表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

日本の夏至はだいたい雨

作者: ひきつ

 夏至が終わる。

朝からザバザバ雨の降ったジメ日和の夏至が終わる。

日本の夏至はだいたい雨。


 だって梅雨だから。


 言葉のイメージだけだとからりとした気持ちのいい風の吹く爽やかな晴れって感じなのだが現実はだいたい毎年雨か曇りの夏至。

しかし現実はナメクジやカタツムリが喜ぶジメ日和続きの梅雨の1日な夏至。

一年で一番昼が長いんだよ!

とか言われても昼の明るさ関係ない曇り空か雨空でどんよりな一日が終わっただけである。

 昨今はスーパーな豪雨とか線状降水帯とか異常気象で水害も起こりやすいし毎年起こってる心配も大きい梅雨なんだけど……

 だがしかし! 

この時期雨が降らないと水不足って場合も起こり得る梅雨。

 全国的に水不足になった平成の大渇水の時は夕方のニュースの時に各地のダムの貯水量をアナウンサーが毎日毎日読み上げていたもんだった。

その時思ったのは、

「やっぱり東京とかが水不足になると毎日夕方の全国ニュースでやるんだ」

だった。

 そんな自分は福岡県民。

昭和の福岡大渇水の記憶が微かに残る世代。

平成の時とは比べ物にならないほどの水不足に喘いだ経験が花の都大東京様と一地方である福岡のニュース的扱いの差になんだかスンって気持ちを覚えてみたりもした平成のあの頃。

 水不足で苦しんでいた昭和の夏、ブラウン管の向こう側でスターたちがはしゃいでいた芸能人水泳大会を見ながら、

(なんであそこはあんなに水を無駄にしてるんだろう?)

などと思った子供だった私。

九州の一部地域で起こった水不足がどんなに過酷だろうとあの頃の全国ニュース様は興味もなく報道などしていなかったのだろう。

最近他県民に聞いてみたら全く知らないと言っていた。

まぁ、そんなもんである。

 興味のある方はググるなりなんなりしていただければウィキペディア先生か誰かが詳しく教えてくれるであろう昭和の福岡大渇水。

今年も水害起こるのか? と思う大人の私と渇水の心配する子供心を引きずる私。

良い感じに程よく降ってくれるのが一番良いんだけどと思いながら終わる夏至。


 日本の夏至はだいたい雨。

ジメ日和の梅雨。

そして雨が降ると安心する私。

今年も水不足にはならない。






なんてこと書いてたら例年になく早い梅雨明け宣言が来てしまった。

まだ全国的には梅雨の地域もあるが、水不足の不安が出てきたようだ。

節電に加えて節水の夏になりそう。

2022.06.27 追記

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