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甲賀忍者、甲子園へ行く[地方大会編]  作者: 山城木緑
9. ショート 桐葉刀貴
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「刀貴、話がある」


 滝音鏡水が申し訳なさそうな顔をして、学校帰りの桐葉刀貴(きりはとうき)を呼び止めた。


「何だ? 昨夜のことか?」


「気づいていたのか、刀貴は」


 滝音鏡水は頭を掻きながら、刀貴に訊ねる。


「副島にバレた。軽く揺すられて野球部の応援しなきゃいけなくなったんだ」


 刀貴は静かに気にも留めない様子で、


「スポーツから学ぶことも多いだろう。特に野球という競技は静と動が組み込まれた競技ゆえ、我ら忍の修業としても役に立つんじゃないか? ただ、鏡水。伊香保にうつつを抜かして油断したのは情けない限りだ」


 そう告げて、刀貴は薄い笑みを浮かべて校門をくぐった。鏡水はそこまで知られてたかと顔を赤らめた。


「……伊香保のことはすまん。刀貴、お前がそう言ってくれるなら、野球やっても良いかと思える。……お前も一緒なら嬉しい。刀貴の気晴らしにもなるかもしれん。野球やらないか?」


 鏡水は刀貴の背中に向けて誘ったが、刀貴は後ろ姿のまま首を振った。


「俺は剣を極める」


 刀貴はそのまま校門を出て、右に折れ見えなくなった。


 そうか、そうだよな。鏡水はそう呟いた。

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