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下らないことはするな。  作者: まっきよ
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輝は多くを語らない

輝は生徒会書記という立ち位置でありながら、真面目と優しさの両面を持っている。


どちらも好意を相手に持っているということはないのだが、輝はこれをコミュニケーションの際によく使う。


本人曰く、優しく話しかければ、警戒心はなくなる、女子は正直どちらで話しても対応は変わらないけど、話の種類が変わるのではないかということだ。


もちろん、どういった話をしてくるか、その受ける側の目線に立った時のことだ。


だが、行事とかだと真剣さを出すために真面目にやったいた方が先生の受けはいい。


これが、女子の間でギャップという感じで取られていることを本人は知らない。


とにかく、輝はコミュニケーションはなるべくしない。友達といると、いつも楽しいなんていうのは少し言い過ぎなところがある。


四六時中いない方がいいというのが、家族と友達の違いだと輝は言う。悪いとは言わないが、そこまで友達に困っています、寂しいですという感情はない。


だから、教室でも、徒党を組んでくっちゃべるようなことはしなくても、本を読んで静かに暮らしてもいいんじゃないかと、そしてそれを実行している。


すると、男子の1人がこっちにきて話しかけてきた。確か、西田くんだな、輝はクラスメイトの顔を思い出し、体を向けた。


すると、西田は、「いきなりだけどさ、お前好きな奴いるの?」と聞いてきた。


そういう話が好きだって奴らがいることくらいは輝だって知っている。


中学は自分も付き合っていた過去があって、高校でそれをやるのがバカらしくなっただけであるからだ。


とはいえ、理由も興味もないことを輝はやらない。生徒会長のはアプローチと考えていいのだろうか、アレは別物だな、おもちゃを見る目をしていると、1つ除外をしたのであった。


そして、西田の質問に、「付き合っている人も好きな人もいないよ。だから安心してくれ。」そういうと、西田は、「そうか、クソッ。」とまるで予想していた嫌なことが当たったような態度を見せた。


輝としては、質問に答えたのだから当たらないで欲しいし、逆にお前が好きな子が俺と被る心配でもしたのかとどちらもお門違いだと言ってやりたい気分だった。


その時、クラスの1人の女子が輝の返答を気にしていて、それを聞いてはぁ、とため息をついた。


友達に、「どうしたの?」なんて言われていて、「なんでもなくはないんだけどね、大丈夫でもないかな。」と言葉を濁して濁して、でも頼りたいような雰囲気を友達との間で出している。


その子の真意を向けられてるひかるは、西田がそれ以降何も聞いてこなかったことに、何かの逆恨みの危険があることを本を読みながら警戒していて、女子たちでもごもご話をしているところには気にも留めることはなかった。

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