表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/18

その1

「――……て」


 誰かの声が聞こえた。

 聴者の想像力を掻き立てるような、麗しい鈴の音が。


「――……きて」


 眠い。

 いや、眠いわけじゃない。

 ただ、物凄く頭と瞼が重いだけだ。

 それも徐々に軽くなってきて、沈殿していた意識がゆっくりと浮上していく。


「――起きて、イチノ様」

「……うっ?」


 ようやく自らの耳が正常に機能しだしたらしい。

 目を開けようと試みるが、瞼の隙間から差し込んでくる光が余りにも眩しくて、思わず手で遮ってしまう。

 そこへ、翳した手を包み込むように握り締めてくる、柔らかな掌の感触を覚えた。


 温かくて、心地良い。


 定まらない視界に苛立ちながらも、必死に目を凝らしてみれば。


 そこには、逆光の中で微笑む、純白の天使がいた。


 ◆◆◆


――今時、異世界召喚物なんて流行らないって。


 ぐるぐると二日酔いのように回る視界の中で、男は腰掛けに丁度良い石の上に座りながら頭を抱えていた。

 見渡す限りの草原に綺麗な小川。所々に木々が茂り、花々が咲き誇っている。目を見張るような美しい景色なのだが、それさえ男の心を癒すことはない。


 唐突な事だが、彼はかの有名な『異世界召喚』というものに遭遇してしまったらしい。


「なんだってこんなところに……? ここはいったいどこなんだ!」


 男の叫びが虚しく草原に響く。彼の問いに答えられる者は誰もいない。


 男は、『元々』はそろそろ三十路に手が届こうかという年齢の、どこにでもいるしがない社会人だった。主だった特徴もない、辛うじて童貞は卒業している程度の現在彼女なし独身男である。

 人に自慢できるような特技や趣味はなく、持て余す金の使い道はやり込んでいるの無料オンラインARPGへの課金くらいという、酷く寂しい日々を送っていた――ハズだったのだが。


「おかしい……朝起きて、仕事行って、帰ってきて、シャワー浴びて、夕飯食べて、発泡酒片手にネトゲして、寝落ちして、目が覚めたら緑の大海原ってどういうこっちゃ」


 自らの活動記録をおぼろげな記憶を頼りに振り返りつつ、男は呻くように言葉に出して一つ一つ確認していく。

 覚えている限りでは、自分の行動に不審な点はない。

 考えれば考えるほど混乱のドツボに嵌っていく男は一旦深く息を吐くと、抱えていた頭を勢いよく上げて言った。


「そうか、これはバグだな!」


 何故に夢ではなくバグと断言したのかは定かではないが、どうやら彼なりに一つの解答に達したらしい。偉そうに腕を組んで何度も頷き、再び力無く俯いた。


 さて、先程は寂しい日々といったものの、特に生活に不自由はなく、友人関係や会社での同僚との関係は良好。

 朝起きて、会社に行って、仕事を終えて、帰宅して、風呂に入って、飯食って、ゲームして、寝る。

 その繰り返しの中で、稀にある人生のイベントを楽しんで、またいつもの日常に戻るの繰り返し。


 そんな平平凡凡な人生を台無しにしかねない、重大なバグに曝されているこの男の名は。


 名は……。


「思い出せないってどういう事ですかね」

「大丈夫? イチノ様」


 心配そうに、優しい手付きで背中を擦ってくる"嫁"の掌の温もりを感じつつ、イチノと呼ばれた男は必死に取り繕った。


「大丈夫だよ。心配かけてごめん」

「ん」


 ふわりと柔らかな笑みを浮かべる白い髪の少女に対し、ぎこちない笑みを返す。

 イチノという名は、確かに自分の名ではある。それは覚えている。ただし、ネットゲーム上の自キャラに付けていた名前であるが。


 自分がどこに住んでいて、何をしていたのか、全て覚えているのに、本名だけが思い出せない。


 まるで奥歯に詰まった異物を中々取り出せないときのような苛立ちを吐き出すように、深呼吸を何度か繰り返したあと、男――イチノは一先ず腹を括った。


「本名が思い出せない以上、とりあえずは『イチノ』で通すしかないよな」

「?」

「いや、何でもないよ」


 首を傾げる少女に対し、再びぎこちない笑みを浮かべる。


 己の隣に"良く見知った少女"がいる。最初こそ困惑したが、同時に自分が孤独ではないと知った事で、今は何とか現実を受け入れることが出来ていた。


――カラカラと音を立てている頭を使って、少しばかり状況を整理しよう。


 改めて、なんとも摩訶不思議な事に、このイチノという男は"ゲームの世界"に召喚されてしまったらしい。

 イチノに親しげに接する純白の長髪を靡かせた少女――彼を起こした存在だ――によれば、自宅のリビング(ゲーム内)でまったりしていると、突如としてイチノの足元に魔法陣が現れたそうだ。それと同時に何故か昏倒したイチノを慌てて支えた瞬間、気付いたらこの場所にいたという。

