日本の夏至はだいたい雨
夏至が終わる。
朝からザバザバ雨の降ったジメ日和の夏至が終わる。
日本の夏至はだいたい雨。
だって梅雨だから。
言葉のイメージだけだとからりとした気持ちのいい風の吹く爽やかな晴れって感じなのだが現実はだいたい毎年雨か曇りの夏至。
しかし現実はナメクジやカタツムリが喜ぶジメ日和続きの梅雨の1日な夏至。
一年で一番昼が長いんだよ!
とか言われても昼の明るさ関係ない曇り空か雨空でどんよりな一日が終わっただけである。
昨今はスーパーな豪雨とか線状降水帯とか異常気象で水害も起こりやすいし毎年起こってる心配も大きい梅雨なんだけど……
だがしかし!
この時期雨が降らないと水不足って場合も起こり得る梅雨。
全国的に水不足になった平成の大渇水の時は夕方のニュースの時に各地のダムの貯水量をアナウンサーが毎日毎日読み上げていたもんだった。
その時思ったのは、
「やっぱり東京とかが水不足になると毎日夕方の全国ニュースでやるんだ」
だった。
そんな自分は福岡県民。
昭和の福岡大渇水の記憶が微かに残る世代。
平成の時とは比べ物にならないほどの水不足に喘いだ経験が花の都大東京様と一地方である福岡のニュース的扱いの差になんだかスンって気持ちを覚えてみたりもした平成のあの頃。
水不足で苦しんでいた昭和の夏、ブラウン管の向こう側でスターたちがはしゃいでいた芸能人水泳大会を見ながら、
(なんであそこはあんなに水を無駄にしてるんだろう?)
などと思った子供だった私。
九州の一部地域で起こった水不足がどんなに過酷だろうとあの頃の全国ニュース様は興味もなく報道などしていなかったのだろう。
最近他県民に聞いてみたら全く知らないと言っていた。
まぁ、そんなもんである。
興味のある方はググるなりなんなりしていただければウィキペディア先生か誰かが詳しく教えてくれるであろう昭和の福岡大渇水。
今年も水害起こるのか? と思う大人の私と渇水の心配する子供心を引きずる私。
良い感じに程よく降ってくれるのが一番良いんだけどと思いながら終わる夏至。
日本の夏至はだいたい雨。
ジメ日和の梅雨。
そして雨が降ると安心する私。
今年も水不足にはならない。
なんてこと書いてたら例年になく早い梅雨明け宣言が来てしまった。
まだ全国的には梅雨の地域もあるが、水不足の不安が出てきたようだ。
節電に加えて節水の夏になりそう。
2022.06.27 追記