第五話〜蛮行
させていただきました。自信なくなってきました。このような展開でいいのでしょうか?次話を突き詰めていきます。よろしくお願い申し上げます
モモブリーはただただ不安であった。この初めて見る男にはどこか危険な香りがするような気がしてならなかったのだ。
モズビーの抱く不信感を、東芝彦左衛門は感じ取ったようだった。取り繕うように訊いた。
──ところであんたら、こんな所でぼちぼちしていて鞭が飛んできたりしないのかい?
東芝彦左衛門がそう訊いてきた。彦左衛門としては、それが真っ先に浮かんだこの場の違和感だったのである。
「さぁね。年寄りには当局も甘いんじゃないのかい?高齢化社会だからね。投票所にいくのは、大抵年寄りだからさ」
カーシャは、未だに呑気に欠伸などしている始末だ。モブリーは気が気ではなかったのだが。
そこで、モブリーは、彦左衛門のご機嫌を取ろうとしてみた。
「あんた、東芝って言ったね。もしかしたらさ、あんたらかの東芝財閥の御子息であるとか、そういうことですかのう?」
すると、彦左衛門は大笑いし出した。
「わはは。その財閥の息子がこんな慈善活動で泥だらけになりながら鞭で打たれてる、ってか?バカバカしい。そんな訳ないでしょうに」
モブリーは少し顔を赤くした。そりゃそうだ。内心そう思った。
しかし、そこで気落ちなどしなかった。彼女は畳み掛けた。
「あんた、彦左衛門さん。あんた若いからお腹すくじゃろう?ちゃんと食べてるのかい?食料の蓄えは?」
すると彦左衛門は、急に空腹を思い出したかのように腹に手を当てた。
「まあ、確かに。食料の確保に労力を使っているのはここの皆は同じさ。こんな泥だらけの川みたいな場所にゃあレンコンぐらいしか生えないからな。」
「毎日レンコンだけでは飽きるでしょうに」
カーシャが口を挟んだ。モブリーの企みを察知したようだった。
「あたしら、良い肉を手に入れただよ。まだ手にしてから日は経っていない。生でも齧りつけるだよ。ジャーキーだ。これも何かの縁じゃい。どうだい。欲しいか?少し分けて上げるよ?」
「いや。でもあんたらの食べる分は?」
「それならまだまだあるさ。心配は要らない。欲しいだろ?」
お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。次、書きます。




