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1/2 心に響く言葉の鐘  作者: 寝るL
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最初の動画 その3



時計を見るとそこまで深夜ではなかった。夜は暗い、だけど町の明かりが夜の時間のおおよそを教えてくれる。

…仕事のしすぎか町の明かりすらも目に入ってなかったようだ。


豊「え、一週間たってる?」


ピザを食べながら結衣ちゃんは俺を一週間待っていた事を話くれた。


結衣「はい、曜日感覚もおかしくなっているなんて思ってもいませんでした。」


ブラック会社だけど給料と手当がいいから続けられたけど

本格的に健康を害してきたな…さっきも倒れちゃったし、


結衣「本当に気を付けてください、(ゴニョゴニョ…」

豊「はい、すいません。」


最後のほう、聞き取れなかったけど…マジすいません


結衣「あ!豊さん、何枚か描いてきました。」


結衣ちゃんがスケッチブックを出して見せてくれた。


豊「おおお」


うまいのは知っていた。だけど立ち絵に走るポーズの絵、ほかにもさまざまなポーズの絵が計10枚は描かれていた。


結衣「どうですか?」

豊「すごいよ!短時間でここまでのクオリティに枚数」


この子は本物だ、あとは俺のイメージにあった機体を描いてくれるのか。

結衣ちゃんが少し照れた顔をして髪の毛をクルクル回している、

だが一つ気になっていたことがある、


豊「結衣ちゃん、確かすぐ答えはだせないって言ってたような気がするけど、何か理由があるの?」

結衣「…はい、どこから話せばいいのか…私、パソコンの事がわからないのです。」

豊「うん」

結衣「紙とペンがあれば描けるのですが、パソコンで描こうとすると、ペンタブ?ってものが必要ですよね」

豊「これのことかな?」

結衣「はい!これです。」


俺は隣の部屋からペンタブを持ってきて結衣に見せた。


結衣「高いですし…」


なるほど、金銭面の話ね


豊「動画完成まで付き合ってくれるならパソコンもペンタブもプレゼントするよ。」


結衣ちゃんが目を丸くして口をパクパクしている


結衣「ダメです!高価なものをプレゼントだなんて!頂けません!」

豊「でも、パソコンがないとデジタルで絵かけないよ?」


ちょっと意地悪だったかな、アナログ絵でもスキャナで読み取ればいいんだけど

野望(動画制作)を語り合える人が近くにいて、ロボットの絵を描いてくれる人が目の前にいるのだから

それ相応の対価は必要だと思っているから、パソコンやペンタブぐらいプレゼントしたい


結衣「… …でも、急にうちにパソコンが置かれていたらお父さんが心配しますし」


むむむ、なかなか折れないか、でも…なんで髪の毛をクルクルしてるんだ?


豊「隠れてアルバイトをしていたってことにしたら?」

結衣「… はい、わかりました。」


やっと折れてくれた、


結衣「私、頑張って描かせていただきます。」


すごくやる気が出たようだ。


結衣「でも、時々でいいので豊さんの部屋にも来ていいですか?」


え…


結衣「あ、違います!ロボットの設定とか絵全体の設定とか直接話し合いたいから…」

豊「あぁ、うん、でも俺の部屋に来るときは夜来るのはやめてほしいかな」

結衣「…豊さん、夜しかいないじゃないですか…それに休みっていつですか?」

豊「あ、うーん、確かに」

結衣「だから、はい」


結衣ちゃんがスマホの画面を見せてくれた。


豊「そうだったね、LINE交換しよう」

結衣「はい!」


うーん、結衣ちゃんの笑顔がまぶしい


… … …


時間にして一時間位、一話を作成するにあたり世界観やキャラや機体等の話し合いをしてお開きとなった。

そして衝撃の事実をしった。


豊「結衣ちゃんの家がまさか、となりのマンションだったとは…」


最初は家出少女で、近くの高校の制服を着ていたとは言え、こんな身近に住んでいたとは…

世間は狭いな~


結衣「あはは…」

豊「不要かもしれないけど、そこまで送るよ」


短い距離ではあるけど結衣ちゃんをマンションの入り口まで送った。



豊「色々とありがとうございました。」

結衣「こちらこそ、色々とありがとうございました。」

豊「結衣ちゃんに心配させないように体調管理はしっかりするよ」

結衣「はい、心配させないでください。」


これからの仕事は無理しないようにしよう、知り合って短い時間ではあるけど

心配してくれる人が目の前にいる。

俺の野望の為…だけじゃないと思うけど、俺に付き合ってくれるのは助かる。


結衣「では、おやすみなさい。あ、LINEしますね。」


念を押すように、俺にスマホを見せながらマンションに入っていく、

不思議な関係になったもんだ。ふとしたきっかけで結衣ちゃんと知り合い、

動画を一緒に作ることになるなんて…


豊「人生どーなるかわからないな~」


としみじみしながら自分のマンションへ方向転換した瞬間、起きてはいけないイベントが起きた


結衣「え…なんでいるの?」


遠くの方で聞こえたその声は、振り向くには自然のことだった。

結衣ちゃんの目の前には俺よりも歳をとった40代ぐらいの男性がいた。


結衣「お父さん…」


いるはずのない結衣ちゃんのお父さんがそこにいた



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