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魔物の襲来6

「ゼイル、そろそろ交代しよう」

ディリアスが御者の交代を申し出た。


「ありがとよ、俺はユティシアちゃんと二人っきりで癒されてくるわ」

そう言っていそいそと馬車の中に入ってきた。

ちなみにディリアスはキレかけている。


「おーひ様、いっぱいお話しようか」

ゼイルがユティシアの手を取りながら言った。


ユティシアがはい、と返事をしようとした時…

「ユティ、こっちへおいで」

ディリアスが自分の隣をぽんぽんと叩いた。

「?…はい、喜んで」

なぜ呼ばれたのか分からなかったが、ユティシアはディリアスの隣に座った。


ディリアスは少し距離を置いて座ったユティシアを自分の方へ引き寄せた。

ユティシアはにっこり微笑んで、ディリアスにぴったり寄り添い、彼の肩に寄りかかった。


ユティシアはディリアスの横顔を見つめた。


「陛下って、整った顔をしていますよね?早くに結婚されていますが、女性には好かれたのでしょう?」

「……っ!」


…あぶない、危うく馬を暴走させるところだった。

二人には甘い雰囲気が漂っていたのだが、ユティシアは自らそれを壊してしまった。


「へーかはね~、それはそれはご婦人方の人気が高かったんだよ~?マウラちゃんとユティシアちゃんがいる時も、側室にしてくれって夜這いしてくる人もいたからね~」

「ゼイルっ!そんなことは語らなくていい!」

聞き耳を立てていたぜイルの言葉に、ディリアスは焦った表情で答えた。


「へえ、そうなのですか。やはり陛下は素敵ですからね、そんな気がしておりました」

きらきらと目を輝かせながらこちらを見つめてくるユティシアにディリアスは溜め息をついた。


普通の女ならば、夫の女性関係など聞きたくもないだろうに…ユティシアはどこか変わっている。

いつになったら自分を意識してくれるのやら…


そんなことを考えていると…


「危ない、陛下!」

ユティシアがいきなりディリアスの身体を倒した。


すると、先ほどまでディリアスの頭があった場所を小さな黒いものが通り過ぎていった。


体を起こすと、ユティシアの額に血が垂れていた。馬は、ユティシアがうまく止めたようで、馬車が暴走することはなかった。


「ユティ、大丈夫か?」

「はい、これくらい、たいしたことではありません」

そう言って、魔法で傷を消した。


傷を消せるから問題ないというが、傷を負うこと自体が問題なのだが…

そんなディリアスの心の声は、届かない。


ユティシアの膝には、獲物を捕らえたアルヴィンの姿があった。

案の定、先ほどディリアスを狙ったのは魔物だった。


「体は小さいですが、中級クラスですね。これから、村に近付くにつれて、さらに多くの魔物がいるはずです。気を引き締めていきましょう」


そう言ってユティシアは魔の漂う村の方を見つめた。








ごめんなさい!

忙しくて当分話を進められそうもないので、作者は愚かな時間稼ぎを行っております!!



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