6話 魔法練習
今日は朝から病院巡り……待ち時間のおかげで何とか書き上げたけど、疲れたよおおおお!
誤字や表現のおかしな部分ありましたら、教えてください~!
「はっ!せいっ!」
ボクは今、家の裏側にある庭にいる。
この家の庭は広く、高い塀で囲われている。
しかもエドさんが派遣した護衛が外側で常に警戒しているらしい。
おかげで庭の安全が確保されました。
ちなみにボクの視線の先には、剣を振るパパがいる。
最近何かと株が暴落していたけど、剣を持ったパパは驚くほどカッコいい。
視線に気づいたのか、一瞬ニヤッとしたパパはさらに気合を入れて剣を振る。
「はぁ!!せいっ!!」
動きがさらに激しくなる。
最初は普通に剣を振っているだけだったのに、いつの間にか必殺技らしきものが主になってきた。
「オラァ!でりゃああああ!!」
素早く斜めに振った剣を止めることなく横に振り抜く、そのまま身体を回転させ、勢いを殺さずに斬り上げる。
凄いけど気合入れすぎでしょ!?
ちょっと怖いよ!
「ちょっとあなた〜?やりすぎよ、リンちゃんが怖がってるよ〜?」
「なっ……」
ママの言葉に、がーんと言う効果音が聞こえてきそうな感じで落ち込むパパ。
せっかく株が上がりそうだったのに、何か残念な人だ。
「でもパパ凄い、カッコいいよ!……ちょっと怖いけど」
「そ、そうか!」
一応フォローしておくと、今度は普通に素振りを再開する。
その様子を確認すると、ボクは座ってイメージトレーニングを行う。
もちろん魔法の。
「すー…はぁー……」
軽く深呼吸をして、体の力を抜く。
何の魔法を使おうか?
いきなり火は危ないから、水魔法が安全かな?
じゃあ、教会でやったように水玉を作ろう。
……イメージする。
水の玉。
大きさは拳くらいの大きさでいいかな?
よし
イメージが固まり、ゆっくりと目を開ける。
左手につけている水晶が水色に輝く。
しかし……。
……できない。
確かに魔力が水晶へ流れた感じがあった。
水晶も水色に輝いている。
でも、何故か発現しない。
「どうして……?」
教会でやったようにイメージした。
でも出来ない。
この水晶と教会の水晶では何が違うんだろう?
大きさは教会の方が遥かに大きかった。こっちはビー玉くらい、教会は大人の頭ぐらいの大きさがあった。
性能差はありそう。
他には……。
教会の水晶は、より鮮明にイメージ出来た気がする。
そして、イメージするだけで勝手に魔力を集めていた。
このブレスレットではどうか?
イメージは……特に問題ない。魔力に関しては、少しブレスレットへ流れている感じがある。けど、教会の水晶よりも遥かに少量だ。
教会の時、魔法発現はどうだったか?
水晶を中心に発現していた。花火なんて水晶玉から打ち上がっていた。
「……もしかして」
とりあえず、思った事は試してみよう。
もう一度目を閉じて、イメージをさらに固める。
強くイメージできたらゆっくり目を開ける。
目を開けたまま、自分から50㎝ほど離れた位置に水玉があるようイメージする。
すると、イメージした場所に水玉が発現した。
「わあ!凄いよリンちゃん!」
「これが魔法か、さすが俺の娘!」
ボクの様子を見ていたママが喜んでくれる。
いつの間にか、素振りを終えたパパも見に来ていた。
あの……娘じゃないよ?
どうやら発現場所もイメージしないといけないようだ。
何となくわかってきた。
さっそく出来た水玉を観察。
魔法で作った水玉は、ボクの頭より少し高い位置で浮いている。
イメージしていた物よりも小さい。
さらに魔力を込めればいいのかな?
そう思い、左手を水玉に向けて魔力を注ぐ。
注いだ瞬間、左手の水晶が強く輝き出す。
「な、何が……⁉︎」
思わず左手に注目していると
「リンちゃん!」
「離れろリン!!」
目を離した一瞬の間に、1メートル位まで大きくなった水玉があった。
「わわっ!!」
びっくりして、思わず注いでいた魔力を中断する。
バシャッ!!
