プロローグ
初めて小説書いたので多めに見てください!
キーンコーンカーンコーン
俺の名前は石山進だ。今日もまた遅刻ギリギリだった。
ふぅ〜、間に合った。けど、
「よぉ〜、石山。相変わらず遅えな?」
そう俺に言ってくるのは坂上鏡。何かと俺に絡んでくる面倒な奴だ。
「ちょっと遅すぎるんじゃないの?」
彼女の名前は佐藤梨花。この2年D組の委員長をやってる人だ。
「黙れよ、誰にどう言われようが遅刻してないんだからいいだろ。」
「はぁ?舐めてんのか?石山ぁ?やるか?やっちゃうか?」
坂上が喧嘩腰になりクラスのみんながざわつき始めたその時
ピカ!!!!
床が光り始めた。模様はまるで魔法陣のようだ。
これはおそらく異世界に転移するパターンだろう。
「行ってきますお母さん、、」
ほらやっぱり。知らないお城の中に来た。これで勇者様どうか魔王から我々をお救いくださいなんて言い出すんでしょう?
「おぉ!召喚の儀式は成功したぞ!」と老人が言い、周りの兵士みたいな人や貴族みたいな人たちが声を上げて喜んでいた。
「なんだなんだ?なんかのドッキリかこれは?」
「意味わかんないんですけど〜」
生徒たちはやはり戸惑っていた。
「どう言うことか説明をしてもらえますか!」
そう言ったのはこのクラスの担任の桃先生。
彼女は責任感が強く生徒にはとても好かれている。
「勇者様どうか魔王の手から我々をお救いください」
…俺すげえな一言一句あってるじゃん。
「まずは、こちらの席へお掛けください。早速話に入りますが、今この世界は魔王によって侵略されています!それを阻止するべくあなた様方を召喚しました」
「意味がわかりません!どういうことですか!」
「まぁまぁ、どうか落ち着いてくださいませ。つまりは、私たちの国をお救いくださいという意味でございます。今私たちの国は魔物の危機が絶えません。なので、常人離れしてる身体能力や魔法能力の勇者様を呼び出して、戦ってもらおうというわけです。」
「でも、生徒たちはまだ子供ですよ?危険ですよねそれって?なら、それを受け入れるつもりはありません!わたしたちを返してください!」
「ですが、我々にはそれしか方法がないのです!どうか、お願いします!」
「嫌です!」
「お願いします!」
「嫌です!」
「お願いします!」
「うるさい!もう!嫌ですってば!」
「先生!僕はこの世界を救いたいです!困ってる人がいたら助けろ!それがおじいちゃんの教えでしたから!」
彼は剣崎光。絶対正義の名の下に生きてるやつ
「でも…みんなの命がかかってるんですよ?」
「勇者っていうからにはそれなりに俺らは強いってことだろ?ならやってみようじゃねえか!」
「そうだよね」
「やってみますか」
「仕方ないな」
「みんな!!!ありがとう!!!!」
「もう、困った教え子たちですね。わかりました、その話を受け入れます。」
「ありがとうございます!!では早速皆様の職業とスキルを確認しましょうか。」
「なんですかそれは?」
陰でオタクたちが喜んでる、、、
「自分の能力と思ってくれればいいです。この世界には魔物がいます。倒せばレベルが上がり、スキルも強くなっていきます。」
まるでドラ◯ンクエストだな。
「まるでドラ◯ンクエスト見たいでしょう?」
・・・・えぇ?なんであのジジイが俺たちの世界のゲーム知ってんだ?
「多少あちらの知識は心得ておりますよw w」
いやw wになってる! 普通はwwだから!こいつ中途半端に知ってんな。
「では、よろしくお願いします。」
と言って先生が生徒を並ばせた。
誰かさんは「よっしゃ!賢者!」だの、
誰かさんは「よっしゃ!格闘王!」だの
あいつら全員やばそうなもんゲットしてんな。俺はどんなのがくるんだろうか。
「次はあなたですね。この水晶に手をかざしてください」
そうすると自分の前にパネルみたいなのが出てきた。
「パネルが出てきましたか?そのパネルの自分の名前が書かれてる横に職業が書かれてあります。」
「ありがとうございます…」
なんだこれ《死神》って書いてある意味わかんないけどなんかかっけぇーエフェクトまで付いてやがる。
ようやく全員のスキル確認が終わった。
「ふぅ〜。ようやく終わりましたな。では皆様には数日後早速あの塔に行って魔物と戦ってもらいます。なのでどうか準備をお願いします。」
そう言って神父たちは出ていった。
その後、
生徒たちは国運営の高級ホテルに泊まらされた。
「うわー!日本の高級ホテルみたい!テンション上がるんですけど!」
とギャルの田中由芽が言う。
「ここに数日住めんのかよ!太っ腹だなー。」
すごい!やべー!テンション上がる!久しぶりのホテル!
