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魔物の襲来2

「魔物と犯罪数と魔眼がどう関係があるのか…でしたね。最強ランクの魔物は、移動しながら魔を振りまくことができるのです。陛下の魔眼は魔を黒い霧として捉えるので、現在周りが魔に覆われた状況ではうまく見えないのです」

「不調などではなかったのか…」

「はい。魔物を倒せば解決しますよ」

ユティシアがにこっと笑った。


「魔は、人の身体に侵入し、身体に憑きます。症状として、負の感情が増幅されるので、欲望や恨みの感情に振り回され、罪を犯す者が増えたりするわけです。…騎士団で、暴走した男性がいましたよね?」

部屋に居た皆が頷くが、騎士団での事件はアル一人が知らず、置いてけぼりになっている。

ディリアスが後で教える、と言って話を続けた。


「ああ、覚えている。だが…精神の強いものには効かないのだろう?」

「ええ。しかし…これが一番まずいと思うのですが…女性や子ども、老人などは単純に魔の力に絶えることが出来ずに、倒れてしまうのです」


ディリアスの心は一気に冷える。

先ほど魔眼で見たとき、王都には濃密な魔が広がっていなかったか…?まだそのような報告がないところを見ると、この濃度では問題ないようだが…これから王都中の女性や子どもが倒れてもおかしくはない。


「さらに恐ろしいのは、最強ランクの魔物は他の魔物を呼び寄せる力を持っていることです。これから…この国での魔物の被害は手に負えないほど広がっていきます。早く、何かしらの手を打たなければ大変なことになります」


ユティシアは歯噛みした。

…今までなら、普通に気づくことが出来た。被害が広がる前に、魔物を倒すことが出来たのに。

感覚が鈍っているのか?…いや、騎士団“光の盾”も何も気付いていないようだ。専門である彼らが、最強ランクの魔物に気付かないはずがない。

そうすると、今まで魔物の出現を気付かせないような何かがあったのか?


「大変です!!」

一人の侍女が血相を変えて部屋に飛び込んできた。室内の状況を伺わずに部屋に飛び込んできたところを見ると、余程のことなのだろう。


…まさか、魔による被害者が現れ始めたのか?

皆は嫌な予感がしながら、次の言葉を待つ。


「フィーナ様がお倒れになりました!」


なんと、一人目の魔の被害者はフィーナだった。





フィーナちゃん、久しぶりに出てきたのにまさかの展開です。

もっとまともな登場の仕方、なかったのか?なんて思う方はいるはずです。


たとえば、フィーナちゃんのかわいさが際立つシーンが見たい方とか、フィーナちゃんと両親のらぶらぶなところが見たい方とか。


シルフィとアルヴィンもそろそろ登場させたいですねー。

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