仕事辞めるんだって
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
仕事と育児の両立。 なんて軽々しく言わないで。
と思った本日です。
仕事と育児の両立。なんて社会は軽々しく言うもんだけど、そんな簡単なものではないと言うことは、周りを見ていれば分かることである。
「○○さん、仕事辞めるんだって」
どうして? とは聞き返さなかった。最近の傾向を見れば、火を見るより明らかな事だったから。
○○さんはお子さんが二人いる。其れもまだ幼く年子である。だからよく休みの連絡が入る。『子供が熱を出した』とか『子供が怪我した』とか。其れでも必死に業務に当たっていたのだが、やはり難しくなったらしい。最近は連絡さえも聞いていない。そうなると、何となく予測が立ってしまう。
「残念だね……」
「うん。良い人だったし。良いお母さんだと思ってたから」
何ともしんみりした空気が私達を流れた。其れでも何処か利己的な思考は何時も考えてしまう。『数少ないベテランの穴を私達はどう埋めれば良いのだろう』と。
子供が産まれても、仕事は続けた方が良い。旦那といざこざがあって別れても、何時でも食べていける様に、手に職は付けていた方が良い。ただでさえ不景気なんだから。
そんな事は分かっている。人生何があるか分からない。人が豹変した。事故にあった。そんな時、頼れるのは自分の身一つだけなのだから。お金はあった方が良い。
けれども、一瞬でも目を離した隙に命を落とす様な生き物を見ながら、どうやってミスをしてはいけない仕事をすれば良いのだろう?
親が頼れれば預ける事も可能だろうが、そうじゃない人は? 無理だよ……。どう頑張ったって、上手くいく未来が見えない。あんなすぐに死ぬ生き物を、どうやって一人で守れば良いのだろう。
だからこんな出来事がある度に思うのだ。絶対に子供は産まない。結婚もしない。自分の人生だけで手一杯だ。他の人間を養える余裕なんてない。
「また珈琲が飲みたいなぁ……」
守るべきものが増えたら、それさえも遠い夢だものね。
子供嫌いだから子供産まない。って思われてそうですが、他にも理由はあるんですよ。
周り見ていれば仕事と育児の両立がどれだけ大変か分かります。
そりゃ目を離した隙に、すぐにでも死んでしまう生き物を育てるのに、仕事に集中出来るかと言われればそんな事はなく。
でも、二人がかりで働かないと、養う事は難しく。
私はそんな器用な事出来ません。
ただでさえ仕事出来ないのに、これ以上足を引っ張る訳には行きません。
結婚しない、出来ない。子供産まない、産めない。
以前に、私は結婚しては、産んではいけない人間です。
あまりにも守るのが多すぎる。
対価が大き過ぎる。
次の週末もきっと珈琲飲みます。