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過去作短編&掌編

カメラに映る君

作者: Hiasu

カシャッ!


心地よいシャッターの音が聞こえる


「もっと笑顔で!」


ボクが指示すると、彼は満面の笑顔で応えてくれる


「そうそう!その表情、頂いちゃうよ!」


この撮影所の中でも、比較的優しい(と思う)ボクは、相手にとっても楽みたいだ


ボクは褒めて伸ばすタイプだからね♪

第一カメラマンが仏頂面では、良い表情が取れる訳が無いと思う…


まぁ、今回の場合は違うけれど…


何せカメラに映している彼が、このボクの好きな人なんだから…


でも、ボクの好きな人は大人気のモデルだ


いわゆる高嶺の花


こんな想い、届くわけないよね?


だから、一緒にいられるこの時間が幸せ


ねぇ神様、もしもいるならこの時間を止めてほしいよ・・・


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