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02 ミドルフェイズ

●ミドルフェイズ


1 紳士の正体  シーンプレイヤー:長月 架織


GM:ということで、ミドルフェイズになります。ここでは主に、情報収集をすることができます。

一同:はーい!

GM:まず、最初のシーンプレイヤーは架織さん。

架織:はい!(ダイスを振る)侵食率3上昇です。

GM:現在、架織さんができる情報収集は、これですね。


☆情報項目:客の紳士について

  情報:噂話 目標値:15

  情報:警察 目標値:15

  修正値:+(同項目の判定回数-1)×2

 (※ 架織と涼太郎の判定回数を合計可能)


GM:なお、涼太郎もこの項目を調べられます。

金生:目標値15ぉ!? そんなん出ないって!

GM:まあ、涼太郎じゃ出ないだろうねぇ。

狩魔:何回も判定すれば、そのうちいける。

GM:それでもいいんですが、架織さんなら、もっと早く情報を集められるんですねー。

架織:え? ……あ、この≪巨匠の記憶≫ですか? 情報技能って書いてある。

GM:です! それに≪コンセントレイト:モルフェウス≫を組み合わせることができます。どこで調べますか?

架織:じゃあ、フリマが終わった日の夜に、自分の部屋で調べます。(ダイスを振る)24です!

GM:ばっちりですね。では、以下の情報が分かります。


 ◆(あずま) 健人けんと 56歳

 1か月半前にはホームレスをしていた。

 50歳でそれまで勤めていた企業を自主退職した後、職を転々とし、3年前からホームレスになっている。

 現在は中央区のタワーマンションの一室に住んでいる。

 1か月半前から現在に至るまで、何をしていたかは不明。

   → 次回以降のシーンで東健人に会いに行くことができるようになる。


架織:え……会いに行けるって……。

GM:東の住所も分かりますので、直接会いに行けちゃいます。

架織:絶対に一人では行かないです(笑)。狩魔さんにこの情報を伝えられますか?

GM:はい、大丈夫です。


2 見えぬ全貌  シーンプレイヤー:狩魔 人


GM:では次に支部長のシーン。

狩魔:お、はーい。(ダイスを振る)3上がったー。

GM:今、狩魔が調べられるのは、以下の情報です。


☆情報項目:観鷺市におけるレネゲイド事件

  情報:警察  目標値:14

  情報:企業  目標値:14

  情報:裏社会 目標値:14


狩魔:むぅ……14か。では、ここで私は従者を召喚します! 犬型の従者、白銀しろがねです。

GM:場所はどこにします?

狩魔:んーと……じゃ、公園で。

GM:はい。では、昼の公園に、おっさんと犬がいるよ(笑)

狩魔:昼に散歩しててもいいでしょー!(笑) じゃあ、白銀が情報を調べます!(ダイスを振る)あーダメだ、9。

GM:残念。それじゃあ分かんないね。

金生:僕、出て情報調べようか?

架織:他の人のシーンにも、出られるんですか?

GM:はい。GMが許可すれば出られます。

架織:なるほど。

狩魔:金生君出てきてもいいけど、俺よりダイス数少ないよね?(笑)

金生:それな(笑)。じゃ、次の僕のシーンの方に狩魔さんに出てきてもらって、もっかい調べようか。

GM:では、このシーンはこれで終わります。


3 真実の一端  シーンプレイヤー:金生 涼太郎


GM:では次に、涼太郎君のシーンです。

金生:はーい。支部長と一緒に探るんなら、UGN支部がいいだろうな。(ダイスを振る)侵食率が6上がって……支部で「観鷺市におけるレネゲイド事件」についてを調べます。

GM:どうぞ!

金生:(ダイスを振る)ああ、3だって(笑)

狩魔:では、そこに登場!(ダイスを振る)9侵食率が上がって、情報収集します! 白銀が。(ダイスを振る)13だから、財産ポイント1点を使って

14まで届かせる!

GM:おー。では、以下の情報が分かりますね。


  どうやら、様々な事が何者かにより、隠ぺいされているようだと気づく。

 警察、企業、裏社会、どの角度からも「レネゲイド」について隠ぺいが行われている。

 オーヴァードの力、あるいはUGN、FHのような超常の力に通じる技術力を持った複数の個人や組織が、「レネゲイド事件」を隠ぺいし続けていると確信できる状況証拠だけ確保できる。


GM:ということで、三笠原さんから連絡が来ます。

狩魔:状況証拠だけ、っていうのは?

GM:三笠原さんが、残された資料から、「何かが起こっていること」には確信が持てた、と。で、外部への連絡だとか、UGNとして動くにあたっての根回しみたいなことを、三笠原さんがしてくれるようになります。

狩魔:おお! 三笠原さん、出来る子だった!?

GM:出来る子なんだよ! 情報が多すぎてどう動いていいのか分からなかっただけで!!(一同笑)


4 紳士の真実  シーンプレイヤー:長月 架織


GM:では次、架織さんのシーンですね。

架織:……東さんに会いに行く感じですよね?

