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1/2 心に響く言葉の鐘  作者: 寝るL
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最初の動画 その5

結衣ちゃんのパソコンの先生になることとなった次の日、会社からのスマホをサイレントにして部屋を出た。

豊「さすがに今日は休ませてもらうぜ」


そう独り言をいってマンションから出たのだった。なぜ外に出たとゆうと…昨日



豊「ふー、久しぶりにまともな風呂に入った気がするぜっとLINEが来てる」


結衣ちゃんからだ、


結衣「明日、出かけませんか?」


デートのお誘いとは!


結衣「動画に使う建物の背景の参考画像がほしいので…」


なるほどね、


豊「了解、図書館にいこうか」

結衣「はい!よろしくお願いします。」



ってことで図書館デートになりました。

大人になったといえデートって響きはドキドキするもので何カ月ぶりかに私服を着ました。


マンション前で待ち合わせすることに


結衣「豊さん、お待たせしました。」


おぉ、これが現役女子高生の私服、まぶしいぜ


結衣「あ…あの…」

豊「似合ってるよ」


自分でも驚くほどに自然と出た素直な感想


結衣「えへへ…」


髪の毛をクルクルしている…


豊「じゃ行こうか」

結衣「はい」


電車に乗って数駅、図書館に着いた。


二人して1話の洋館にあった背景の本を探した。いくつか持ってきては二人で話あって

それっぽい写真を見つけるも角度が気に入らないとか、イメージが合わないとかで却下されることがたたあった。

結衣ちゃんは建物にもすごくこだわりがあるようだ。

妥協があるもののいくつかの写真集を借りることにした。


だが


結衣ちゃんは納得できていないようだ。


豊「(うーん、どうしたもんだか…)」


電車に揺られながら、スマホで近くに洋館があるか調べていると


豊「あ…ここ」

結衣「どうしました?」

豊「次の駅、歩いて数分のところに洋館があるらしい」

結衣「本当ですか?そこ行ってみましょう」


写真ではなく実物を見に行くことに


… …


駅を降りて徒歩数分、目当ての洋館に到着した。

ネットにアップされていた写真と実物はさすがに違っていた。

写真に写っていない風景、角度を変えるとまた変わった背景。

そして…俺の横には笑顔の結衣ちゃん…、来てよかった。心からそう思った。


結衣「豊さん!どうですか?この角度!」

豊「あぁ、この角度ならそのまま使えそうだ」


笑顔で、無邪気で、楽しそうに写真を撮っている結衣ちゃんが眩しかった。


… …


結衣「ふー、いっぱい撮れました~」

豊「おつかれさま」


俺は冷たいドリンクを結衣に渡した。


結衣「ありがとうございます。」


… … …

時間にして数分だろうか、二人の間に沈黙の時間が流れた。

沈黙自体は好きではないけど、二人の間の沈黙は悪い気はしなかった。

この沈黙を破ったのは結衣ちゃんだった。


結衣「あの後、お父さんが豊さんのこと話してましたよ」

豊「俺の事を?」


一体なんだろう…


結衣「『あの男が結衣に酷いことをしたら私に言いなさい』だって」

豊「あ、ははは…」


言いなさいって、なんか怖いこと言うな…


再び沈黙が…

心地よい風が吹く、話が続かないな…俺からも何か話題をっと


結衣「豊さん!」


豊「はい!」


つられてオーバーな返事をしてしまった。


結衣「あの夜のこと…豊さんの部屋に泊めて頂いて…本当に助かりました。」


あぁ…あの夜のことか


結衣「私の年齢を偽っていたのは謝ります。ですが…本当に泊まるところがなかったのです。」

豊「あの夜…お父さんと何かあったの?」

結衣「…」

豊「お母さんの…こととか?」

結衣「…少し…かかわってます。」


ん?少し?


結衣「あの夜、お父さんと喧嘩しちゃって…お母さんの命日なのに…」


あぁ…なるほど、でも少しってのが気になる


結衣「勢いで家を飛び出して、行くところがなかった時、豊さんに出会えて、

   そして、豊さんの部屋に泊めて頂いて、豊さんと機械の話やロボットの話をしていたら…とてもすっきりしました。」

結衣「なので、感謝の言葉をいってないなーって思いまして」


俺は結衣ちゃんの話を聞いて色々と思うところはあるものの…考えるのを保留にした。


豊「俺も結衣ちゃんに出会えてよかったと思う。こちらこそ「ありがとう」って言わせて頂きたい。」


結衣「////」

結衣「ずるいです。」

豊「え?」

結衣「私にも言わせてください。ありがとうございました。豊さんとの出会いに」


お互い苦笑するもどこか心が晴れた気がした。


結衣「休憩も終わったのでもう少し撮りましょう」

豊「結衣ちゃん元気だねー」

結衣「はい、建物もロボットも大好きなので!」


元気いっぱいに建物を撮りにいった。


結衣ちゃんのお母さんの命日、明確にしてないけど多分

結衣ちゃんの誕生日とお母さんの命日が同じなんだ。酷い話だ


… でも


それでも、笑顔でいられる結衣ちゃんは強い子だと思う。でも…

でも強がってる感じもしてしまい、危うい子だ。


結衣「豊さん~!奥のほうにも建物ありましたー撮りに行きましょう~」


俺は無言で手をあげ、立ち上がり歩き出した。


俺の書いた物語…シナリオを読んで面白いと、続きが気になると、読んでくれた。

絶対に絵として動画として完成させたいと心に誓った。


俺は不意に立ち止まり、笑顔で俺に微笑みかけてくれる結衣ちゃんの姿を

俺は自然に結衣ちゃんを動画として映していた。

手持ちのスマホしかないけど、資料の為に洋館に来たのに…

俺は結衣ちゃんから目を離すことができなかった。


結衣「豊さん何を撮ってるんですか?私なんて撮ってもいいことないですよ。」


苦笑いしている結衣ちゃんもまた絵になった。


結衣ちゃんに会って一カ月も経ってないけど、この出会いは大切にしたいと感じた。


… … …


あとで聞いた話だけど、結衣ちゃんのお父さんの職業が弁護士って聞かされた時は

胃に穴が空きそうな痛みに苦しめられた。


展開に悩んでいたらかなり時間がたってしまいました。

次回は結衣の友達視点からです。

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