外科の新人の歩み26 盆休み
外科の新入はお盆最終日まで実家で過ごす。家族の温かさで幸せいっぱいだった。
最終日の夜のことだった。
母「いらっしゃい。3名様。。あら。ご家族?」
内科の新人「はい。両親です。あの、台湾の土産です。良かったらご家族でどうぞ。」
母「ご丁寧にありがとうございます。さあさあ。座敷にどうぞ。」
通りかかる外科の新人。
外科の新人「お待たせしました。ハンバーグ定食です。お熱いのでお気をつけください。」
母「あなた。仕事はいいから。ちょっと。」
外科の新人「何よ。忙しい。。えっ!」
内科の新人「来ちゃった。お父さんとお母さん。」
外科の新人「は、はじめまして。いつも大切にしていただいておりまして。とても仲良くさせていただいています。」
お父さん「ああ。外科の!娘があなたの話ばかりするんですよ。すごく好きみたいで。」
お母さん「娘がこんなに打ち解けるのははじめてで、いい仲間が出来たと喜んでいるんですよ。」
外科の新人「ご注文は何になさいますか?」
内科の新人「もちろん。味噌カツ定食!。。あれ?ケーキ屋さん。。」
外科の新人「ダメーっ。見ないで。あなたを彼が見たら取られちゃう。」
お父さん「ああ、あの有名な。。へー。彼氏か。すごいな。」
お母さん「マロンケーキは凄かったわね!」
店長「いらっしゃいませ。注文聞いた?。。うわ〜。なんて綺麗な女性なんだ。。」
外科の新人「ああ。終わった〜。あなた惚れたでしょう?だから会わせたくなかったのに!」
店長「申し訳ないけど、惚れてるのはお前。こんな綺麗な人。女優さんじゃなくてもいるんだ!すぐにお持ちします。」
外科の新人「えっ。。あり得ない。」
内科の新人「ねえねえ。ケーキ屋さんじゃないの?」
外科の新人「ケーキ屋さんなだけでなんでも上手いわよ。けどな〜。一流の料理作る家族を満足させられるのかしら。ああ。いら。。あら、もう1人終わった人が来ちゃったか〜。」
同僚「何よ?」
内科の新人「すごーい。」
同僚「ち、ちょっと。ダメ。あなた見たら。。」
彼氏「うわー。信じられないくらい綺麗!こんな人世の中にいるんだ!」
同僚「せっかく両親に認めてもらったのに。。もう終わりだわ。」
彼氏「何が?」
同僚「彼女のほうがいいんでしょう!」
彼氏「あのな。そっちのご両親でどんなけ緊張したと思ってるんだ。君しかいない。」
同僚「えっ。えっ。本当に?良かった〜。」
内科の新人「私には彼氏を会わせられないんだって。ひどいでしょう?絶対取られるって。」
お父さん「そうか?2人とも魅力あるよ?」
外科の新人「じゃあさー。この子と出合ってなかったら、どっち選ぶ?」
彼氏「間違いなく彼女だな。でも選んでもらえると思えない。」
同僚「もー。余計なこと聞かないでくれないかな?」
外科の新人「ごめんなさい。何にする?」
同僚「どうする?」
彼氏「悩むけど。。ここ来たらやっぱり味噌カツでしょう。」
店長「お待たせしました。味噌カツ定食です。あと2つね。少々お待ち下さい。」
母「ちょっと。迷惑です。帰って下さい!」
客「なんだ。拒否するのか?ヤクザだからって拒否か?」
母「文句言って金払わないやつに食べさるものはない。」
客「何だと?」
内科の新人「ちょっと外へ。」
客「おっ。むちゃくちゃいい女じゃないか。」
内科の新人はいきなり投げ飛ばす。
内科の新人「テメエ。調子に乗るな。」
客「なんだキサマ。」
内科の新人は、飛びかかる男を再び投げ飛ばし、立ち上がった瞬間に空手で急所を突く。
内科の新人「おい。お前。今すぐ親分呼べ。」
客「許してくれ。済まなかった。」
内科の新人「うるさい。早く呼べ。ほら電話。」
