暇な1日(進以外)
100ポイント突破ありがとうございます!!
ちょっとうれしい。
これから読みやすくなるように工夫しながらやっていきますので今後ともよろしくお願いします!!
パラッ、、、パラッ、、、パラッ
進は永遠と紙にサインを書いている。
1枚書いてまた次の1枚へ、、、時間を忘れて書いていた。
「石山進、、、石山進、、、石山進、、、石山進、、、」
こりゃもう手遅れじゃー、諦めろ。と言われてもおかしくないレベルで精神が病んでいる。
また1枚また1枚
ぺらりぺらりー
ははっおもろいな。
いや何がおもろいねん。
「ちょっと大丈夫ですかー。目が死んでますよー。」
とアイナが進に言う。
「はっ!俺は一体何を!?」
進は我に返った。
「もーー、しっかりしてくださいよー-。僕だってこんなことやらせたくないですけど仕方ないことですから。応援してあげますから頑張ってください。」
そう言ってアイナはソファーに座った。
そういえば、、、ここどこだ?
「おい、ここってどこだ?」
「ここは僕の家です。ほんとはクランに戻ってからクランで書かせようとしたんですけど、そのままあなたお酒飲んでたじゃないですか。だから酔いつぶれていたのを僕が家まで運んできたんですよ。重いから他の人に手伝ってもらいましたけど。」
今までなぜ気づかなかったのか、、自分でも不思議だぁー-。
「なんで聞いてこなかったのか不思議でしたよ。ずっと黙って作業してたから集中してるのかと。」
「アイナの家ってクランから近いの?」
「最初から名前呼び、、まぁいいです。近いですよ、すぐ近くです。緊急で呼び出されることも結構あるので近くに住めるように提供されるんですよ、クランのほうから。」
「そっかー。今何時?」
「午前10時ですね。昨日から1日経過してますよ。」
えぇー?!1日経過してんの?!酔いつぶれてたらそりゃそうか。寝てたのか、寝ながら書類にサインしてたのか、俺は。
「ありがとな。見ず知らずの奴なんか止めてくれて、アイナの両親にもあいさつしたいからちょっと探してくるわ。」
「はー?何言ってるんですか。僕こう見えても16歳ですから。一人暮らしですよ。この家もマンションだし、両親は田舎にいますよ。」
そういえばこの国意外と人間が住んでるんだよなー。嫌いなのは外の人間だけか?
「きれいにしてるんだな、部屋とかすげーおしゃれじゃん。」
「仕事も意外と楽だから暇な時間が多いんですよ。でもすごい忙しいときはこういう時間が大切なんだなって改めてわかりますよ。これどうぞ。」
アイナは進に水を出してきた。
「おお!気が利くなー。ありがと。」
ごくごくごく。
「っぷはぁぁぁー----!!うまい。」
「そう、それはよかったです。」
「あとちょっとで終わりそうですね、サイン。昼食作っておくので終わったら食べましょうか。」
「昼食まで作ってくれんのか。お世話になってばっかで申し訳ない。」
「いえいえあんなにすごい魔物を見せてくれたことに比べたら全然大したことはありませんよ。」
それからまた進は病み進になって2時間で終わらせた。
1枚、、、また1枚、、、、
「もう終わってますよー。進さーん。ご飯もちょうどできたところです。一緒に食べましょうか。」
「はっ?!俺は一体何を?!」
「ご飯食べるところです。」
「ああ、そうか。じゃあ食べさせてもらおうか。」
いったいどんなものが食えるのか楽しみだぜ。頑張ったかいがある。
「え?食べさせてほしいんですか?別にいいですけど。」
「食べさせてほしい?」
何を言ってるかわからないがとりあえず席に着こうっと。
「うまそうだな!これは傑作!」
「誰目線ですか。じゃあいただきます。」
「い、いただきます。」
「じゃあ早速、はいアーん。」
パンをちぎってアーんしてくるアイナ。
「アーん。うまい!これ何のジャムだ?」
「これはストロベリーですね。美味しくてよかったです。」
「アーん。」
次はステーキを食べさせてきた。
