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精霊剣の一閃  作者: ウィク
第一章 聖女(リン・イチノセ)
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1話 ボクの新しい家族

誤字や表現の変な部分がありましたら、ご指摘お願いします。


 2歳になりました。

 唐突ですみません。


 でも、乳児期ってほとんど母乳を飲んで寝るの繰り返しだから……正直言ってあまり覚えていない。

 それに、家の外に出る事はほとんどなかったからね。

 だから、知り得た事もあまり無い。でも、前世の自分については思い出せた事が結構ある。


 まず、地球の日本という国にいた事。

 自分には妻と子がいた事などだ。

 確か妻はボクと同じ歳だったはず。子供は小学生だった。……何年生かは思い出せないけど。

 お金の余裕はあまりなかったけど、3人家族でそれなりに幸せな毎日を過ごしていた。

 最後の記憶が、3人で温泉旅行に行ったところまでで、帰り着いた記憶がない。つまり、帰り着けなかった……と、言う事なんだろう。

 何があったのかは、今も思い出せない。ただ、自分が死んだであろう出来事は思い出したくない。

 それに、それ以外を全て思い出した訳ではなく、家族の名前や自分の名前など、記憶は穴だらけ。


 知識や考え方などは何となく残ってるみたいだけど、思い出せないなら仕方ない。


 まあ、まだ思い出す時期ではないって事かな。必要ならその時思い出すと思うから、とりあえず無理に考え込むのはやめよう。


 ……今の両親にも心配かけてしまうし。




 それじゃあ、今自分の置かれている状況を整理してみよう。



 ボクの名前はリン。

 金髪で瞳が薄い紫色。

 顔立ちは悪くないと思う。と言うか、少し女顔っぽい。

 でもまだ2歳だし、成長すれば男らしくなるはず。


 当たり前だけど、前世の自分の面影は全くない。両親が違うからね。


 次に、今の両親について話をしようかな?


 ボクの母の名前はマリナ。

 金髪碧眼。

 胸は……まぁ人に教えるような事じゃないよね。別に大きくある必要なんてないし。顔も小顔で、可愛い感じ!

 身長は……標準的な感じ?

 いやだって、家からあまり出ないから比べる相手がいないんだ。

 性格はおっとりとした感じで、怒ったところを見たことがない。

 料理はもちろん、お菓子作りも得意。


 それとさっきは母と言ったけど、実際にはママって呼んでいる。

 ちょっと恥ずかしいけど、生まれた時からずっと「ママよ」と教えられているのに、「お母さん」何て言ったら不自然でしょ?

 あ、それと言葉を教えられている時に気がついた事がある。

 ボクは生まれた時にパパとママの言っている言葉が理解できた。

 つまり、この世界は僕の知っている言語が使われている。って事は……


 この世界は日本語使ってる!


 いやまあ、宇宙は広いし数え切れないほどの世界があるとして、こう言う事も無くはないのか。

 ただ、すごい偶然。ラッキーと言えるのかな?

 別の言葉を覚える必要がなくなったから楽でいいけど。


 と、話が逸れた。

 ボクの父はレヴィンと言う名前で、中級レベルの冒険者らしい。

 この世界には冒険者と言う職業があるのね……。まぁいいけど。

 剣の腕がかなり良いらしく、今でも毎日庭で練習をしている。

 ……正直カッコイイ。ボクを抱っこしているママも、ウットリしているのが丸見え。近いから。

 パパの髪と瞳の色は茶色、体格はがっしり目で腹筋も割れていた。それでも、暑苦しいほどムキムキじゃない。

 ……良かった。ボディビルダーの人みたいにムキムキだったら嫌だもんね。



 ボクの家族はこんな感じ。

 次に、住んでる家について。

 二階建ての一軒家。三人で住むにはかなり広い。しかも庭付きで、結構広い。庭でちょっとした宴会もできそう。

  一階にはキッチンやダイニングルーム。お風呂場や書斎がある。

 二階には寝室と客間が3つ、空き部屋が二つある。そのうちボクの部屋になったりするのかな?

 

 と、まぁざっくりだけどこんな感じ。

 まだ知らない事だらけなんだけど、これから色々勉強していけばいいよね。

 むしろ、今日から本編開始みたいな?

 何せこれからお出かけなのだ。もちろん両親と一緒。今まで家の中の世界しか知らなかったから、外の世界が楽しみ!

 なんて、色々考えていると足音が近づいてくる。しばらくすると部屋のドアがゆっくり開き、ママが顔を見せる。

 ボクはお昼寝していたフリをする。

 ……別に起きていてもいいとは思うけど、何となくね?


「リン君~?起きて~?」

 ビックリさせないように優しく声をかけてくれる。

 ボクはその声に合わせ、たった今目を覚ましましたよという感じで目をこすりながら起き上がる。

「ママ~?なぁに?」

 子供ってこんな感じでいいよね?

 最初の頃はかなり恥ずかしかったけど、最近は慣れつつある。

「起こしちゃってごめんね?あ、目をあまりこすっちゃだめよ~?可愛い顔が赤くなっちゃうよ~?」

 ママは微笑みながらボクの手を止め、柔らかい布で拭いてくれる。

 拭き終わるとボクの体を持ち上げる。ついでに頬にキスをして抱きしめてくれる。

 ボクは嬉しくなって、ママに頬を押し付けながら笑う。


「マリナー、準備はできたか?……何やってるんだ」

 パパは部屋に入ってくると、ボクらの様子を見て微笑みながら聞いてくる。

「親子のスキンシップよ~?やっぱりうちの子は一番かわいい~!」

「それについては、全く異論ないな!」

 ……2人揃って親バカだね。ここまで好意を寄せられると、嬉しいけど。


  とりあえず、今ボクは新しい家族と幸せです。

状況確認や家族説明で終わってしまいました。

適度に投稿できるよう、区切りつけながら続きを書いていこうと思います。

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