結衣視点 その1
とある高校、月曜日の朝礼前
結衣「はぁ~、嘘ついちゃった。どーしよう」
女の子A「結衣~どったのー?ため息、ついちゃってさー」
女の子B「ため息は幸せがに逃げるっと古事記にも記録してます。」
結衣「人生で初めて嘘ついたかも…」
女の子A・B「え!」
女の子A「私たちは友達じゃなかったの~?!」
女の子B「信じていたのに…あの夜は嘘だったの…(オヨヨ」
結衣「あ、そうゆうのいいから…はぁ」
女の子A「こりゃ重症ですな、何があったのか白状しろしろ~(グリグリ」
ぐーで頭をぐりぐりされた。
髪型が崩れるからやめてって毎度いってるのに・・・とじゃれあっていると
結衣「あ、先生がきた」
各自席につく、憂鬱な日々の始まりだ。でも今日の私は違った。
結衣「どうしようかな…」
誰にも聞こえない程度に小声で独り言をつぶやく
自然とスマフォの画面を見た。LINEに変化はない
先週の出来事、
親と喧嘩した、今思えばちょっとした考えのズレだった。
結衣「家出、しちゃった。」
家から近いコンビニの駐車場、厚着もしないまま家から出てきたからので肌寒い
結衣「どうしようかな…」
友達の家に泊めてもらうって手もあるけど、
結衣「お財布…忘れちゃった。」
スマホがあるのは救いです。バッテリーの残量が心配だけど…
スマホがあることにホッとしていたらどこからともなく声が聞こえた。
柄の悪い男「ね!ねね!そこのじょーし!お暇でしょ?そうでしょ?お兄ちゃんたちこれからおいちいおいちいお水を飲みにいくの」
結衣「(あーこれ反応したらダメな奴だ。)」
柄の悪い男「反応悪いねー悪乗りだねー、急に話しかけちゃったから緊張しちゃった?見た目悪く見えるけど中身は清廉潔白、無垢な心のもち…」
結衣「(絶対、目を合わせない)」
顔は見なかったけど服装がだらしなく、
柄の悪い男たちと予想できた。何分話しかけてきたのわからなくなってきたときにあの人が現れた。
「妹よ!遅くなったな!目当てのものが見つからなくて時間を食ったぜ!こまったこまった!ハハハ」
結衣「え」
違う声、でも、あきらかに違う感じがした。
目を向けた先にはサラリーマン風の男性が立っていた。心の中で「どなた?」と過去の人物リストを検索していた瞬間
サラリーマン風の男性は私の手を取り走りだした。
あぁ、この人はなんでこんなことをしたんだろ、私にはわからないよ…
父は私の事をなにもわかってくれないし、理解しようとも思っていない
ちょっと自暴自棄になっていたと思う、いっそこのままこの人に…
少し走った先は駅近くの公園、
結衣「えぇ」
私にも聞こえるかどうかわからない音量でつぶやく、
公園の近くには人も多く、明るいから人の目も多い…
結衣「あ、あの…」
男の人「あ」
結衣「手…痛いです…」
これで、いつでも逃げることができる
男「すみません。大丈夫?折れてるとかそんなことはないと思うけど」
結衣「少し痛いだけで、折れてはいないです。」
痛かったけど、骨って簡単に折れたりしないでしょ… 変な人、もし私が一緒に走らなければ…もしあの男たちに追いつかれたら…
そんなことを考えなかったのだろうか…相手のことは考えないで、
自暴自棄
どうせ「お金のこと」、「将来のこと」、私のことなんて、今の私なんていなくていいんだ、全然見てくれないんだ…
男の人「あぁー、っと…あれだ!俺は決して怪しい人間じゃないよ!ナンパとかしたことないし」
男の人「普通の会社員だし、犯罪だって…軽犯罪とかはしてるかもしてないかも?だけど…」
犯罪?何をいってるの、慌てて、
忙しい人、私を助けてくれたのに…大人の男の人はもっと自信があるものだと思ってたのに
女の子「ふふ、」
なんだか変でおかしくて、忙しい人
男の人「ぁ!名前!、俺の名前は豊」
結衣「豊…さん…」
豊さん、豊さんって名前なんだ…
私は一番疑問に考えてたことを聞いた、ちょっと先生に質問してるようで楽しかった。
結衣「豊さんはどうして私を助けたのですか?」
あ、考えてる、衝動的に助けたのかな、下心があるわけじゃないんだ。
豊「昔見た漫画にそんなセリフを言ってるのを見たことがあって、言ってみたかっただけ?かな」
え、それだけ?たったそれだけ?それだけで危険をおかしてまで私を助けたの?
笑えてくる、そんな人が…ほんとうに
結衣「うふふ、あはは!…大人の人でも漫画の登場人物が言ってたセリフを、本当に言ってしまう人がいるのですね。」
警戒してた私がばかみたい、いろんな大人がいる、知らなかった…私の世界ってまだまだ狭いんだな。
結衣「私の名前は結衣です。」
豊「結衣…ちゃん、か、いい名前じゃないか」
結衣「… …どうも、ありがと…ございます」
か、かわいいんだ、ふーん
豊「っとまー流れでお互い自己紹介してしまったが、家どっちだ?もしくは駅までなら送っていくよ」
あ、家…どうしよう、今日は絶対に帰りたくないし、お財布持ってないから友達の家は無理だし…
結衣「家……、うー…ん」
結衣「豊…さん、今晩泊めてくれませんか?」
あ、あれ?おかしなこと言ったかな…
豊「…ん、?ちょっとまって?なんでそうなる?」
結衣「お金持ってないの」
豊「いやいや、お金渡すからいきなり泊めてってのは…」
結衣「…えっと…、こ 今夜、友達の部屋に泊めてもらう予定だったんだけど、その友達が彼氏とー…ってね」
豊「ね、じゃないよってか結衣ちゃんってまさか…未成年?」
結衣「違う違う!、二十歳です!」
豊「二十歳って…」
即興でついた嘘、「友達の家の泊めてもらう」とか「二十歳」だなんて、
本当は家出なのに、本当は18歳だなんて…あ、だから犯罪~とか軽犯罪~っとか言ってたのか、なるほど
っとゆうことは親に連絡する流れになるよね…うーん、…う~~ん、仕方ないか
豊「保険をかけたい、親に連絡して同意をとってほしい、じゃないと近くの… …」
きた!タップしてるふりーっと…
結衣「…うん、私は大丈夫。…うん明日には戻ります必ず。…はい、…」
話してるふり、話してるふり
結衣「親のOKでた。」グ
ばれませんように~
豊「いやいや、おかしいだ…」
ばれてない?ならもう一押し
結衣「豊さんが泊めてくれないとさっきのナンパしてきた人たちにお願いしてきます。」
結衣「私、今日お金もなく帰れないんです。あなたたちの部屋に今晩泊めてくれませんか?」
…なんて微塵も思ってないけど、
考えてる考えてる、…まだダメかな?じゃさっきのコンビニの方向へ歩き出せばー…どうかな?
豊「わかったよ、今晩だけだからな!」
よし!
結衣「大丈夫、罪に問われても、全力で私が豊さんの無実を主張してあげるね」
豊「保護者が通報しないことを祈るよ」