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思い出したくはなかったが

「先生? 先生……」

急に黙り込んだ賢者に子どもたちは何事かと声を掛ける。

「ああすまない。ちょっと昔のことを……」

「僕ら、なにかした?」

「いいや、君たちは何も悪くない」

心配する子どもたちに謝る賢者

「あんなことを経験するものじゃない。だけど……」けなこと

賢者は課せられた使命を思い起こす。来たるべき戦いに備え、勇者となりうる存在を見つけ出せ、ソレは何者にも染まっていない子どもたちであるべきだと

「できるわけないだろう。好き好んであんな目に合わせる必要がどこにある」

賢者の心はそう叫ぶ。

しかし、賢者は感じてしまった。勇者の素質を持った子供の存在を。

「申し訳ないが今日はもう終わりにしよう。どうやら体調が優れないようだ」

「そういう事、じゃあ先生、お大事に。また明日」

明るく挨拶を交わし、去っていく子どもたちを見つめながら思う。

「間違いであってほしい。見つかってはだめなんだ」

先ほど感じた気配を振り解くかのようにその場を立ち去る。

 

その夜賢者は夢を見る。村を去った彼らが体験したその後の出来事を再び体験するかのように

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