なにカッコつけてんだよ俺…
第1章 なにカッコつけてんだよ俺…
男子高校生(俺)の1日はとても普通で、とてもつまらない。
ぎりぎりの時間まで寝て、テレビを見ながら1人で朝飯を食べる、
そして学校には遅刻の三分前に着く。
そんな平凡な朝から始まっていく。
正直言って
「 だるい… 」
なぜ毎日、毎日、同じ奴らの顔を拝まなければならないんだ。
俺の心の中は負のオーラでいっぱいだった。
クラスの連中は俺から出る負のオーラ
つまり俺に話しかけるなオーラを察して、
誰も話しかけようなどという馬鹿な真似はしない。
…一部例外を除いてだがな。
その例外者は俺より早く学校に登校している。
まぁ、遅刻ぎりぎりで来ている俺より遅いわけがないんだけどな。
「おはよう!楓汰」
ほら来た
毎日、俺に話しかけてきてよく飽きないな。
「ちょっと、楓汰 」
「挨拶ぐらい返しなさいよ。」
「ん、おはよう…」
ネットの世界の住民の俺にとっては
しっかりした挨拶だと我ながら胸を張った。
だか、出雲は不満らしく呆れたような表情で俺を見つめている。
「はぁ、これだから非リアでコミュ障な男は困るよね。」
出雲は、
私はあなたに挑発をしましたよ!さぁ、何か言ってみなさい!
とでも言わんばかりな態度。
「くっ…! 」
落ち着け、落ち着くんだ櫻葉 楓汰
こんな奴の挑発に乗るほどお前は哀れなのか!
ここは冷静に…
「俺と同じ非リアな何を言うか!」
「寝言は寝てから言うことだな」
「…だって、それは楓汰がいるから、、、 」
ふっ、言ってやったぜ。
外見は俺が太鼓判を押せるほどの美人なのに非リア!
特に白く潤いがありさらに程よい肉付きな太もも!
脚フェチな俺にとって最高なんだがな。
…なにか出雲が言ってたような…?
「ん?何か言ったか? 」
「悪い聞いてなかったからもう一度言ってくれ 」
出雲の顔がすこし赤らんでいるのはなんでだ?
「別に大したことじゃないからいいわ」
「だから気にしないで。」
いや、これは嘘だ。
出雲の嘘ぐらい俺にはすぐ分かる。
昔から出雲は嘘をつく時に右耳を触る癖がある。
でも、その嘘に気付かないフリをしなければならない。
深く詮索しても良いことがないから…
あのときの様にはもうなりたくないから…