 実に意味不明であるが、事実っぽいので致し方なし。


「ふーむ……」


 自分の恰好を見下ろして、イチノは眉を寄せた。


 着流しの二枚重ねである。内側の着流しは灰色で、生地が薄く、丈が脛の半ばあたりまでしかない。

 外側に着ているものはチャコールグレイよりもう少し暗い灰色であり、模様として何かの花が描かれている。丈はさらに短くなっており、膝小僧を隠す程度だ。

 外の着流しを右側のみはだける形で着崩しているあたり、お洒落のつもりなのだろうか。よくわからないセンスである。無論、イチノの意思とは無関係だ。

 帯は暗い紫色で、右手だけ黒い指ぬき手袋の上から手甲を嵌めている。左手の手甲には何やらミサンガのような物が数本手首のあたりに巻かれていた。

 首元には薄紫色の首巻。頭には真っ黒な笠。

 脚には材質不明の黒いボトムスを穿き、鉄甲を脛部分に嵌めた黒いブーツ。膝小僧を守るプロテクター。

 良く言って純和風というより準和風。はっきり言ってしまえば頓珍漢な和洋折衷。

 はっきり言って、物凄く恥ずかしい。

 そう。これは直前までプレイしていたオンラインゲームにおいて、自分のキャラクターが身に付けていた衣服であり、れっきとしたガチャ産の高性能なセット防具なのである。


 ……明治時代にまで遡ればいざ知らず、洗練された平成の社会において、いい歳した大人がこんな恰好をしたところで、それは立派なコスプレでしかないというのは言わぬが花。


 いや、よそう。深くは考えまい。着の身着のままで放り出されなかっただけ、マシというものだ。


 イチノは背負っている錫杖に酷似した大杖の感触を確かめて、重い溜め息を吐いた。


 小川を覗き、水面に己の顔を晒してみれば、どう見ても十代後半といった若々しい顔立ちが映る。

 予想していたとはいえ、本来の自分の顔じゃなくなっていることに軽くショックを覚えつつも、イチノは「3DCGじゃない自キャラはこんな顔をしているのか……」と、妙な感慨に耽った。

 キャラメイクに相応の時間を掛けたおかげか、顔立ちは悪くない。そこだけはプラス要素といえよう。


 さて、イチノというキャラクターにプレイヤーの魂(仮定)がインストールされている、この状況。

 さっぱりチンプンカンプンである。

 少女が言うには、召喚される前にイチノの足元に魔法陣が現れたという話だが、中身である自分のところにも魔法陣は現れたのだろうか? 完全に寝入っており、現場を目撃していないイチノには分からなかった。

 何故にキャラクターだけでなく、自分まで一緒に連れてこられたのだろう? 幾つかの候補は思い付いたものの、断言はできない。

 そして何より、どうして自分はこの世界に召喚されたのか? この点については、全く想像が付かなかった。


「まぁ考えたところで答えが出るわけもないか……」


 せいぜい、真っ当な理由であることを願おう。

 何にせよ。体力は衰え、昨今では腹回りの肉が気になりだした元の身体で召喚されるよりはマシ、とイチノは前向きに捉えることにした。


 自分の問題に一応の区切りを付けたイチノは、次に解決すべき問題として目の前の少女に矛先を向けた。


 一言では言い表せない。

 まるで非現実がそのまま形を成して具現化したかのような、そんな錯覚に陥りそうになる。

 ともすれば、寒気すら覚えるような絶世の美女だ。


 彼と同じく準和風というか、ここは和装もどきというべきだろうか。

 丈が短すぎる桜色の着物に褐色の裾フリルスカートなどという、現実的に考えれば奇妙奇天烈、二次元的思考でいえば可愛いといえなくもない服装を着こなしていた。

 間違いなく、ガチャの景品である女性キャラ専用和装防具セットである。

 ガチャの『当たり』だけあって、性能は言わずもがな強力である。あんなひらひらな見た目なのに。

 背負っている槍も、少し古いが同じくガチャ産の高性能武器だ。銀色の柄に金の装飾、蒼い刃というド派手な槍を見間違えるはずもない。


 さて、未だに少女に名を尋ねていない現状、早急に彼女の正体を確認する必要がある。

 記憶と一致する彼女の容姿、自分に対する親しげな態度――流石にここまできて、自分が良く知る少女とは別人物であったなんてオチはないだろうが、イチノは念の為に幾つか質問することにした。

