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魔物買い取り

「サヤ、あいつらってどこ泊まるって言ってた?」


「えーと、、、確か眠れる子羊宿だった、、かも。」


俺たちはうっかり、凜たちが泊まる宿を聞き忘れた。


絶賛困り中といったところでしょうか。


「ファスが持ってたあのイヤホン俺も欲しいなー。」


「あれ、いろんなところに売ってるよ。まあまあ高いけど、進の倒したかどうかわからないドラゴン?売ればお金は足りるよ。」


「いや、まだ信じてないのかよ。」


アドベンチャークランの空き地行ったら目にもの見せてやるぞ。


「今は、、午後の3時か、、時間あるしドラゴン買い取ってもらってそのお金でイヤホン買うか。」


「とりあえずアドベンチャークラン行こ。」


「そうだなー。目印は剣と盾だったか?どっかにあるかなー-?」


と進が辺りを見渡す。


「お!あったあった。すぐ近くじゃねーか!しかもかなりデケェ!」


「じゃあ、早く行こ!」


進たちは王城を出た後、すぐにアドベンチャークランに向かった。




「ようこそー!アドベンチャークランへー!討伐依頼なら助かります!」


と元気な声が聞こえてきた。


「買い取りをお願いしたいんですけどー。いいですか?」


「買い取りですね!大きい魔物ですか!小さい魔物ですか!どっちなんですか!!」


「大きいです。メチャメチャ。」


「そうですか!じゃあ一番広い敷地に行きましょう!おらについてきてくだせえ!」


言われた通りその少年の後をついていった。


「ここです!さあ!魔物、出してくだせえ!」


おお!ここの領地、想像の数倍でかいぞ!これなら時の牢獄の奴も出せるかもな!


「今から出すものを見て転げ落ちたりするなよ?びっくりするぞ?」


「そーっすか!じゃあ!早く!早く出してくだせえ!」


むっ!こいつあんまり反応しないなー。なぜ誰も信じないのか、、、


「黒霧発動  ドラゴン出してー。」


もわわわー--ん


黒霧からもの初めて取り出したけど、こういう風に出てくるんだなー。


なんかおもろ。


「「?!?!?!?!?!?!?!?!?!」」


サヤたちが驚いて腰抜かしてやがる。


やはりお前らには少し?刺激が?強かったかなー-?


「これで信じれるか?サヤ。」


「これは夢これは夢これは夢これは夢これは夢これは夢これは夢これは夢これは夢これは夢」


「全く信じてねえ。まあいいや。」


「こ、、、こ、、、こんなの、、おら、生まれて初めて見た!お兄さん!本物やなあ!」


「ああ!おらは本物だあ!わかってくれるのか小僧!」


「もちろんだ!こんなバケモン見せられたら信じるしかないよ!」


「おら、うれしいだー--!」


「あの、その僕の喋り方真似するのやめてくれません?僕、キャラ付けしてるんで。女の人に可愛がられたいからキャラ付けしてるんです。」


あー、そういう感じね?こいつ意外と策略家だね?諸葛孔明もびっくりの策略家だね?


そこの空き地で魔物を買い取ってもらってるハンターたちも腰を抜かしていた。


「ど、、ドラゴンだああああ!!!!」


「しかもこんなサイズ見たことない!」


「彼は一体何者なんだ!」


ふんっ。少々ギャラリーがうるさいみたいだぁー。


「よく見ろ!あの人、7級のペンダントしてるぞ!」


「7級?!それってこの国にも3人しかいないって言われてるあの?!」


「あんなドラゴン見せられたら信じるしかねえ!しかもあの人、俺らの国を魔王の攻撃から守ってくれたそうだぜ!」


「人間が?!もしかしてあの人が私たちの勇者様なのかもしれないな!」


「そうね!きっとそうよ!私、一生かけて彼を信仰するわ!」


「ああ!俺もそうするよ!」


「僕も!勇者様ばんざーい!」


「「「ばんざーい!ばんざーい!ばんざーい!」」」


ギャラリーがうるさすぎるな。マントルに沈めたろか?


「で、いくらで買い取ってくれるんだ?このドラゴン。」


「僕の正体がばれたので普通に話しますけど、このドラゴンは新種です。そもそもドラゴン自体が6級以上のハンターじゃないと倒すのが難しいので、あまり種類が発見されていないんです。だから、結構すごいことですよ。これ。」


なるほどー。で何円なの?


「つまり、どんぐらいの値段?」


「そうですねー、最低でも7000億はいくでしょうね。しかもこれたまに7級ハンターのジャスミンさんが持ってくるドラゴンの数倍はでかいですし。相当高くつくと思っていいでしょうね。」


「だってよ!サヤ。」


「すごーい。さすが私の愛する男!進ー!」


「サヤー!」


「進!」


「サヤ!」


「私の愛するって、、、え、、?もしかしてお二人ってそういう関係なんですか、、、?」


と少年が絶望した顔で言ってきた。


「そうだよ。進と私はねーこういう関係なのっ。」


そう言ってサヤが熱いキスをかます!


