第十五話〜決着→強奪
こんばんは おはようございます。書かせていただきました。なかなか 筆が進みません。名前考えています。こはるんるん先生もおっしゃっていたように読み返しが大事だと思います。よろしくお願いします。
ぐわんぐわんぐわんぐうわあん
後方から、何やら凄まじい音が聞こえてきた。なんだなんだ、と治五郎はサイドミラーで後ろの車の様子を確認した。すると、
「うわっ!大変だ。」
治五郎は思わず叫んだ。慌ててラジオを止めて、聞耳を欹てた。
ぐわおんぐわわぐわぐわわあああん
変わらず 異常な轟音を轟かせていた、しかも、ミラーの視界いっぱいに黒煙が立ち籠めているではないか!
あらら、エンジンのオーバーヒートか?それとも燃料系統に引火したとか?治五郎はおったまげたというように声を荒げた。
これ以上 接近されたら、こちらの燃料に引火しか出ない。えらいこっちゃ、な事態であった。
と。1羽のベニイロカカトモドキがざまあみろとでも言うように、治五郎を窓越しに見つめながらぐあぐあと鳴いて、やがて飛び去っていった。
あの銀色のタンクの中身。積み荷はどうせ揮発性のガス。例えばヒマネ油のようブツだろう。一刻も早くこの骨折り運送のトラックから遠ざからなければ、こっちも危険だった。
「骨折りのドライバーは無事か?早く停車させて避難させないと、本当にヤバいで」
それともブレーキ系統までイカれて停められなくなってしまったとか?それは一番ヤバいかも、だな
治五郎はあれこれ思考を巡らせた。
上空では、シラクサあまや鳥の群れが、嘲笑うかのように旋回していた。
何とかして後ろの車のドライバーに避難させようと治五郎はクラクションを激しく鳴らし続けた。
やっとのことで37トン車が路肩に寄せられ、停車したのは、それから5キロメーターも走った辺りであった。
黒煙の中から現れたのは肥満ぎみのスキンヘッドの男であった。骨折りという文字が印刷されたポロシャツと作業用らしい灰色のパンツで身を包んでいた。
「バカヤロウ!!なんつーあぶねーこと、しやがんでえ!」
まずは治五郎は大声をぶつけた。37(トン車からは100メートルは離れた場所まで避難したが、でもまだ危険なような気もしていた。
骨折れ運送の男は謝ろうともしなかったが、車が燃えてしまったのは残念だという顔はしていた。
とにかくもう、2人ともふう、と溜息をつき、昨日の 戦友同士のように肩を抱き合った。男のトラックは消化の余地もなく、消火器すら使わなかったが、取り敢えず燃料を使い尽くした後に自然に鎮火した。いずれ 通報されるであろうが、このトラックの燃えカスを処分するような余分な金はないのだと骨折れ男は言った。治五郎もそうだった。調べをつけられた場合、どちらがどんな処分をされるのかも全くわからなかったがとにかくこの場を逃げるしかなさそうであった。
せめて次の インターチェンジまで乗せてってやろうか、と治五郎は提案したが、自分の方が悪いと思ってるのか 照れくさそうに断られるのであった。
その時、であった。
お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。次も期待いただけましたら とても嬉しいです。




