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クトゥルフ系

ルルイエにて

作者: 蛇月夜

独自設定を多数盛り込んであります。

こんなのクトゥルフじゃねぇ!っと思う方も多数おられると思いますが、あくまで私個人の世界観ということでご了承ください。


クトゥルフ一家勢揃いの巻。

南緯47度9分 西経126度43分の太平洋到達不能極に程近い絶海の海域の海底に沈む、旧神(Elder Gods)の一柱である『“偉大なる深淵の主”ノーデンス(Nodens)』によって遥か昔に沈められた伝説のムー大陸の一部にある石造りの異常極まりない非ユークリッド幾何学的な外形を持つ多くの建造物からなっているルルイエ(R 'lyeh)の更に奥地に、この世のものとは思えない程歪んだ館がある。


この館の主である『“死を内包する海”大いなる(Great)クトゥルフ(Cthulhu)』の膨大な魔力によって形成されている防壁により、外界から隔絶された空気の通っている其処には『大いなるクトゥルフ』と彼の子である『"星と塔と毒蜥蜴"ゾス・オムモグ(Zoth・Ommog)』と『"海藻絡まる栄光"イソグサ(Ythogtha)』、『邪心の娘、クティーラ(Ctrylla)』とその眷属達が暮らしている。


なお、長子である『”悠遠より、なお冷たい石牢”ガタノ(Ghatano)ゾーア(thoa)』は、父であるクトゥルフに古き時代に反旗を翻し、更に叔母に当たる『”千の仔を孕みし森の黒山羊”シュブ=(Shub-)ニグラス(Niggurath)』に戦いを挑んだすえに敗退し、ルルイエより離れたクナアの中心部にそびえるヤディス=ゴー山の頂にある巨石造りの巨大な要塞の辺鄙(へんぴ)な穴蔵と別次元世界である魔界などに体と精神を分割封印されたため、ここにはいない。


眷属の内訳は上級使用人として、『(also)なる(Father)ダゴン(Dagon)』と『(also)なる(Mother)ハイドラ(Hydra)』が合わせて二十人弱、下級使用人として『深き(Deep)ものども(Ones)』が数百人強がこの館で働いている。彼、彼女らの姿は初老の男女から年若い少年少女まで、千差万別ながら、皆整った顔立ちをしている。

何故ならば、防壁内はクトゥルフの加護により、『深きものども』もインスマス面から人の顔に戻っているかである。

しかし、『ダゴン』と『ハイドラ』は元より『人間態』『魚人態』『化神態』の三形態があり、普段は『人間態』で居るのでこの加護の意味は余りない。







館の最奥には豪奢にして歪んだ王座が鎮座しており、それには館の主であるクトゥルフが傍らに一冊の皮張りの本を持ちながら堂々と座り、その隣には彼の右腕『ムナガラー(M’nagalah)』が直立不動で付き添っている。


遠くではクティーラと共に遊んでいる新入りのダゴンであるミナトの声が聞こえており、ゾス・オムモグとイソグサの声も響いてくる。


クトゥルフは最近まではなかったこの騒々しさが嫌いではなかった。



地上と違いゆっくりと流れる時間、海底での自給自足の生活。


地上では失われた、ある種の平穏がここにはあった。


この地が再び海上に浮上するまでの、いつまで続くかわからないこの時間は続いていく。

クティーラが絡んで、危うくドタバタなルルイエでの日常に成りかけた。


この娘が絡むと何故かギャグっぽくなりそうになってしまう謎。


なお、私は旧神連中が大嫌いです。

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[一言] クトゥルフたちのほのぼのとした日常(SAN0)
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