「アーん。これもうまっ!こんな飯なかなか食えないぞ?アイナは料理人でもやってたのか?」
「やってないですよ、、、両親から少し教わってただけです。」
「そうなのか。」
それからもずっとリアナに食べさせてもらった。
「ご馳走様でしたー。すげーうまかった。また食べに来てもいいか?」
「え、、別にいいですけど、、、」
「サンキュー。これ食費な。」
そういって進は十万円を机に置いた。
「こんなに食費かかってませんけど、、今後の食費も入れてならありがたく受け取っておきますね。」
「じゃあ俺はこれで、」
「お金は明日クランのほうに来ますので、明日また来てください。ではまた明日。」
進が部屋から出る。
こればれたら凜に殺されるぞー?泊まったとかあんま言わんように気を付けようっと。
「サヤー、進ってどこ行ったか知ってる?」
と凜が聞く。
「クランの空き地でお金もらうためのサイン書いてる。けどもう帰ってきてると思うけど。朝だし。」
サヤは今起きた様子で少しうとうとしてる。
「この宿の女の子に聞いたけどそんな感じの人は来てないって言ってるよ?これどっか別のところで泊ってんじゃない?例えば他の宿、、人の家もあり得る、、でも進がそんなことするわけないか!」
「そうだよ。私より可愛い女なんていないしね。安心して待ちましょー。」
「うーん、まぁとりあえず待つかー。」
「ただいまー。」
「進!」
「うわさをすれば、すぐに来たね。」
「おおー、ちょっと紙に色々とサインしてたら夜になっちゃって。連絡も取りようがないから、サヤが伝えてると思ったんだけど、、、」
進がサヤの顔を見ると、サヤはニコッと笑った。
可愛い!!ちゃんと伝えたんだね!!えらい!!すっごいえらい!!!
「くんくん、、、、ねぇ、、進。この匂い誰の匂い?」
「え?」
匂いしてる?!アイナ確かにいい匂いしてたけど!移った?!移っちゃった?!
「これー、あのクランの女の人の匂いかもな。」
「お酒の匂いも少しするけど?もしかして、、、、」
「昨日なんかしたの?進。」
無邪気なサヤが聞いてきた。
すると凜がサヤに耳打ちで何かを伝え始めた。
嫌な予感がしてきたので逃げましょうか。
進は逃げようとした。しかしサヤに肩をつかまれて逃げれなくなった。
「、、、、、、、、、、、」
サヤは黙っている。
「進くーん!こっちにおいでー。」
凜がいる方向はベッドがある。
ふーんそういう感じね?
「逃げまーす!!!」
「魅惑の霧、発動」
あれ?なんか体が熱い、、サヤの奴、、スキル使ったな、、
「進っ、、、、こっちに、、来てっ!」
わーお、今行きまーす。
「ファスさん今日は一体何をするんですか?」
「そうだな、今日はパルを強くして見せよう。」
え?僕を強く?
「試しに我と喧嘩でもしてみるか。」
早速それはきついですって。
「ダンジョンに潜るのもいいんじゃないですか?僕より強い相手はいっぱいいると思うので。」
「む?確かにそうだな!では今すぐ行こう!」
ファスはパルの手を引っ張ってクランまで行った。
「ここで一番難しいダンジョンはどこだ?」
とクランの職員に聞くファス。
「一番難しいダンジョンですか?!恐れ入りますが、あなたは何級のハンターなのでしょうか?」
と怪しそうに聞く。
無理もないだろう、ファスは正体を知らなければただの高身長イケメンなのだから。
「何級?なんだそれは?」
「ここでは強さを証明するために階級が作られてるんですよ!」
すかさずファスに情報を伝えるパル。
「どうやってわかるんだ?自分の階級は。」
「水晶みたいなのに手を当てるらしいです。進さん曰く、、、」
「なるほど。」
「あのー、もしよければハンター登録していきます?お二人ともハンターではないと聞こえましたので。」
「そんなのがあるのか、、、」
「とりあえずしてみましょうか」
