レストラン乱闘&告白
さっきからサヤが俺の目をじっと見てくるんだけど、耐えられない!
なんてったって今日のサヤはドレス姿で可愛すぎる!
しかも机広いし、いっぱいフォークとかナイフとかあるし。これで人殺すん?錆びないように変え用意してんの?ゾッとしちゃう!
「じゃあ、注文するもん決めるか。」
「そうだね。」
いざ、目をメニューに移すといろんなわけわかんない食事が並んでいた。
「シャドークロコダイルの炙り肉、
マジカルフラワーのサラダ ショーンバイパーを添えて、
ニンムルのプリン、」
一番上のはワニ肉か?食べたことないから食べてみたい!
プリンも食べたい!とりあえず全部食べる?
そう思い、値段を見てみると、プリン一個50000円
ワニ肉100000円となっていた。
これ2人で食うだけでほとんどなくなるぞ?!こんなに高いとは聞いてない。
「進!私これがいい!」
ここでサヤが選んだ料理の値段に対して不安が生まれた。ここでサヤがでかい値段の食べ物を食べたいというと、必ず金が足りなくなる。
「見て!」
そう言われてメニュー表を見ると、
「高級ビュッフェ(食べ放題)別室にてご案内
(条件:しっかりとした格好でくること、ある程度の称号持ってる方。)」
値段はー-、、、2億円、、、っ?!?!
「えーと、これだと多すぎるんじゃないか?お前そんな食べれないだろ?」
「いや、美味しいものだったらなんでも食べれる!」
こいつ!妙なところでしぶといな!
「もっと、ほら、違うのにしよう?そもそも俺ら40万しかないし。」
「進が狩った魔物、売ればいい。そしたらもっとたくさんお金手に入る。」
「デカすぎて無理なんだって!」
「じゃあ、今ここで見せて!」
「だから!デカすぎて無理なんだって!」
「じゃあ、諦める。」
サヤが泣き始めた。
「女泣かせるなんて最低ね!帰れ!」
「ここは庶民が来ていい場所じゃねえ!」
「恋愛もろくにできないなら、帰れ!」
などと他の客に罵声を浴びせられる。
気まずー、これで泣き止んだらこのまま食べるの?
「おいおい!そんな食べたかったのか?!いつか食べさせてやるから、今日は我慢してくれ!」
「わかった。」
「はぁー、よかった。」
「この恨み、夜にぶつけるとする。ふっふっふっふ。」
うちの嫁は変わってるなー。
それからは何事も起きないかと安心していたその時、レストランの客やスタッフが一斉にこちら目がけて魔法を放って来た。
「なんだ?」
サヤを抱えて空中を飛ぶ。
「豪雷魔法 天変地異」
このレストランごとサヤが破壊してしまった。
はやー。
勝負になってないよー。
なぜ俺らを殺そうとしたか聞きたいため、連中の1人に防御を張っていた。
「おい、なんで俺たちを殺そうとした?」
「お、俺たちはただ、命令されただけで!」
「誰に?」
「言ったら、見逃してくれるのか?」
「ああ、ただし次殺しに来たら真っ先にお前を殺すがな。」
「ひっ?!わかってるって!俺に命令して来たのは、
ゲルマンド国のマスターだ。」
「ゲルマンド国? しかもマスター?」
「そうだよ!一応俺ら全員5級以上だし。収集されて、あんたを殺すように言われたんだ。」
「なるほど、わかった。もう行け。」
「ありがとう!!この恩は一生忘れない!!!」
そういえば野次入れて来た奴ら演技してたのか?下手くそだなー、その時点で刺客だってわかってましたけど?僕は観察のプロだからね。
「レストラン、潰れちゃったね。」
「お前が壊したんだけどな」
デートってこんなに疲れるものなのか?でも、好きな人と疲れるっていうのは最高だな。
「今日は疲れたな、サヤ」
「いや全然、まだ1時だし、行きたいとかいっぱいある。」
「、、、、、、そっか、」
「ほら!行こ。私たちのデートの第二ラウンド開始だよ。」
「それ俺の決め台詞」
それから、サヤと楽しい時間を過ごした。
サヤの服を選んだり、動物を見に行ったり、草原で寝そべったり、
そして、もう午後の7時になっていた。
「そろそろ、帰る?進。」
もうそんな時間か、楽しかったなー。
「ああ、でもその前に一つ渡したいものがあるんだ。」
「何?」
ニコッと笑うサヤ
この場所は海が見えて建物の光でライトアップされてる公園。
告白には最適な場所と書いてあった。
「これは、俺なりの愛の証明だ。受け取ってくれ。」
そう言って、進は指輪をサヤに渡した。
「サヤが夫って言ってるのは冗談かもって思ったこともあるけど、俺はお前を本当の妻として、扱いたいと、思って、、、る。だからっ!!」
「結婚を前提に付き合ってくれないか!」
ついに言ったぞー!あれ?でもこの後どうしよう、、とりあえずサヤの顔見よ。
「ひょぉ?!」
めっちゃ顔赤かった!照れてんのか?!それとも笑いこらえてんのか?!
辺りが静まりかえって周りの人たちも黙る。
緊迫した空気感の中、進はとても緊張していた。
進にとって人生初の告白。
その中から出たサヤからの一言、、、
「いいよ。結婚してあげる。私の夫に正式になって!」
「よっしゃオラァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!」
「よくやった!!小僧!応援してるぜ!」
「その子をちゃんと守りなさいよ、あんた!」
「若いっていいわなー」
告白の現場には、人が多すぎたようで、いろんな人が話しかけて来て、酒を飲んでた。
これが後にこの国に受け継がれる謎の宴である。
帰り道、サヤは俺から貰った指輪を手にはめてずっと眺めていた。 可愛いな。
「進、この指輪の宝石ってなんなの?」
「その宝石はカチュピサリブっていうんだ。世界で最も美しいと言われる鉱石らしい。触ると保存されてる連絡先とどこでも通話できる便利機能を俺が付けた。」
時の牢獄で拾ったんだよな。この鉱石。
「すごーい。じゃあ、ずっと一緒だね。」
サヤが腕に抱きついてくる。
あー!可愛い!こんな幸せこの世に2つもない!
「そうだな、ずっと一緒にいられるように作ったからな」
「ありがと。大好きだよ。進。」
おー!俺も大好きだよー!サヤー!!!
「帰ろうか。」
「うん。」
そう言ってラブラブなまま帰っていった。
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