 不快な吐き気となって込み上げてくる不安を喉に飲み込みつつ、恐る恐る口を開く。


「えっと、確認なんだけど、君はネーヴェル……だよね?」

「――? うん、私はネーヴェルだよ」


 じわりと頭蓋に浸透していく、淑やかな鈴音の声。

 最早、言い表す言葉すら思い浮かばない程に端麗な容姿。

 艶やかな光沢を放つ美しい長髪は新雪の如き純白で、その滑らかな手触りは最上級の絹にすら劣らないだろう。

 凛とした銀色の瞳は彼女に怜悧な印象を与えるが、どこか幼いともいえる柔らかな顔立ちと合わさることで、見る者の情欲を掻き立てるような色香を生み出している。


 地球上では存在し得ない程の美貌を誇る少女だ。


 だが、それも当然だろう。

 何せ彼女はイチノがプレイしていたゲームの中の住人――NPCなのだから。

 ネーヴェルは彼が冒険のパートナーとして連れ歩いていた『パートナーキャラクター』であり、本来であれば実在しない生物なのである。


「――ッ!! うおおおぉぉ! ネウさああんっ!!」

「きゃっ」


 ネーヴェルの口から可愛らしい悲鳴が漏れる。

 モニター越しではない、生のネーヴェルを目にしたイチノは溢れ出る歓喜を爆発させるように、思わず彼女の華奢な身体を抱き締めていた。

 ネーヴェルは、多くの散財の果てに偶然手に入れた唯一のパートナーキャラクターであった。

 パートナーキャラクターが喉から手が出るほど欲しくて、新しいガチャが実装される度に課金しては爆死するという血涙滴る苦行の果てに、全く期待していなかったログインボーナスで貰える単発ガチャチケットにて大当たりを引いた結果、彼の元に転がり込んできたのがネーヴェルなのだ。

 その日以降、共に多くの冒険を潜り抜けてきた戦友ともいうべき大切な存在であると同時に『嫁』として愛した彼女が現実に目の前にいるのである。興奮の絶頂にあるイチノの暴走が止まるはずもない。

 一方で、彼の頭の隅にある冷静な部分が己の頭がおかしくなった可能性を示唆するが、こうして『嫁』と触れ合えるのなら別にキチガイでも構わないと即座に開き直った。業の深い男である。


「イチノ様、苦しい……」

「ハッ!?」


 ネーヴェルの控え目な抗議で我に返ったイチノは己の行動を顧みて、考えるより先に土下座した。


 ◆◆◆


――幾分か落ち着きを取り戻したイチノはネーヴェルに誠心誠意謝罪した後、彼女がどれだけゲーム時の記憶を持ち得ているのかを確認していた。

 ちなみに、イチノがいきなり抱き付いた件に関して、ネーヴェルは全く気にしていないようである。「セクハラとか言われなくて良かった……」と心底安堵したのは言うまでもない。


「――最初の質問です、俺の名前は?」

「イチノ・ツキミダイフク」

「しまった! 忘れてたっ」


 イチノは忘却していた事実に愕然とした。

 イチノがプレイしていたオンラインARPGは自分のキャラクターにファーストネームとファミリーネームを設定する必要があるのだが、ファミリーネームを付ける際に、考えるのが面倒臭かったので偶然手元にあった氷菓子の名前をパクッ……リスペクトしてしまったのである。


