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宿屋

「凜さん、先に宿とっておきましょうか。」


「うん、そうしよう!一番近い宿屋ってどこだろう?」


「我なら知っているぞ、地図をよこせ!パル!」


「はいい!」


「よし、まず現在地がここでここをこう行ってあー行って、そっち行ってここ曲がって、、、、、、」


「あ!すぐそこに宿屋ありますよ!」


とパルが話を遮って言った。


「本当だ!やるじゃんパル君!さっきまでなんでこんなチンチクリンが進に採用されるの?って思ってたけどこれなら納得だよ!」


「ち、チンチクリン、、、、」


「まさか、昔はこんなところには宿はなかったぞ!」


「あんたが最後に見たの70年前なんでしょ?だったらさすがにどこかしら変わってるでしょ。」


「とりあえず、あの宿にしますか。」


「うん。」


3人は宿へと向かった。


「いらっしゃいませ!ようこそ眠れる子羊宿へ!」


と受付のカウンターに立っている女の人が声をかける。


「この宿に泊まりたいんですけど、5人部屋とかあります?」


と凜が聞いた。


「凜さん?!僕たちは別々じゃないんですか?!」


焦っていうパル。


「あそっか、じゃあ3人部屋とかあります?」


「そちらのお客様もお仲間ですか?」


「はい。けど部屋は別々で。」


「残りの2人はどこにいるんでしょうか?」


「あとから来ます。名前は石山進と、石山サヤで。」


「かしこまりました!では2人部屋が一つと3人部屋が一つですね!」


「我とパルが同じ部屋なのか?まあいい。せいぜい我の機嫌でもとるがいい!」


「いやだなー-。」


「料金ってどうする?私持ってないんだけど。」


「我のを使え、ほら。」


ファスはそう言って凜にお金が入ってる袋を渡した。


「頼りになります!ファス君!」


凜は中を見てびっくりした。


「なんじゃこりゃ?!」


ファスは魔王で、自分の国も持ってるのでとても大きな大金を持ち歩てる。


凜はまだこの世界のお金に詳しくないので、適当に出してみる。


「じゃあ、これで!」


といい受付の人に渡す。


「これじゃあ全然足りません。」


と嫌そうな顔をされた。


「じゃあこれで!」


と凜はメチャメチャ光ってる硬貨を差し出した。


「?!?!これは、、ドラグナー硬貨?!魔王しか持ってないと言われているのに!なんであなたが?!まさか、、!」


「ファス君、どうにかしてー。」


全てを投げた凜。もう彼女はめんどくさくなったようだ。


「すまないお嬢さん。これはこの国にくる途中で見つけたものでね、そんなすごいものだなんて知らなかったよ。」


と善人を演じるファス。


「そんな喋り方じゃないだろ、バーカ、バーカ。」


とパルが超小さい声でよわの威力で


「ちょっとお嬢さん待っててね。」


ファスがパルのほうへ近づいてゆく。


「何ですか?!こっち来ないでくださいよ!いやー!!!また半殺しにされるー-!!」


パシッ!


ファスがパルをビンタする。


しかも激弱の威力で。


なのに気絶したパル。


「あんたらあんま迷惑かけないでこの店に。」



「だ、だ、大丈夫ですよー。気にしないで続けてくださいー。」


と震えながら言う受付の女。


彼女は今、色んな所から水分が出ている。そう、色んな所から、、、


「とりあえず部屋案内してもらえます?」


「分かりました、、おねーちゃん!!お客さん来たから部屋まで案内して!」


そういうと、階段から短髪系美人が舞い降りてきた。


うわー、綺麗だなー。この宿泊まりたくないなー。と凜は思った。なぜなら!進を誘惑してくるかもしれないから!


女の嫉妬は怖い時がある。


「私についてきてください。部屋まで案内します。」



ファスと凜は彼女についていった。


「こちらです。2人部屋が302号室。3人部屋が303となっていますので。」


そういって彼女は音もなく去っていった。



僕は一体何を。


目が覚めると、僕は知らない人に膝枕されていた。


なにこれ、どういう状況?整理しろ!今はまだ寝てるふりをするんだ。そして次の行動を考えろ!


「あっ、起きましたね。」


と声をかけられる。


計画失敗!全然寝てる振りできてない!


「すいません、今起きますから。」


そういってパルは体を起こす。


そしてパルは気絶した原因を思い出した。


あー、うちの仲間は強すぎるよー。ちょっとは手加減してくれてもいいじゃん。僕も仲間なんですけど。


「具合のほうは大丈夫ですか?どこか痛いところとかありますか?」


と体の心配をしてくれる彼女。


「わざわざすいません、ほんと。僕、パルデンス・ドクトリーナって言います。」


「私は眠れる子羊宿で働いてる、アンていいます。」


「とりあえず、部屋ってどこですか?2人部屋のほう。」


「303号室です。」


「ありがとうございます。ではまた。」



パルはすぐにその場から退散した。


「遅いぞ、パル。」


気絶させてきたくせになんだその態度は、僕が弱いから怖くないとでも思ってるのか?


「その、まずはこっちにこい。」


「なんですか?」


「我の肩を揉め。そして話を聞いてくれ。」


「別にいいですけど、、」


「、、、さっきはすまなかったな。さすがに人間相手に対しての力ではなかった。」


なんですか、ちゃんと謝れるんですか。


「さっき凜に言われてな。仲間を大切にしろって。我だってお前を仲間だと思っている。だからああいう風にボディータッチなどが多くなってしまうんだ。普通にかかわろうとしてもやはりできないのだな。我が力を制御できないせいで。


  すまない、、、」


「ファシアスさん、、、」


「大丈夫ですよ、今まで道理で。あなたのせいじゃありませんよ。僕がもっと強くなればいいんです!そうすればお互い不自由ないでしょ?」


というとファスの顔が急に明るくなった。


「そうだな!やっぱり我は何も悪くなかったんだな!!」


「いや、あんたも悪いよ。」


「まあ、パルが強くなるまで我が我慢するとしよう。仲間とはそういうものだろう?」


「そうですよねー、、はっはっは、、、」


「「はははははははははは」」


笑ってる意味が違う二人だが、結局笑ってることは変わりないので、それを陰から見守ってた凜はニヤツいていた。



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