゃん!
なんか俺悪いことしたか?すげー睨まれてる。特に光ってやつに、俺がここにいると空気不味くなるの?いじめ?俺は今いじめを受けてるの?ぜ、全然怖くねぇーし!よ、余裕だし!明日からまた頑張ろーっと!
ちょっともうお腹いっぱい。先部屋帰るか。
ガタンッと椅子を下げて一人で静かに帰ると同時に光や高木たちが話し始め、他の奴らも話し始めた。
くそ!全然悲しくないからな!
明日から塔に籠ろ。
そして夜、寝ようと布団に入ったとき、酒井凛がまた入ってきた。
「ねぇ、今日も一緒に寝よ。やっぱりまだ異世界怖いよー。」
「俺とあんまりかかわんない方がいいんじゃないのかー?今日は別で寝る。」
「何それ!あんた私が言ったこと気にしてんの?でもこういうの今じゃなきゃできないよ!」
「知らん、明日も塔に行くんだから早く寝ろ!」
「なんでそんなに怒るの?!女子はまともに意見言えないように構成されてんの!」
酒井が永遠にわめき続けるから結局この日も一緒に寝た。
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