水玉が突然破裂し、辺りを水浸しにしてしまう。
幸いな事に勢いはあまり無く、衝撃を受ける程ではなかった。
ただ……真正面からモロに水飛沫を浴びたせいで、口や鼻にまで水が入る。
「ゲホッ……ゲホッ…うぅ……」
「リンちゃん!」
「リン!大丈夫か!?」
ママとパパが慌てて駆け寄ってくる。
「だ…ゲホッ……大丈夫……。ちょっと水が入ってビックリしただけ」
ママはボクの言葉を聞いてホッとした顔をする。
パパは傷がないか確認し、ようやく安心した顔を見せる。
「とりあえず……お着替えしましょ〜?」
「そうだな、風邪引いたら大変だ。そのままお風呂に入ってきなさい」
「はい……」
失敗した……。
ボクは思わず肩を落とす。
―――ポンッ
下を向いていると、頭の上に何かが乗っかる。
見上げるとパパが手を乗せていた。
「そんな落ち込む事はない。最初から魔法が出ただけでも、大したもんだぞ?」
「そうよ〜?ママも鼻が高いわ」
「パパもだ。それに、何でも失敗を繰り返して上手くなるものだ。気にする事はない。次は失敗しないよう、しっかり考える事が大事だぞ」
「……うん!」
二人とも優しく微笑みながら励ましてくれた。
ボクは幸せ者だ。
こんなにも優しい両親がいてくれて。
「さ、早くお風呂に入っておいで」
「パパ用にお風呂を沸かしていたから、ちょうどよかったね~」
「うん!」
とりあえずお風呂に入って、それから考えよう。
ママと手を繋いで家の中へ入る。
――――――風呂場にて―――――――――
実はこの世界、お湯を沸かせるお風呂がある。
井戸から水道管が通っていて、蛇口を捻ると当たり前のように水が出る。
そしてお風呂場の壁には500円玉くらいの赤い石がはまっていて、それに触れると湯船に溜まっていた水が温められるようだ。
今まではあまり気にしていなかったけど、これは水晶の一種?
「ママ、これって水晶?」
「ん~、似たような物だけどちょっと違うかな~?」
「違う?」
「これは魔物の体内にある石に属性魔力を込めた物よ。魔力が込められた物は属性石って言うの。これは火の属性が込められているから赤色で、赤石って言うのよ~」
「ほへー」
「そして各属性石を組み込んで使う道具の事を、魔道具って言うの。属性石は込められた魔力分しか使えないから、切れるたびに石の交換が必要なの~」
「これって、触るだけで動くの?」
「魔力を込めると動くようになっているのよ~」
「あれ……? パパもママも属性魔力なかったよね?」
「う~ん……私は専門家じゃないから詳しくは分からないけど、実は人には全て魔力があるらしいの。それは属性のない魔力で、火や水を出す事はできないけど存在するらしいの。それを無属性魔力って言うみたい?」
「つまり誰もが持っている無属性魔力で、魔道具は扱えるって事?」
「多分そんな感じよ~?」
なるほど、火や水のように明確なイメージがないからはっきりしないのかも。
お湯を沸かす魔道具が出回っていると言う事は、他にも便利な物があるかもしれない。
そんな事を考えていると突然ママに服を脱がされていく。
「わわっ、ママちょっとまっ……」
「早く入らないと風邪引くよ~?」
「……あい」
――――――30分後
「いいお湯だったね~」
「うん」
「あ、次はパパが入るから温め直さないと」
「ママ、ボクがやってみていい?」
「良いよ~、赤石に触れて見て」
「うん!」
赤石に手を触れる。
―――パキンッ
「え……?」
「あら……?」
赤石が砕けた。
「な、なんで!?」
「魔力切れにしては……変な壊れ方ね~?」
「変?」
「魔力を使うたびに石は色を失っていくの、魔力が切れた石はそのまま色のない石ころに変わるのよ~」
「ボクが触ったから……ママ、ごめんなさい。壊しちゃった……」
「大丈夫、また交換すればいいだけよ~」
「でも、これ高くない……?」
「銀貨3枚くらいだから大丈夫~」
銀貨3枚……いくらなんだろう?
よく分からないけど、ママがそう言うならあまり気にしなくても大丈夫そう。
「あ、代えの赤石がちょうど切れてたかも~?」
「え……?」
その後、パパに説明し謝った。
気にするなって笑いながらお風呂に入っていく。
―――5分後
「……へっくしょん!!」
パパ、ごめん……。
読んでくれてありがとうございます。
まだまだ上手く表現できなかったり、流れが悪かったりするかもしれませんが、今後もよろしくお願いします。