第二十二話〜奴と俺
おはようございます こんにちは こんばんは。福島が空いてしまいましたが こちらの作品 書き出してみようと思い立つ 少しずつ書かせていただいております。お楽しみいただけましたら幸いです。
キャリア・カーは、長い制動距離をとってゆっくりと停車した。するとすぐに運転席側のドアが開いた。
キャリア・カーは、二階建ての荷台に、それぞれ3台ずつの新車らしい乗用車を積んでいた。こんなの運転できるのは大した奴なんだろうな、と治五郎は称賛した。
「おうおうおう!あんちゃんよぉ!」
中から出てきた男は酒臭かった。酔っぱらっていてこんなバカでかい車を運転できるのか。ますます すごい奴なんだな。治五郎は感心しきりであった。
酔っ払っているというのも 信用してはならない、彼はモブリーからそう 教わったばかりだった。何があってもも信じちゃいけないと。
どうせ 酔っ払ってると見せかけて、実は喧嘩が強いんだろうな━━。
そんな風に考えていた。しかし、治五郎は心強かった。背後すぐに、モブリーがついていてくれるからだ。彼女は強力なる小火器を手にしているのだ。
どうだやれるものならやってみろ、とばかりに笑顔で奴を挑発する。やつは段々と頭に来てるようだ。
「おう!金出せや。さっさとしな!」
と、本題を切り出してきた。治五郎は、ひょお、と口笛を吹いた。
「ほう。ずいぶん年寄りの連れがいるんだな。親か何かか?」
奴は訪ねてきた。しかし、そんなことに答える義理はない。
「ち。親なんてものとうの昔にあっち行っちまったわ」
治五郎は自嘲気味に笑った。
後ろにいるはずのモブリーの方を一瞬振り向いた。彼女は平然としているだけで表情すら変えていなかった。拳銃を持っているかどうかを確認できなかった。
「わいには金がないんじゃ。だから金が要る。他には興味はない。 さっさと出せや」
というものの、奴は丸腰だった。その時。
「そうかい。カネがないのかい。じゃあおしまいだな。用なしだ」
というモブ リーの声と同時だった。
━━かっちゃん!
名も知らぬ奴の胸に大きな穴が空いて、向こう側の景色が見えた。一瞬で死んだのは見て分かった。そして、体が崩れ落ちるように地面に転がった。
お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。残酷な表現が続きますので 15歳未満の方 または センシティブな方は読むの お や め いただけますよ お願い申し上げます。くれぐれもご注意を。




