因幡国を荒らす
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永禄六年(一五六三年)九月 因幡国 鳥取城
後瀬山の城代として俺と入れ替わった叔父御を残して、俺は兵たちと共に鳥取城に入る。そして武田高信、井伊直親と合流した。
「お初にお目にかかりまする。武田又五郎にございまする」
「そう畏まらないで欲しい。元を辿れば兄弟ではないか。肥後守も相手に手こずっているようだな」
「面目次第もございません」
へこんでいる直親。別に叱っている訳ではないので萎縮しないで欲しい。萎縮されると提案の量が減ってしまう。それが由々しき問題になるのだ。
「良い良い。怒っている訳ではない。大きな被害を出してないのだ。手に負えないと判断し、すぐに私に相談に来てくれたのは良い判断だぞ。誇れ」
「ははっ」
「さて、これからであるが……又五郎殿」
「何でございましょう」
こちらに向き直る武田高信。俺は彼に温めていた因幡国東部を攻略する策をお披露目することにした。
「兵を二部隊に分けて片方を高草郡へ。もう片方を智頭郡へ向かわせて欲しい」
「豆州殿は如何なされるので?」
「私達は全軍をもって八上郡に攻めかかる。ああ、その際だが高草郡か智頭郡へ送る兵は時期を少し後ろにずらして欲しい」
「へ、兵は残さないので?」
「残さん。さっさとけりを付けるぞ」
武田高信が間の抜けた表情を浮かべていた。兵を残さないという考えに驚いているのだろう。美作は尼子の領だ。南から攻め込まれる心配は無いはず。心配があるとすれば、海か。
だが、海も奈佐日本之介に海上を警戒させている。毛利の水軍に瀬戸内では劣るが日本海ならばやれると俺はみているのだ。
分かっていると思うが、俺達が敵の兵を引き付ける。千の兵が八上郡に攻め込んでくるのだ。少なくとも五百の兵で守ってくるはず。だが、俺は敵の思い通りに動いたりはせんぞ。
五百の兵で守るということは城に籠もるということだ。それであれば郡を荒らすだけ荒らさせてもらうだけよ。何なら連れ帰って人買いに売り払っても良い。蝦夷にでも送り込んで開拓させても面白いだろう。
こちらの兵は合計で二千前後。向こうは頑張って集めても千五百程度だろう。兵数で優っているのだ。油断しなければ負けることはない。国力でも勝っているのである。
敵方の兵が看過できずに飛び出して来たら、それこそ我等の思う壺だ。各個撃破して敵の兵数を減らすだけである。こちらの方が兵数が多いから取れる策である。
もし、武田高信の部隊が襲われ、壊滅したとしても我等に痛手は無い。要は我等と井伊直親の部隊が潰れなければ良いのである。であれば、攻略の拠点となる砦を築こう。場所は足洗山に築く。
武田連合の兵数が多いから採れる策である。因幡勢は数も少ない上に後手に回るぞ。さて、どうするのかお手並み拝見と行こうではないか。
武田高信と別れ、若狭の武田勢のみで軍議を行う。
「肥後守、足洗山に砦を築けるか? 山県孫三郎も手伝ってやってくれ。俺も後から加わる」
「「ははっ」」
「山県源内は鳥取城を守ってくれ。皆は何かあれば鳥取城へ逃げ込むように」
「ははっ」
「宇野勘解由、広野孫三郎は敵方への牽制を頼む。村を焼いても構わん。だが、小競り合いはせんで良い。徒に兵を消耗するな。探るは敵方の兵数と将だ」
「承知仕りました。村を襲う時は出来るだけ武田高信の兵を装いましょう」
どうやら広野孫三郎も俺のことが理解出来てきたみたいだ。満足そうに頷いて肯定を示す。まずはこれで様子見だ。さて、敵将はどう出てくるだろう。楽しみだ。
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