サヤたちとの再会
「進ー!」
と叫びながら凜が走ってきた。
「おお!凜!無事で何より!」
進はそれに答えた。
勢いよく進に抱き着く凜。
「ぐへっ!」
「私、ずっと心配してたんだから!」
泣きながらそう言った。
「進、私もいるんだけど、、」
とサヤが陰から出てきて言ってきた。
「ああ、知ってる。」
「じゃあ声かけてよ、」
顔をぷくっと膨らませてそう言うサヤ。
それを見ていたパルが聞いた。
「それが例の嫁さんたちですか?!?!」
「ああ、そうだよ。」
「こんにちは。私はサヤって言います。どうぞよろしく。」
「私は酒井凜って言います!あなたは?」
パルは顔を赤らめている。
こいつ、見惚れてるな?俺の嫁の完璧さをわかっている。
「え、え、え、え、えーと僕はパルデンスです。気軽にパルって呼んでください、、」
「よろしくー。」
「我は魔王 ファシアスだ。今日から進の手下になった。よろしく頼む。」
こいつもちょっと顔赤くない?
すごいなこの二人。
「ま、魔王が仲間?それってどういうこと?進。」
進は事情を説明した。ちなみにパルも仲間になったということも説明した。
「そんなことがあったなんて。サヤなんか洞窟探検しようとか言ってすごい呑気だったんだから。」
「ちょっ!ちょっと探検してみようとしただけじゃん。しかも進は絶対勝てると思ってたし。」
「本当かなー?」
「本当!」
なんか凜とサヤの距離が近くなってる気がする。いいことだ!素晴らしい!
「えーと、とりあえずどうします?この後、」
とパルが話を切り出した。
「そうだなー、おいファス、お前って魔王の中でどれくらい強いんだ?」
一応勇者だしな、魔王が襲ってきたときように対策しておきたい。
「「「、、、、、、、、、、、、、、、、」」」
なんで誰もしゃべんないの?俺が質問したファシアスも答えてないし。
「おいファス!聞いてんのか?答えろや!」
するとようやく顔をこっちに向けるファシアス。
「なんだ?ファスとは。我のことを言っているのか?だとしたら今すぐやめろ。もっといい呼び名がいい。」
こいつ!!一応俺の手下だよな?
「じゃあ、ファスっていうのはどう?」
とサヤが提案した。
「貴様なかなかやるではないか。」
こいつ殺っていい?いいよね。
「じゃあファスお前魔王の中で何番目に強いんだ?」
「正確にはわからないが、多分三番目だな。大体の魔王は倒せるからな。」
そうか、三番目。
「じゃあ、そのまま行こうかサンマールに。」
「我があいつらに口添えすれば、進たちは戦わずに済むぞ。」
「いや、太陽のダンジョンには行くけどもう杖。だからただレベル上げに行くだけだ。」
凜とパルとサヤはまだまだレベルが足りてないからな。
「えー、あんまり戦いたくないよー。」
と凜が言う。
「そうですね、僕もあんまり戦闘面は向いてないと思いますよ、」
とパルが言う。
「馬鹿野郎!!自分の身は自分で守るんだよ!俺とかファスがいなかったらどうすんだよ!普通に死んでいくのか?そんな悲しいことってあるか?ないよなー?」
「とりあえず、サンマールまでどうやって行く?新幹線壊れてるけど。」
進とファシアスの戦闘により、辺りは地獄みたいになってる。
「歩く?」
「いや、この距離だぜ?近くに町とかもなさそうだし、何もないとこで戦ってたのか、運が悪いな俺ら。」
「いや、あなたたちが町を滅ぼしたんですよ。」
「あのー、すいませーん。ちょっとよろしいですか?」
と進が戦闘中にかばっていた新幹線の乗客の一人が声をかけてきた。
「なんですか?すいません、新幹線ダメにしちゃって。」
と進が謝る。
「いえいえ!!むしろあなたがいなければそこの魔王様にやられていましたから命を助けてもらったようなものです。」
「そうですか。それで話というのはどういった話で?」
「実は私、サンマール国の王城に執事として仕えておりまして、スモールフォンで王様に電話して新幹線をもう一台用意してもらえますよ。」
と言ってきた。
「マジですか!ぜひよろしく頼めますか!」
「はい、あと一つお願いを聞いてもらってもよろしいでしょうか?」
「ええ!何でも言ってください!」
「サンマールについたら、我が国の国王に会ってはくれませんか?」
「国王に?なぜ?」
「お礼をしたいんですよ、国単位で。魔王を静めた英雄ですから!」
「どうするサヤ」
心配になって、進はサヤにどうすればいいか聞いた。
「私と二人で行こう。凜とパルはファスがいるから大丈夫だし。」
「そうするか、サンキュ。」
ニコッとサヤが微笑む。
ん~~眩しい!!
