クラスメイトの日常
るんるんるん
《クラスメイト視点》
「ねぇねぇ、さっきの女の子マジで可愛くなかった?!」
「それな!あんな美女いたら、光くん絶対取られちゃうよー!見られてたら絶対狙われるよ!」
「でも妙に石山と仲良さげな雰囲気だったよね。」
「、、、、、、、、、、」
「ねぇってば!聞いてる?!凛ちゃーん?」
「ああ、うん!すごい可愛かったよね!びっくりして、気失ってたw」
「あはははははは!!何それまじウケるんですけど!」
「あの女の子に石山取られちゃうよー?」
「話変わるけどさー、最近石田と上手くやってんの?桜。」
「うん!もう毎晩話しまくってるよ!」
「流石!イチャイチャカップルですねー!」
「やめてよー!もー!」
そんな感じが女子の会話でした。
一方その頃、男子の方では、
「完全にハートに矢刺さったわ俺。」
「俺も俺も!」
「あんな子が嫁にいたら、マジで何もいらねー。」
「マジそれな!」
「そもそもどこで知り合ってきたんだ?石山の野郎」
「でも俺たちのクラスの女子もまぁマシだよな」
「今まではめちゃくちゃ可愛いと思ってたけど、あれ見たら、なんか霞んで見えるよな。」
「おい!そんなこと言うなよ!女子のいないとこで陰口か!可哀想だろ!」
「光たちにはわからないよ!俺たちブサイクの気持ちなんて!ましてや、勇者なんかに選ばれやがって、舐めんな!」
そして殴り合いが始まった。
なんとか通りかかった女子たちに引き留められ、収集はついたが、ブサイクたち(普通の顔もいる)はイケメンたちに強い嫉妬感を覚えていた。
女子はみんな仲がいいので、友情が崩れることはまずないだろう。
「あんまりくだらないことで喧嘩してると、怒るよ?!」
「ごめん」
「罰として今日から女子と男子部屋別で!」
「ええわー?!」
「今の男子だと腹いせになんかしてきそうだから。ちょうどいいかもしれない。」
「それだけはーー!勘弁してください!」
「だーめ!じゃ!」
「ちょっと待ってくれ、さっきの美少女と石山が同じ部屋に行くのを見た。」
「え?じゃあ、私たちから言っとくわ。」
「へへへ、あいつも道連れにしてやったらどんな顔をするのかなー?楽しみだなー?」
男子たちが暗黒の笑みを浮かべる。
女子が3人で石山の部屋に行くと、そこには誰もいなかった。
「あれー?どこ行ったんだろー?」
「もう晩御飯の時間ですから食堂に行ったのでは?」
「そっか!じゃあ早く行こ!」
急いで食堂に行ってる3人組
「着いた!」
しかし、食道を見てみると、全員石山の方を見てた。少女とくっついている。
「これはとても言い出せそうにないね。」
「そうですね。」
そう言って彼女らは委員長に言うように頼んだ。
ふぅーやはりこのホテルの風呂は最高ですなー。
風呂を出たあと、アイスを食べていると、
「男が青で、女が赤だぞ!」
と言う声が聞こえてきた。
咄嗟に隠れる。
なんだなんだ?風呂入るのか?
すると、青に石山が入り、赤に美少女が入ってった。
しかし、そのあと周りを見て少女は、男湯の方に入ってった
「ええ?!?!?!?!」
「あかんやつやん!ここ大浴場やで?!そんなことしちゃダメだよ!」
しかし、彼はあの少女を裏切るようなことをしたくないと言う気持ちが強く、その少女を庇う形になった。
「俺もあんな子欲しいよ!」
ドン!
「ごめんなさい!」
突然背中にぶつかってきた彼女は、島田樹里
可愛い!
「って、あんたうちのクラスのやつじゃん。誤って損したわ!」
「ああ、すみません。」
「なんであんたが謝るの。」
とキレ気味に聞いてきた。
「ひっ!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」
「なんなの。もー」
「よかったら明日の自由行動一緒に回る?結構早く走ってたし、本当に大丈夫なの?」
「大丈夫だよ。」
嘘である。彼の職業は ヒーラー で彼女の職業は鍛冶職人なので、力の差がある。
彼からは血が出てるが、それを隠している。
「無駄に人に心配されずに生きてくって決めたんだ!」
「じゃあ、僕はこれで、明日楽しみにしてるよ!」
島田はあいつから出ている血に気づいた。
「ちょっと?!?!血!出てるよ!今医者呼んでくるから!!!!」
「ごめん、自分で治せるから。」
「回復魔法 完全回復。ほらね?」
「はぁ?あえてあたしに見せたの?!最低!明日の約束もなしだよ!二度と喋りかけんな!」
「あははは、、、」
ばたん、と長崎幸喜は倒れた。
「流石に弱いなー。魔力が持たないや、」
回復魔法はスキルレベルを上げて、消費魔力を少なくしていかないと、頻繁に使えない。ましてやスキルレベルが1で高度な魔法を使って、自分の魔力量より、消費魔力の方が大きくなると、体から力が抜けていく。
「誰か、、、、助けて、、、」
長崎の意識が飛んだ。
気づいたら、長崎はホテルの病院に寝ていた。
隣には島田が座っていた。
「あ、起きた。」
あ、僕またここに運ばれてきたんだ。
医者の方をみると、変な目で見てくる。
やっぱりだ。僕、ここへ来すぎて、呆れられてるんだな、、
僕がもっと魔力を持っていれば!っっくそっ!!
「なんで、なんで!黙ってそんなことするの?!」
唐突に叫んで、聞いてくる島田。
「急にどうしたの?」
「この人に全部聞いたの。」
「そっか。」
「僕、こうでもしないとスキルレベル上がらないんだ。だから君を利用したんだ。」
「そうなの?」
「そうだよ。実際君が当たってきたところは痛かったからね、魔法を使って、レベルを上げようと思ったんだ。」
「本当なの?、、、、、マジで最悪。二度と心配しないから。顔も見たくない!」
そう言って島田は出ていった。
「君、ここに来たくないんでしょ?わかるよ。私に変な目で見られるからでしょ?」
「ッ?!」
「でも、それは治療をする上で必要な体を見るスキルを使ってるからなの、だから安心してこれからも来なさい。」
「ッ!あっりがとうございます!」
久しぶりだ!こんな明るい気分になったのは!
あと、島田にはちゃんと謝らないとな!
こうして、気まぐれな恋愛は始まるのであった。
もし「面白い!」などと思ったら☆☆☆☆☆よろしくお願いします!
あとブックマークもよろしくお願いします!




