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酒井凜の失踪 ≪クラスメイト視点≫

「ねえねえ、凜ちゃんってどこにいるか分かる?」


「そういえば私も見てないかもー。」



ある朝、いつもなら部屋にいるはずの酒井凜がいなかった。



「誘拐とか?」


「そんな物騒なこと言わないで!」


「ごめん、でも心配で、、、」


「これ男子たちにも話したほうがいいよね。」


「そうだね。」



朝から重い雰囲気な女子部屋



「ねえ男子、凜のこと誰か見てない?」


「見てないけどー?」


「やっぱりそうなんだ」


「酒井になんかあったのか?」


「実は朝から部屋にいないんだよね」


「え?!それやばいんじゃないか?」


「そうなんだよね、、、」


「実は俺!酒井のこと好きだったのに!!」


「俺も!」


「俺も!」


「すごい人気だな、、凜ちゃん」


「とりあえず、神父さんのところいったほうがいいんじゃない?」


「そうだね、何かわかるかもしれないしね。」



そう言って、クラスメイトの全員で神父の部屋に行った。



コンコンコン



扉をノックする。



「何ですかな?」



神父が扉を少しだけ開けて顔をにゅっと出してきた。



「「「うわっ!気持ち悪!!」」」


「あのー、凜ちゃんについて聞きたいことがあって、、」


「お客さんですか?」



扉の向こう側から、優しい女の人の声が聞こえた。



「ええ、例の勇者様たちです。」


「そうですか、、」


「それで、凜さんについて聞きたいこととは?」


「凜が朝からいないんです!どこに行ったか分かりますか?」


「そうですか、凜さんならクソガキと一緒に朝早く外に行ってましたよ。」


「え?!?!?!?!?!」


「驚きですよね、さらにあのゴミクソガキ、私のへそくり奪って旅に行きやがったんですよ。すごいことしますよね。何考えてんでしょうね?」


「神父さん、、、」


「とにかく、凜さんはあの男と一緒なので問題ないと思いますよ」


「神父、あの男とは誰のことを言ってるのですか?」


「一緒に勇者召喚された勇者の一人なんですが、その男は破天荒すぎて扱いに困ってるんですよ。」


「、、なるほど、ぜひ会ってみたいですね、神父さんですら扱えないとは、かつて魔王すらも封印-----」



ん?神父って実はすごい人なの?



「キラサさん、それはもう昔の話です。私はあまり過去を振り返らない人間なのです。」



神父食い気味やん。過去はなされたくないのはあるかもしれないから仕方ないですね。



「少し口が滑ってしまった。すまない。」



 ぎすぎすな雰囲気漂ってるなー。



 生徒たちは二人が何の話をしてるのか、想像がついた。



 多分、神父さんは昔魔王と戦ったことがあるということ。そして、倒せずに封印したがそれが解かれようとしているから自分たちを召喚したこと。



「とりあえず!凜ちゃんは無事なんですね!」


「ええ、むしろこちらのほうが心配ですが、、、」


「ちなみに、部屋の中にいる人は誰ですか?」


「え?部屋の中には誰もいませんよ?」



ここで神父は究極の行動に出る。ちなみに嘘ついた理由は謎。



「いや、声聞こえたし」


「これだから最近の子供は、、」


「いいですよ神父さん。」



と話に部屋の中にいる人が入ってきた。



「申し遅れてごめんなさい。私の名前はキラサ マグネスといいます。一応王国騎士4番隊副団長をやってます。騎士団に用があるときは私の名前を出してくれれば、大丈夫です。」



「おお、天使だあ。」男子全員そう思った。



完璧なビジュアル、モデルのようなボンキュッボン、とろけるようなやさしい声ー。



まさに男の理想の女だろう。



すると、



「今度!お茶しませんか!」



と光が突然デートに誘った。



「ちょっと光君?!?!?!?!」



と女子が驚いている



「ちょっと光くー-ん????」



と男子が切れている



「ええと、ごめん。ちょっと無理かな。」



クラスの男子は笑い転げた。



「ぎゃはははは!!アイツ振られたの生まれて初めてじゃね?ざまあみろ!これが男の気持ちだよ!」



光は涙目になっている。今女子に悪口言われたら多分泣くだろう。



「まあ、なんだ。お前もこちら側にこれたと思えばいいだろ。」



と男子たちが励ます。さっきまで馬鹿にしてたやつらが手のひらを返して。



「じゃあ、私はこれで、」



とキラサは去っていった。



すると、女子たちが光を囲んで睨んでいた。



「光くん?後で話そうか?夜に私たちの部屋来てね。覚悟しといてよね!」



少しでも仲間だと思った男子たちはそれを悔やんだ。



そして光はそれを見て嘲笑った。



今日の醜い戦争は誰も勝ってない。



「神父さん、ちなみに凜さんがどこに行ったかはわかります?」



と委員長が聞いた。



「すいません、そこまではわかりません。」



と申し訳なさそうに言う神父。



「そうですか、ありがとうございました。」

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