少年は魂が抜けそうだった。


サヤ、さすがに子供の前ではやめようぜ。別に無理強いはしないけども、、


この腹黒子供には制裁加えられたからいいか。俺の嫁を狙った罰やなー。どうせサヤの美貌にひかれたから性格を変えたんだろうが、失敗でしたね。


「こ!ここは!そんなことする場所じゃないですよ!や、やめてもらえますか!」


少年は怒鳴った。


しかしサヤは全く気にせずキスし続ける。


もう泣きそうじゃん、あの少年、、止めてやれよ、サヤ。別に無理強いはしないけど。


それを見て、女のギャラリーは進に軽蔑の視線を向け、男のギャラリーは進に怒りの視線を向けた。


なんで俺なの、、


「サヤいったん離れて。」


サヤを膝に乗せて、あぐらをかいて地面に座る。あー、最高!!


「じゃあ、このドラゴンは買い取ってもらっていい?」


「はい、ぐすんっ!他には何かありますか?なるべく早くしてほしいので。」


こいつ、態度は悪いが仕事はきちんとやり通すのか、えらいなー。まだ15歳ぐらいなのに。


「もう1匹これのさらにでかいやつがいるんだけど、それもいい?」


流石にこれは笑われた。しかもこの場にいる全員に。もちろんサヤにも。


「あははは!!進!進めっちゃ面白い!あははは!!!」


「いくら勇者様といえどさすがにないでしょ!これよりでかい魔物なんてこの世に存在しませんよ!冗談も一流とは!これまた一本取られますわ!アッハッハッハ!!!」


「お、お客さん、、wちょっと面白いですねw、、、ww」


うん、全員〇刑。


もう言われてること気にせず進は黒霧で竜を出す。


「黒霧発動  竜だしてー。」


もわわわー--ん


こっちのほうがおもろいやん。


竜が出現した。


みんなの反応を見てみよぉーかなぁー?


「あれって、、おとぎ話で出てくる竜、、か?」


「いや、、、あれはそんなレベルじゃねぇ、、俺は一応5級ハンターで結構ベテランなほうだ。

さっきのドラゴンもやばかったけど、こっちはあのドラゴンとじゃぁ次元が違う、、、」


「もう、やばいハンターとしか言えねえぞこれは、、」


「やっぱり勇者さんは圧倒的だ、、!」


「で、少年よ。この竜はどのくらいで買い取ってもらえるのかな?教えてくれよ。」


「わ、わかりません。見たことがないので、、、」


「じゃあ君が値段付けてくれ、職員ならそれなりにはできるんだろ?早く金が欲しいんだ。」


「別に見てすぐにお金が支払われるわけじゃないですよ、こんな大きいんですから国単位で動きますから。」


「なるほどなー。」


「さすが進、予想の斜め541°を行ってるね!」


541°?俺頭悪いからどれくらい傾いてんのかわっかんねぇー。


「これで大金が入ってくるぞ。これであの神父のへそくりを使わずに済む。」


毎回お金払うとき心が痛いんですよ。


「そしたらまず家買おうよ!私たちだけの家が欲しい!」


「でも仲間がいるからでかい豪邸買おうな。そうすれば俺たちの部屋もできるから、さ?」


「うん!凜とパルとファスの3人と一緒もいいかも!さすがだね!進は何でもできちゃう!」


「どこに買うかはまた後で話そうな、サヤ。」


「うんうん!」


めっちゃ張り切ってる!かわええやん!


「もう金額の設定できたか?少年。」


「はい、この鱗もすごく固いですし、この爪はいい剣になる。皮は軽くて薄いけどとても固い。こんなにいいものだと加工できる人がいないと思いますので少し値が下がりますね。」


「おお本格的だな!!さすがアドベンチャークランの職員だ!」


「ふー、終わりました、だいたい総額で74兆6954億ぐらいですね。」


「よくやった!少年!これさえあれば豪邸に住めるぞ!」


進はその少年の両脇をつかんで少年を高く上げた。


「ちょっ?!何して?!」


おっと、興奮しすぎた。サヤだと思ってしまった、


だって仕方なくない?サヤよりちょっと身長が高いぐらいなんだもん。


進はすぐに少年を地面に降ろす。


「悪い、少年。すこし気分があがってしまったんだ。許せ、、」


「んー-、とりあえず僕少年じゃないんで、少女なんで。名前もアイナっていう女の名前ですから。」


おー。それは失礼。


「急に変な動きするのもやめてください。怖いんで。」


「はいー。ごめんなさい。」


確かに最初見たとき、顔が可愛い方だとは思ったけどなー、まさか女だったとは!まあ知ってましたけどね!


だいたい元気少年キャラ似合ってなかったし。


「まあ、とりあえず金入って来るならそれでいいや、ってことでさらばー。」


「え、いろいろと契約書書かないとダメなんですけど、、、」


「え、、、サヤ、書いてから帰ろうか。」


進がそういう頃にはサヤは宿に行っていた。おそらく俺の出した魔物たちにつかれたんだろうな。


「じゃあ、さっさと終わらせるか!どんどんもってこい!」


ドンッッッ!!!!!!!!!


うぉ!?凄い音した。


アイナのほうを見ると、すごい量の書類が机の上に置いてある。


「これ、全部に書くの?そんなわけないよねー。」


「いや、これ全部にサインしてください。買い取り金額が高いとその分サインも多くなりますから。」


この女鬼畜か?!正気の沙汰じゃないな。


「一応本人が全て書くって言う決まりなので手伝えませんから。」


サヤがいればちょっとは早く終わったのに、、、帰ったら覚えとけよあの野郎。

もし「面白い!」などと思ったら、☆☆☆☆☆よろしくお願いします!


あとブックマークもよろしくお願いします!

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