などの声が飛びかっていた。
「部屋分けは男女適当で、じゃ!」と言って先生はどこかへ行ってしまった。
「じゃあ4人で1部屋使おうか。ベッドも四つあるし広すぎるからちょうどいいんじゃないかな?」と光が言うと、
「私、光くんのとこがいい!」と言う女どもが殺到し始めた。
「うわー、、」と男子ほぼ全員が思っただろう。
そういえば坂上の野郎がいないな。そう思い、あたりを見回してるとエレベーターから降りてくる坂上を見かけた。
何してたんだよあいつ
するとこのままでは埒が明かない。と思ったのか、光がこんなことを言った。
「もう!こうなったらじゃんけんだ!勝った人から決めていく!」
マジかよ一人で確認したいこといっぱいあんのによぉ。
「ジャンケンポン!」
結局部屋のメンバーはクラスのムードメーカー石田純一とギャルの酒井凛とカースト上位の前田桜となった。
みんな初めて話すしマジで無理なんだよなー。
コミュ症発動してしまう。
「とりあえずわたしたちお風呂入ってくるから!ねー!早く行こ!」
女子二人はどうやら仲が良いらしい。
「はぁー、なんだ、とりあえずトランプでもするか?」
「する分けないだろ!!馬鹿か君は!お前とはやらん!俺は女の子とヤリたいんだー!」
「そうかそうか。随分と失礼なやつだな?」
「お前!今朝坂上と喧嘩してただろ!すごい怖かったよぉ〜。」
「そこまでマジじゃねぇから、しかも俺ってもともと喧嘩とかしないし、坂上が勝手に突っかかってきただけだし。」
「そうだったのかー。」
「みんな俺のこと誰これ構わず殴るヤンキーだと思ってるんだよ。」
「ごめんな、実は俺もそう思ってたんだ。」
「そうなのか」
「そんなデカい悩みを持ってたなんて、ごめんな!石山!酷いこと言ってごめんな!お礼にトランプしてやるから!」
謎だぁ。こいつお礼にトランプだと?もっと出すもんあるだろ!
「じゃあ、やるか」
「うん」
「「、、、、、、、、、、」」
うんうん、想定はしてたんだけど楽しくねぇー!
「いや、楽しくねぇー!二人のトランプ!」
「なんだと?俺とやるのが楽しくねぇのか?」
「そういうわけじゃないけど」
なんだ、ならいいや。俺もお前とやってて楽しいと思ってないけど、
「そういえば石山はどんな職業だったの?ちなみに俺は錬金術師だよ。しかもオリハルコン級らしい」
ヤベェじゃんこいつこんな能天気なのにやばすぎる職業じゃん。
「俺の職業はし…」
言おうと思った瞬間、後ろに謎のプレッシャーを感じた。
今振り返ったら確実にやばいことになる。なんなんだ?一体。この職業と何か関係してるのか?
「石山!聞いてんのか?職業の話だよ!さっき「し」でやめたよな。ってことは、しから始まる職業だな。なんだろう?」
去ったか、、、?
ふぅ〜、あのまま名前言ってたら後ろにいたやつに飲まれてたな。普通に怖いわ。
だいぶ気をつけないとな。この職業。なんか裏がありそうだ。
そんなこんなで石田と雑談してるとお風呂からおなごたちが帰ってきた。
「あんたたちも早く入って来れば?」
「あぁ〜、俺もう入ったから」と石田が言った。
「はぁ?そうなの?なら良いけど。」
こいつ、今 嘘ついたよな。ずっと話してたよな、怖い、なぜ嘘をついた。そういうタイプなん?虚言癖なの?
「じゃあ俺まだ入ってないから、入ってくるわ。」
どうやらお風呂に入るのは俺が最後らしい。神殿で色々やってたらもう6時だよ。あとは飯食って寝るだけだな。
ガラガラガラー
「広ぇ〜〜!ぅおおおおおおお!!!!ウホウホ!きゃー!!!!」
進は動物園にいた頃戻ってしまった。
何をしても怒られない。なんという贅沢。
シャワーで体を濡らし、体と頭を洗ってお湯に浸かる。
「はぁーーー、今日はいろんなことが起きすぎたー、でもそれ全部吹き飛ぶーー。」
お湯はとても気持ちがいい。生きててよかったぁ。
「・・・・・・・・・けて」
「・・・・・・すけて」
なんだこの声?どっから聞こえてくんだ?
「助けて!!」
「!どこにいるんだ!」
「しにが・・・・・・」
えっ?今なんて?
ぶしゅーー!!!
気づけば俺は自分の心臓を自分の手でとっていた。
「・・・・・・・・・・・・」