狩魔:行くならついていきます(笑)

金生:行くならついていきます(笑)

架織:じゃあ、お二人についてきてもらって、東さんのところに、ひとまずお話を聞きに行こうと思います。

GM:では、情報収集で突き止めた、東健人の住所に来ました! 玄関に「アトリエ:アヌビス」という表記があるね。

三人:(登場ダイスを振る)

狩魔:では、最初に声を掛けるのは長月さんにやって頂いて、我々二人も一緒に部屋に入りましょう。……白銀、連れて入れる? 犬だけど。

GM:犬くらい飼えるマンションだよ! 結構良いトコだぞ!?(一同笑)

狩魔:ああ、良かった。じゃあ、白銀を連れていきます(笑)

金生:ギターケースに偽造してるウェポンケースから、フォールンライフルを出しておきます。

GM:では、架織さんが最初に声を掛ける、でいい?

架織:はい。ピンポンを押します。

GM:すると、中から応答があり「お連れの方もご一緒に、どうぞ。」と東が言います。

狩魔:では、私が最初に入りましょう。

金生:で、長月さんを挟むようにして、僕が最後に、警戒しながら入る。

GM:中に入ると、応接セットに通されますね。「どうぞ、おかけください。」

狩魔:長月さんの隣に座りましょう。

金生:僕は支部長の後ろに立ってます。

架織:………。

GM:「それで、今回はどういったご用向きですかな?」

狩魔:こちらの長月架織さんに、貴方が接触しているという情報がありまして。UGNのこともご存じのようですし、どういったおつもりなのかと思いましてね。

GM:「どういったも何も、せっかく持っている力を自由に使わないというのは、もったいないと思いませんか?」

狩魔:力を使うことが、彼女の身の危険に繋がるとしても?

GM:「なるほど……貴方は、前任の支部長とは違うようだ。」

狩魔:……?

GM:「何でもありませんよ。……まあ、そんなことは、さして問題ではないでしょう。(架織に向かって)我々と共に来れば、その力を自由に使える。もっともっと素晴らしい作品を作ることができるのですよ?」

架織:力に頼らないで作る作品であれば、いつでもお作り出来るんですが……。

GM:「――――仕方がありませんね。それでは、貴女の周りの大事な方を人質に取り、無理やりにでも作っていただくこととしましょうか。」

金生:フォールンライフルを構えます。いつでも打てる体勢。

狩魔:確保! と言いつつ、《ワーディング》を張ります。

架織:《ワーディング》?

狩魔:オーヴァードではない人を無力化する、まあ、結界みたいな感じのエフェクトです。

金生:オーヴァードなら誰でも使える力ですね。オーヴァード相手に使うと、宣戦布告とみなされたりすることもあります。

架織:なるほどー。

GM:では、狩魔が《ワーディング》を張ると、東はその場で昏倒します。

金生:え!? 《ワーディング》が効いた!?

GM:ここで皆さん、〈知覚〉判定をどうぞ!

三人:(ダイスを振る)

GM:一番高いのは、白銀かな。では、白銀が狩魔に、「こいつ、誰かに操られてるだけの一般人だワン!」と報告する(一同笑)

狩魔:いや、別に犬型ってだけの普通の従者だから、語尾にワン付けなくてもいいんだけどね?(笑)でも、そうか。ありがとう、白銀。

GM:どんなエフェクトが使われたのかについて、〈RC〉の判定を皆さん、どうぞー。

架織:《巨匠の記憶》を使えば、〈知識〉判定に出来ますか?

GM:OKです!

三人:(ダイスを振る)

GM:一番高いのは、架織さんの達成値15ですかね。では、使用されたのが《ブレインジャック》であることが分かります!

狩魔:一般人を洗脳するエフェクトですね。

GM:はい。では続けて、「ブレインジャックの使用者について」情報判定できます!

三人:(ダイスを振る)

GM:お、白銀が分かりましたねー。以下の情報が判明します。


 ◆飯原(いいはら) 智美ともみ 22歳 元ホステス

 1カ月半前に博打で大当たりして、働いていた店をやめ、今は中央区でタワーマンション暮らしをしている。

 羽振りのいい暮らしをしているようだ。

  → 次のシーン以降、会いに行くことができる。


GM:さらに新しく、「情報項目:オーヴァードとしての飯原智美」が開示されました。これについて調べるのは、次のシーン以降にしてください。

一同:はーい。

狩魔:では最後に。……東の言っていたことが気になります。長月さん、心当たりは?

架織:えっと、これってロイスを結んでいる人ってことですかね? だとしたら、お母さんと、親友の中西悠なかにしゆうちゃんです!

狩魔:大至急、二人の安全を確保します!

金生:了解。

架織:お母さん……悠ちゃん……!


5 蠢動    マスターシーン


GM:ではここで、マスターシーンを挟みます。

架織:マスターシーンですか?

