きっかけ
僕の小説を見つけて頂いてありがとうごさいます。
読んで頂いたらぜひ感想もお聞かせください(⑉• •⑉)
僕の小説を読んで楽しんで頂けたら幸いです。
この学校にはある噂がある。でも噂と言うよりは七不思議に近い噂だ。
『決して死神の顔を見てはいけない。死神の顔を見たら◼◼』
~きっかけ~
「先輩!お、おはようございます!!」
「あぁ。おはよう」
入学式から早くも2ヶ月。桜も散り緑が増え、春なのか夏なのかよくわからない季節。
俺にとっては高校生活最後の年。3年になってからろくな事をしていない気がするが気が付かないふりをするべきか..。
そんなことを考えながら日々が過ぎていく。自分が何をやりたいのかも、もうこの時期だ。考えなくてはならないのだろう。でも、俺にはそんな資格はない。
今考えたらバカな話だ。あんなのはただの同情に過ぎなかったんだ。そうあれは高校1年の夏。夏休みに家族旅行をする予定だった前日。妹の吹葵が風邪をひき、予定を変更することが無理だったため妹を入院させ、あとのみんなで旅行に行こうと話していた。
「それじゃあ吹葵が可哀想だから、俺こっちに残るよ。」
別に家族旅行が嫌な訳ではない。でもそこまで行きたいという訳でもない。まぁ、どっちでもいいと言うところか。妹の吹葵が心配なのも本当の事だ。だから...
「あに〜!!私のために残ってくれるとか神すぎだよ〜!
いや、神と言うよりゴホッ...ゴホッ...神じゃなくて天使だよ!やっぱり私のにぃには天使だね!」
天使って誰がだ...!!って、えっ!!
「うわっ。ね、姉さん!」
「えー。はるくんは〜私の天使だから〜この子は病院において一緒に行きましょうよ〜。ね!ね!」
「・・・ね、姉さん苦しい...。」
はー。誰が天使だよ。誰が!
こんな会話をしながら俺は結局こっちに残ることになった。後に俺はこの選択をひどく後悔する事になる。
雲ひとつなく、これでもかと言うほどに青く透き通る空。まるで神様がこの神谷遥斗のこの選択を見透かしていたかのように。
次回もお楽しみに。