その4
あぁ…ばれてしまった。親に見られてもいやだし、会社のやつに見られるなんて想像もしたくない。
俺はぶりっちをしながら顔を両手で隠し、小刻みに震える。がこんな姿を見せるのもはずかしいことに気づき正気を取り戻す。
豊「… …みっともないところを見せてしまった。申し訳ない」
と結衣ちゃんのほうを見ると少し震えていた。
豊「あああごめん!怖がらせちゃったね!怒ってないよ。ほんとに…、…」
結衣「い いえ、こちらこそすいませんでした。部屋に勝手に入って更に秘密にしていた。その…このノートを」
豊「ぐは!」
結衣「ええぇ!?」
豊「だ だいじょぶです。で…その、どうでした?」
結衣「どうって、この『世界は俺の味方じゃない!俺は俺自身の味方であり、世界が敵だ!!』とか
結衣「『戦いに勝つためにはステータスやスキルがすべてじゃない!俺を信じる心の強さだ!』とか
結衣「『ふぅ…お前が負けたのはお前自身の心の弱さだ」、って豊さん!!大丈夫ですか!!」
豊が横たわり白い泡を吹きながら痙攣していた。
数分後
豊「俺が、その日のノリで書いた中二病セリフを、若い女の子が口に出して喋る日がくるとは、想像すらしなかった。」
結衣「うふふ」
豊「気持ち悪いよね、36にもなってこんなおっさんが中二病セリフとか小説を書いてるなんて…」
豊は、落ち込んでいる。
結衣「違うんです。そうゆう意味じゃなくて、その…」
涙目な俺は今にでもマジ泣きしそうな顔で結衣を見た。
結衣「いや…その、とても特徴的な詩ですね」
結衣は苦笑いで答えた。
結衣「あ!…その物語!豊さんが書いた物語を読んでみたいです。」
結衣は軽く手を叩いた
俺は一層こわばった顔をした。だがこれはチャンスだ!なし崩しとはいえ女の子に感想を聞くことができるんだ。
いずれ俺の野望を果たすために…ここは他者の意見も必要だ。
豊「…わかった。ただ…面白くなくても、時間の無駄だった。とか言わないでね」
結衣「はい、絶対に言いません。」
俺は決心した。
俺はパソコンを起動し、メモ帳を開いた
豊「えっと…、まだ誤字脱字とか話を煮詰めなくちゃいけない部分があるんだけど…」
結衣「わかりました。」
流し読みでも3時間ぐらいはかかる、集中力が続けばの話だけど…
…
時々休憩をとってもらい、4時間が過ぎようとした時、メモ帳が閉じられた。
豊「結衣ちゃん?」
緊張の瞬間だ、自己満足でここまで書いて他人に見せるのは初めて。
ネットに投稿サイトはあるけど、顔も見たことない奴に批評されるのが嫌で誰にも見せることはなかった。
どうゆう反応をしてくれるのか… …あれ?
結衣ちゃんがメモ帳を閉じて反応がない。
豊「えーっと、結衣ちゃん?」
っと顔を見ようとしたら、手で隠された。
もしかして…
豊「結衣ちゃん、泣いてる?」
結衣「… …はい、だって、主人公が途中でこの子がいなくなることを察して、でも最後まで涙を見せないとがんばって…」
豊「えーっと…この物語は同人ゲームの二次創作で、名前もないキャラが主人公なんだ」
結衣「グスン…はい」
豊「で、このキャラの種族名がロボットゲームの名前と一部合ってたんだ。そこからこの物語ができた」
結衣「え?、え??、たったそれだけでここまで話を作ったんですか?」
豊「はい、でも途中で出てくる怪獣はゴ〇ラのビオ〇ン〇がモデルになってるんだけどね」
結衣「ゴ〇ラって名前は聞いた事がある気がします。…ってロボットゲーム?」
ロボットゲームに喰いついてきたか。
豊「ロボットゲームやってみる?」
結衣「はい!是非!!それと…二次創作の元になった同人ゲーム?もできたら…」
あ 両方気になってたのね。