GM:はい。キャラクターには分からないんですが、プレイヤーには見えるシーンです。今回だと、敵の実際の動きをプレイヤーに知らせる為に挿し挟まれるシーンですね。

架織:は、はい……。


 

ダンスクラブの練習を終えた帰り道。

中西悠は、いつもの通り家路についていた。

――――その筈だったのに。

「……あれ? ここ、どこ?」

いつの間にか、周囲の景色が見たことの無いものに変わっている。

それどころか、硬いはずの地面がぐにゃりと歪み、足元が覚束ない。

「えっ? えっ!?」

混乱する中西の目の前に一人の女が現れ、

「《ブレインジャック》」

そう呟いた瞬間、意識が闇へと沈み、その場に立ち尽くす中西。

「何としても、力を使ってもらうわよ? 長月架織さん。」

中西を連れた飯原智美が、妖艶にほほ笑んだ。


6 作戦会議  シーンプレイヤー:狩魔 人


GM:では、改めて情報情報収集のシーンとなります。シーンプレイヤーは支部長かな。


☆情報項目:オーヴァードとしての飯原 智美

  情報:警察  目標値:12

  情報:裏社会 目標値:12

  情報:企業  目標値:12


狩魔:はい。では、白銀が調べます(ダイスを振る)あ、8で失敗。

金生:じゃあ、登場して、僕も調べるよー。(ダイスを振る)4だって(笑)

GM:涼太郎君、情報収集一度も成功してなくない?(笑)

金生:荒事専門の人だから、しゃーない(笑)

架織:これ、私も出られますか?

GM:もちろん、どうぞ。

架織:では、登場して……《巨匠の記憶》使います!(ダイスを振る)えっ!? 6!?

狩魔:全員失敗してる!

GM:なんだって!?(笑) というところで、動けるようになった三笠原さんが、飯原智美についての情報をまとめて送ってくれます。

狩魔:おお! 三笠原さん、さすが!

GM:ということで、飯原智美がオルクスシンドロームの能力を使って、一般人を洗脳し、何かをしようとしているようだということが分かります。

狩魔:じゃあ、件のタワマンに乗り込みますか。

金生:え……皆で行くの?

狩魔:金生君、狙撃手だし、向かいのタワマンから狙ってくれてもいいよ。

金生:じゃ、そーする。

狩魔:では、私と長月さんは正面から……。

架織:私、《壁抜け》持ってるんですけど、使えませんかね?

狩魔:おお、なるほど! じゃあ、私が正面から行って、長月さんは隙を見て《壁抜け》で侵入。金生君は向かいの建物から狙撃という布陣で!

GM:ついでに、《文書偽造》で、マンションの侵入許可とか取れたことにしていいですよ。

架織:やった!


7 突入、そして…  シーンプレイヤー:長月 架織


GM:それでは、皆さんは飯原智美のマンションに突入しようとしているところです。

金生:『こちら“(ドロ)とす弾丸ップス”。所定の位置につきました。』←無線で登場

狩魔:了解しました。長月さん、準備はよろしいですか?

架織:……はい!

金生:ちなみにGM、ここから飯原の部屋の中って見える?

GM:見えるよ。ただ、誰もいないように見えるね。

金生:オルクスの能力で、見えないようにしてんのかな?

狩魔:かもしれませんね。――――では、飯原宅の呼び鈴を鳴らします。

GM:「はい、どちら様でしょう?」

狩魔:私、こういうものです。と、自身の警察手帳を見せます。

GM:「任意でしょう? 応じる必要があるのかしら?」

狩魔:残念ながら、その段階はもう過ぎてしまったのですよ。もう一段階進めることも出来ますが……より手荒になりますよ? と、懐の逮捕状をに手をやる仕草をします。ちなみにこれは《文書偽造》で長月さんに作ってもらいました(笑)

架織:何でも作りますよー!

GM:「……まだるっこしい真似はやめたら? UGNさん。」

狩魔:では、マスターキーで飯原宅の家の鍵を開けて突入します!

架織:私は《壁抜け》で部屋に入ります!

GM:ではそこで飯原がエネミーエフェクト《ラビリンス》を使います。

金生:! 登場できなくなる!

GM:そう。効果は「このシーンに登場できるキャラクターの人数を制限できる」なので、これを使って、登場キャラクターを長月架織のみに指定します。

狩魔:……。

GM:なお、通信機をつけてると思うので、登場していないキャラクターも、会話は聞こえてて構いません。

架織:えっ……私しか入れないんですか!?

GM:そうです。で、飯原は中西さんのすぐ傍に立って、貴女を見ています。

架織:…………悠ちゃんを、放してください。

GM:「貴女が、私の為にあの素晴らしいアクセサリーを作ってくれるというのなら、すぐにでも放してあげるわ。」

架織:……あなたは、やり方を間違えたと思います。

GM:「どういうことかしら?」

架織:悠ちゃんを人質になんて取らずに、直接私に言ってくれれば、狩魔さん達と相談しながらアクセサリーを作ってあげられたかもしれないのに!

GM:「UGNに管理された数のアクセじゃあ、私を飾り立てるには足りないのよ!!」……と飯原が叫んだところで、クライマックスとなります!

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