「じゃあ、俺とサヤの二人で行ってもいいですか?残りの三人はやらなきゃいけないことがあって。」
「ああ、別にいいですよ。」
「私たち別行動するの?」
「うん。私と進で王様に会ってくる。任せて進は私が守る!」
「私も行きたかったなー。まあいいや。なんか王様と会うと緊張して喋れなくなりそうだし、行ってきて。」
「サンマールか、行くのは70年ぶりだ。どんなふうに変わってるのか楽しみだ。」
とファスはニヤニヤしながらそうつぶやいた。
「もしもし、はい私です。エレファント1号をお願いします。なるべく急いでくださいね、客人がいるので。」
「今から30分で来るそうです。それまで申し訳ないですが待っていてください。」
早っ!バッファロー3号だったらあと一日半はかかってるぞ。
暇だから自分のステータスでも見てるか。
【石山 進】 職業 死神の弟子 レベル 9000億
筋力:7000億 知力:4300億 魔力:1兆200億 素早さ:4500億
『固有スキル』
死鎌召喚:切れ味がとてもいい鎌を召喚できる。
神撃(5級までの神の力が操れる)
丸のみ:すべてを飲み込める
『ワールドスキル』
暗黒魔術:黒霧やブラックホールなどがここに魔術として入ってる。
暴水魔術:水を操り、魔術を使える。
全属性無効:すべての属性が効かない。
『加護』
聖母マリアの加護(極)
聖母マリアの加護のおかげで今こんだけ強くなってるのか、ありがたやー。
ていうか死神の加護ついてなくない?あいつ自分の加護がついていてその程度かみたいなこと言ってくるけど、付いてないやん、加護。
ファスにギリ勝てたのも聖母マリアさんのおかげっすわ。感謝永遠に。
他の人たちのも少しだけー。
「鑑定」
【酒井 凜】 職業 ウィザード レベル160
筋力:200 知力:700 魔力;1500 素早さ:2000
『スキル』
透明化(レベルMAX)
ジン杖召喚:杖の強さが上がった杖を召喚できる。
『固有魔法』
炎水魔法:炎と水を出して魔法を放つ。
隠蔽:自分のステータスを一部だけ隠せる。
『ワールドスキル』
絶対魅惑の香り:この魔術を対象の相手に放つと相手はあなたの思いのまま一生従うことになる。
わーお、レベル低いのにやばいスキルばっかり。
あのワールドスキルとかかけられたら終わりなんだけど、、、今度こそ。
【サヤ】 職業 ヴァンパイア・サキュバス レベル100億
筋力:2億 知力:200億 魔力:700億 素早さ:40億
『固有スキル』
魅惑の霧:相手の思考を一時的にやめさせることができる。
全属性魔法:すべての属性の魔法を操れる。
『ワールドスキル』
ホーリーウォール:聖なる防御の盾を出現させる。
さすがサヤ様!圧倒的だ!このホーリーウォールで俺らの戦闘の衝撃をおさえていたんだな、感心だ!
【パルデンス・ドクトリーナ】 職業 世界の探究者 レベル500万
筋力:2 知力:400億 魔力:1000 素早さ:200万
『固有スキル』
探索バッグ:自分が欲しいものを瞬時に出せる(戦闘系以外ならなんでも)
パルは本当に戦闘に向いてないんだな。だとしても俺より知力はあってくれや。
今後の成長に期待だな。
【シェイタン・ファシアス】 職業 魔王 レベル8000億
筋力:6000億 知力:2000億 魔力:9000億 素早さ:6000億
『固有スキル』
全属性魔法
テレポート:自分ひとりだけあらゆるところに一瞬で飛べる。
『ワールドスキル』
古代の知識:古代の文明を再現することができる。
さすが、、、ファスはやっぱり俺と同じぐらいの強さだな。
「あ!エレファント1号が来ましたよ!」
と言って執事が進たちに呼びかけた。
ついでにもともと新幹線に乗ってた乗客たちも乗せておらうことにした。さすがに申し訳ないから。
「では、再出発と行きましょう!いざ!サンマールへ!!!」
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