「イチノ様?」

「あ、あぁ……大丈夫、気にしないで」


 その事を思い出したイチノは「まぁどうでもいいか」と、とりあえず現実から目を逸らすことにした。


「続けよう。君は俺の事をどこまで覚えてる?」

「えっと……? それはどういう意味?」

「あぁ、これは質問の仕方が悪かったね。忘れてくれ。んっと、質問を変えようか……そうだな……君は俺と出会った時の事を覚えてるかな」

「ん、覚えてる」


 質問の内容が不満だったらしく、ネーヴェルが少しばかり不機嫌そうに眉を顰めた。


「……あの時の事を忘れるなんて有り得ない」

「ふむ」


 ネーヴェルが話した内容は、ガチャでキャラクターを手に入れた際に解放される彼女のキャラクターストーリーそのままの内容であった。

 その事に少しだけ安堵しつつ、イチノはゲームキャラクター時のネーヴェルの記憶と、プレイヤー時の己の記憶の齟齬を探るべく、その後も幾つか質問を続けた。


 ◆◆◆


 少しばかり日が傾いたかと実感できる程度の時間が過ぎた頃。

 ようやく、イチノの質問攻めが終わりを迎えようとしていた。

 辛抱強く付き合ってくれたネーヴェルも流石に少しばかり話疲れたようで、心なしかぐったりしているようだ。


 結論として、ネーヴェルはゲームの公式キャラクター設定をそのまま反映したうえで、イチノのパートナーとして冒険した日々を全て記憶しているらしい。

 ただし、イチノと交わした会話の内容などは記憶が曖昧らしく、あまり覚えていないらしい。

 それもそうだろうとイチノは特に気にしなかった。特定の台詞しか用意されていないNPCとまともな会話などできようはずもないのだから。


「あぁ……ネウさんがネウさんのままで良かった……」


 最初に名前を呼ばれた時点で分かっていたことだが、改めて実感する。

 ゲーム内の話とはいえ、これまで苦楽を共にしてきた大切なパートナーに他人扱いされることはない――この事実が齎す心の安寧は計り知れなかった。

 今現在イチノが置かれている不可思議な状況など、自分の『嫁』に「あなた誰ですか?」と言われることに比べれば、至極些末な事に過ぎないのだ。少なくとも、彼の中では。


 色々と優先順位がおかしい気もするが、彼にとってネーヴェルはそれ程までに大切な存在なのだろう。架空の存在に恋をした男の業の深さよ。


 嬉しさのあまり思わず緩んだ涙腺を誤魔化すようにネーヴェルから顔を背けたイチノは、女の子の前でみっともない姿を晒すまいと、自らの頬を叩いて気合いを入れた。


「んじゃ、これで最後ね。俺の事に関してなんだけど、特に強く印象に残ってる事とかないかな。たとえば……何か特徴的な行動をしてた~とか」

「特徴的な行動……?」


 とは言ったものの、実のところ、イチノ自身に思い当たる節はない。

 せいぜいが、ゲーム内に所有していた我が家のインテリアを満足のいく出来に仕上げる為に、少しずつ材料を溜めてコツコツと家具を調達していたこと、あとは所有する土地に飼っていた家畜の世話をしていたことくらいである。世話をしないと家畜が死んでしまうという、オンラインゲームにしてはシビアな設定だったもので。


 これはあくまで、彼女が抱いているイチノに対する印象を知る為に、軽い気持ちでした質問だった。


「……」


 小動物のように可愛らしく小首を傾げるネーヴェルの姿に、イチノが内心で大興奮しているのは内緒である。美少女というのは何をしても絵になるものなのだ。


「ん……特徴的って言っていいのかわからないけど、日課のようなものはあった」

「それは?」


 まぁ例の如くインテリアや家畜関連の事だろうと、半ば確信をもって予想していたイチノは、


「イチノ様は、いつも私に『ただいま』と『おやすみ』のチューをしてくれてたよ」

「ファッ!?」


 目玉を噴出せんばかりに驚愕した。いや、実際に何ミリかは飛び出たかもしれない。


「おおおお俺、そんな事したっけ!?」


 なんじゃそれは。ゲーム内でそんな恥ずかしい真似をした覚えは断じてない。

 大いに動揺するイチノを余所に、ネーヴェルは悲しげに目尻を下げた。


「イチノ様、覚えてないの……? 毎日、欠かさずしてくれてたのに……」

「ファアアアッ!?」


 そんなっ、そんなバカな! 事実無根だ! ゲーム内の俺何やってるんだ実にうらやまけしから……ん?

 ふと、決して思い出してはいけないような、嫌なヴィジョンが脳裏を過ぎる。


 いやいやまさかそんな。


 震える足と激しく動悸する胸を抑えながら、イチノは上擦る声を何とか喉の奥から絞り出す。


「そ、そのさ……俺が君に、ち、ちゅーする時、俺何か言ってたりした……?」


 どうか、違っていてくれ。勘違いであってくれ。

 神に縋るような気持ちで瞼を閉じるイチノ。


 そんな彼の心境など知る由も無く、ネーヴェルはほんのりと頬を朱色に染めて、僅かに目線を逸らしながら言った。


「うん。『ネウさん、ただいまぁ! 今日も仕事疲れたよーちゅっちゅ!』とか『おやすみネウさん、愛してるよちゅっちゅ!』とか……」


 呼び起こされる、記憶。

 キャラクターの紹介画面に映るネーヴェルの唇に向けて、モニター越しにチュッチュしていた自分の姿。

 余りにもキモ過ぎる。

 悪夢にも勝る、最悪の黒歴史が他でもない『俺の嫁』に知られていたという非情な現実の前に、イチノの心は容赦無く引き裂かれていく。しかも現在進行形だったのだから、尚の事救われない。


 あ、そういえば偶にゲーム上でも我が家でチャット【/say】とエモーション【/kiss】で同じ事やってたわ――と、イチノは今更ながら思い出した。我が家の中であれば、sayもキスモーションも他人にはバレないので。事実無根なんて真っ赤な嘘でした。


 いずれにしろ救いはなかったらしい。


 神は死んだ。


「いやああああぁぁぁぁ!!!!!」


――羞恥の余り、イチノは発狂した。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