第九話〜罠
こんばんは。書かせていただきました。見解が見え見えのような気がして不安です。お楽しみいただけるのなら幸いです。どうぞよろしくお読みになってみてくださいませ。
かれこれ十五分はまったろうか?いや、もっと長かったような気がする。短かったような気もする。
時間感覚が何処かへ行ってしまったかのようだ。待ちくたびれて欠伸をしそうになったその時、である。目の前の背の高いヒトシロナズナ草やヒナツユベニ草が、ざわざわと揺れ、繁茂した草の中からひゃーっという悲鳴のようなものがした。
「ひゃーっ!参ったわい」
モブリーの声であった。少ししゃがれているような気もする。
「いやあ、河原で」紅ヤンマを焼いて食べてる奴がいてよう。しってるか?アレの焼いた時の煙には肺に炎症を起こさせる成分が入っているのよ。これを吸っちまった
言い訳のように言いながら姿を現したのはやはりモブリーだった。
彦左衛門は、それ以上 口を開かなかった。声の震え で計画がばれてしまったらおしまいだ。
そう。彼は、このモズビーをも殺ってしまおうかと考えていたのだ。そして、白木馬を奪い取り、食料備蓄庫から持てるだけの食料を持って、ゴミ拾いに戻ろう などと考えていたのだ。mozbo 電話機を持っているのかどうも気になるし、彼女が持っていなかったとしても、既にカーシャが当局に連絡を取っていたかもしれないのだ。ここはこのばあさんもやってしまい、口封じしておくのも正解に思えた。
彦左衛門は、自分の頭陀袋の中に手を突っ込んでいた。袋の中の指は、そら豆鉄砲の引き金にかかっていた。モズビーが食料を手にこちらを見た瞬間であった。
東芝彦左衛門は、袋から銃を引き抜くと同時に引き金を引いた。
お読みになっていただきまして誠にありがとうございました。




