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1/2 心に響く言葉の鐘  作者: 寝るL
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その3

俺は初めての犯罪を犯してしまったかもしれない…

当人は二十歳を申しておりますが、免許証を拝見したわけでもない。

未成年だったらワイ詰む、人生詰む…あぁーどーしたら


結衣「あ…あのー立ち止まって大丈夫ですか?」

豊「は!、考え事してた!えーっと…あぁここのマンションの三階に俺の部屋があるんだ」

結衣「ここ…ですか。」


ここのマンションは、会社の罠だった。そして、若かりし過ちの一つ、職場に近い、極端に近い、

当時俺は 職場に近い部屋でラッキー っと思っていた。

が、しかし、会社側の本音は、サーバーに不具合があった場合、すぐ駆けつけてくれる人員がほしかった。とのこと

不具合や突然の顧客の無理難題に対応するため、休みとゆう名の待機とゆうわけだ。

ま、何もないときは何もないし、一人ぐらしなのに部屋が三部屋あるし、会社が家賃の半分以上出してくれるからいいのかな?


豊「ここが俺の部屋だ」

結衣「…お邪魔します。」

豊「少し散らかってるけど、適当に座って」

結衣「は、はい」


俺は台所に向かった。


豊「さーって、料理のほうは大丈夫かな?」


男たちを振り切るためにダッシュしたからなー、料理はぐちゃぐちゃになってなければいいんだけど


豊「お、割と大丈夫そう、お腹空いてるでしょ?」

結衣「お構いなく、それにしても料理の量が多いですね」

豊「実は俺、今日誕生日なんだよねー」

結衣「え、実は私も…」

豊「えぇぇ!?」


こんな偶然があるのだろうか、誕生日が一緒だなんて…


豊「ま、すごい偶然だけどこうゆうこともあるよね」

結衣「さっぱりしてますね。…ちなみにお年はおいくつですか?」

豊「今日で36歳だよ、とうとう30代後半だよ。ハハハ」

結衣「36歳ですか…もっと若いと思ってました。あの…」

豊「一緒に食べる?」

結衣「はい!」


会社の同僚以外の人とご飯を食べるなんて何年振りだろうか、

ご飯を食べながら改めて、目の前の女の子、結衣を見つめてみる。

身なりは整っていて、顔も小さく美人とゆうより可愛いといったほうが近いだろう。

って、服装に気づいてしまった。近くの高校の制服だよな…いや勘違いだ。

コンビニの時は服装なんて気に掛けるほど余裕はなかったし、公園で話したときは混乱してたし、薄暗かったし

俺は何も気づいていない…って高校生?もしかして18歳だったりして、あ


もし18歳だったら、俺の歳の『1/2』か…


少し遅い夕飯を食べ終わった。本当ならノンアルコールを片手に野望を進めるつもりだったけど…今日は疲れた。

お風呂に入ってもう寝よう


豊「お風呂は入るよね?ちなみに覗くなんて無謀なことはしないから安心して」

結衣「… …」


さすがに警戒はするか、まー仕方ないよな


豊「俺、先に入るね」

結衣「え、あ はい」


いつもならさっと体を洗って出てしまうのだけど、今日ばっかりは色々と考えてしまう。

仮に18歳なら完全にアウト、結衣次第で俺は罪に問われるし、今の会社も辞めることになるだろう。

それはそれでいいか、ブラック企業で明らかに寿命が縮まってるし…もう部屋に入れてしまった時点で後には戻れない。

なるようにしか…ならないんだ


20分は経過したと思う、風呂から出てきてリビングを見る…結衣の姿がない

どこへいったのだろう、トイレ…じゃなさそうだ

寝室か?…!ふとよぎってしまう、本当に結衣が寝室にいるのなら「あれ」を見られてしまう。


予想は悪い方向に的中してしまった。


豊「…見てしまったのだな」

結衣「!、ご ごめんなさい、見るつもりはなかったのですが…あの…その」


俺の心臓は跳ね上がる、今まで誰にも見られたことなんてなかった

色々とありすぎて、存在を忘れていた、このノートを机の上に出しっぱなしだったことを


俺は下を向き半笑いの状態を言った


豊「で…どうだった?」

結衣「どう…って」

豊「見たんだろ!俺が考えた中二病のセリフの数々を!」


部屋には動画の作り方の本やアニメーションの作り方、

二次元絵の描き方、ロボットの描き方、3D作成の本までも…親にも隠していた密かな野望が

出会って2時間も経っていない女の子にばれてしまったのだ。


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