「ではこちらの水晶に手を当ててください!これで強さを判断しまーす!なんでもついこの前他の国でこの水晶を破壊したハンターがいるらしいんですよ。なので水晶をもっと頑丈にしたらしいので全力を込めてもらってもいいですよ。」
「なるほど。全力で行けばいいのだな。」
「ふん!!」
ファスが手を当てた瞬間に水晶の色がどんどん青色になってバリンッ!と勢い良く割れた。
「きゃぁぁぁぁぁー-!!!!!!!!」
「ダメじゃないですか!割ったりしたら!」
「は?全力で行けって言われたからやったのになんだと?」
「いえ、何でもありません、、」
「おい!水晶が割れてるぞ!こりゃぁとんでもねぇ化け物が来たぜ!!」
「お兄さん顔がハンサムってよく言われなぁーい?あたしは言われなぁーい。」
「ひゃっほう!!これで俺も一人前だぜ!!」
「7級以上?!これはとんでもねえ!」
意味わからん奴が二人いるなー。ここはやはり頭のおかしい奴が集う場所だったな。進さんに言われたわ。
「何かわからないが、我はすごいなぁー!!我天才!!!」
明らかにこいつ調子乗ってるなー。
「なんの騒ぎだよったく、って!えぇー--?!?!こりゃぁ一体どういうことだ?!説明してくれ!」
奥の部屋から酔いつぶれた顔をしてるおじさんが出てきた。
どうやらこの騒ぎを聞いて気になったっぽい。
「マッ!マスター!!今大変なことが起きてるんです!」
一人の職員がマスターに向かって焦りながら言う。
「今この男が水晶を割ったんだよ!!やべぇだろ?!」
「それはやべぇな!!おいあんちゃん!!ちょっと部屋に来てくれや!」
マスターはファスの手を引っ張って奥の部屋へと連れて行った。
取り残されたパルデンス君。
「あのー、僕もやっていいですか?」
「あ、どうぞー。」
いや!わかるけど!弱そうなのわかるけど!そこまで萎えなくてもいいでしょ!!
代わりの水晶が来た。
パルが水晶に手を当てる。
すると水晶が紫色に光りだした。
「あー、3級ですー。じゃあちょっと待っててくださーい。」
普通だったなー。僕何してんだろ。
「俺はこの国のクランマスターのデボロス・マギアだ。あんちゃん、、名前は?」
「シェイタン・ファシアスだ。覚えておくといい。」
「ああ、忘れることはないだろうさ、なんてったってこの国で4人目の7級だからな!誇っていいぜ。」
「もちろんだ。」
「そうだそうだ!お前さんにはこれをやらないとな!」
そう言ってマスターは金色のペンダントを渡してきた。
「これが強さの証とやらか、、、素材は、、ッ?!ゴ!ゴールド岩石!なかなかいい素材だな。」
「すごいだろ?7級にはそれを与える価値があるってもんだ。俺も昔はすげぇ興奮したぜ!伝説の鉱石の一つだからな。」
「そうだな。ありがたくもらっておこう。」
「話はこれで終わりだ。でかい魔物とってきてくれよ!昨日やべぇ魔物を持ってきてたやつがいたんだが、個人情報がまだ送られてこなくてよー。書類のサインには石山進って書いてあるんだが、、日本人だなこりゃぁー。」
「そうか、進が、、相変わらず我の予想を超えてくる奴だ。」
ファスはとてもいい気分になった。
仲間が褒められると気分が高まるとはこういうことだったか。
少しわかってきたぞ。
「お前さん、この人と知り合いか?」
「ああ、仲間だ。」
「なにぃぃぃぃぃぃ?!?!?!」
「うるさ、、、」
「お前さん!こいつと仲間なのか?!7級が2人なんてすげぇパーティーだなー!」
「ふん、これからもっと増えていくからよく見てるといい。」
そう言ってファシアスは部屋から退出した。
デボロスは部屋で一人になった。
そこでこうつぶやいた。
「このパーティー。さっきのあんちゃんの反応からして石山の小僧がリーダーやな。あんちゃんのあのオーラ、、おぞましいほど大きかった、、それを制御する人間が石山進、、、ぜひとも会ってみたい!」
くっくっくっくっく!
とにやりとしながら笑っていた。一人で。
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