プロローグ
一作目、準備不足だったため、行き詰まり中です。暫く空きます。申し訳ありません。
それで、二作目上げてみました。
ご意見・ご感想、拙い物につき厚顔の至り、ご遠慮申し上げます。
今は、深夜だ。漆黒の闇の中を、僕は馬車に燈火を灯し、主要街道を南に、二頭引きの馬車をゆっくり走らせる。
アシリア王家の領都アメリアを、夕方に旅立ったよ。街の門に立つ、衛士さん二人は不思議な顔をしていたね。でも止められなかったよ。
・・・夕方に、街を出て行く旅の人って、居ないんだね・・・
僕の馬車を引く、二頭の馬は作り物。
生きた馬と変らず動く、木製の馬。
一頭の黒の馬には、黒色の鋼の馬鎧、もう一頭の白の馬には、白銀の馬鎧。
僕の馬車、二頭が引く八人乗りの大型馬車、木製の真っ赤な赤い馬車。
全ての縁に、金色の左右対称の草模様。
父のシャンタン商会と同じ、金色の左右対称の草模様の赤い馬車。
ハットを被った、僕の執事は御者台に。
ハの字髭と顎髭で飾るよ顔の白い面。
背中まで、後ろに編み込む白い髪、僕の侍女は馬車内に。
顔に被るよ白い面、右目の周りを囲う、透名の硝子玉達はブリリアント。
赤い生地に青の生地、連なる金糸と銀糸の花模様、飾るよ緑と黄色の石、広がる衣装は舞踏会。
二体とも、人と、見紛うばかりの造り物。
僕は物を操る物使い。
僕が着る、金で縁取る、厚手の黒のジャケット。ジャケットと同じ、金が縁取る黒のベスト。その下に、白の長袖の薄いシャツ。
膝下丈のグレーのニッカポッカ。
厚手の長い黒の靴下に革の靴。
金のカールの髪の毛と、薄い青の瞳。見た目は良家のご子息様。
・・・昼間の子供の一人旅。人目に付くのは危険だね。だから僕は、夜に馬車を駆るんだよ・・・
変更08/10 一頭の黒の馬には
もう一頭の白の馬には、