客「お、親分。すみません。」
内科の新人「貸せよ!。。おい。お前の手下はどうなっている。人が心を込めて出す料理に文句つけて金払わないって。極道として恥ずかしくないのか!いいか、30分以内に来い。来なかったら、こいつ沈めるからな!」
男に電話を投げつけると、男は必死に場所を伝える。
お父さん「あ〜あ。あれは。。もう誰にも止められない。」
外科の新人「恐ろしい。」
店長「ごめん。惚れたかも。」
彼氏「僕も。」
同僚「認める。いいよ。」
数分で親分がやって来た。
親分「えっ!お嬢さんがこいつを?」
内科の新人「おい!キサマどういう教育してるんだ?素人に嫌がらせとは。任侠を舐めてるのか?」
客「親分になんて口の聞き方。」
内科の新人が連続で蹴り飛ばすと男は気を失った。
親分「申し訳ありませんでした。2度と来させませんのでどうかご容赦を。。」
内科の新人「違うだろ!任侠をたたき込めって言ってるんだ。やるのかやらないのか。」
お父さん「おい。それくらいで。ヤクザ以外の仕事では世話になっているから。」
内科の新人「お父さん。」
親分「社長!誠に申し訳ありません。しかし、娘さん。とんでもないですね。こいつかなり強いんですが。。しっかり教育しますからどうかご容赦を。」
お父さん「仕事では大切なパートナーですから、これからもよろしくお願いしますね。」
外科の新人「全く。。親分。入りな。子分の手当てしないと。。あなた。味噌カツ定食2つお願い。ねえ、運ぶわ。手伝って。」
内科の新人「いいわよ。こんな奴は私が運ぶから。」
内科の新人は持ち上げて座敷に運ぶ。外科の新人は確認しながら、傷を治療する。
外科の新人「骨折はしてないわ。」
同僚「頭打ってるの?」
内科の新人「外してる。こうするの!」
子分「。。ん〜。。」
内科の新人「まだやる?」
子分「か、勘弁してくれ〜。お、親分。」
親分「お前。帰ったら、ただでは済まないからな。利益のある仕事もらえる社長の娘さんだぞ。本当に恥ずかしい。」
お父さん「おーい。続き食べるぞ。」
父「申し訳ありません。手をつけてないですよね?私達のまかない料理にしますから、出来立てに変えさせて下さい。」
お父さん「ありがとうございます。さあ食べようか。」
内科の新人「うん。」
お母さん「本当だ。ごはん凄いわね。」
内科の新人「でしょう?聞いたけど、ここまで美味しく炊けないのよね〜。」
外科の新人「はい。先にごはんのおかわり3つね!」
外科の新人「はいはい。お待たせ〜。味噌カツ定食2つよ。結婚認められたの?」
同僚「ええ。まだ先のつもりだけど、認められた。」
外科の新人「やったわね!」
彼氏「家賃タダになったよ。」
外科の新人「えっ!私までいいの?」
同僚「当たり前よ。大切な人なんだから。」
外科の新人「そうそう!定休日水曜日にするって。こちらが一番お客さん少ない曜日だから、合わせるって。」
店長「あのー。効率の上がるアイデアは力になって欲しいんですが。」
彼氏「もちろんですよ。」
外科の新人「はい親分。味噌カツ定食。」
親分「ありがとう。。美味いな!これ。ごはん凄い。こら、お前も食え。」
子分「は、はい。」
外科の新人「最後の晩餐にならないといいわね。」
親分は頭を下げて、過去も含めて支払う。
外科の新人「態度改めるなら。。お母さん。出入り禁止じゃなくていいよね。」
母「そうだね。いろいろ辛いのね。親分。我が子のように大切にしないといけないよ?」
子分「ありがとうございます。」
親分「本当に申し訳ありませんでした。ごちそうさまでした。」
出口で内科の新人が待つ。
内科の新人「3日くらい痛むから、痛み止めよ。市販より効くから。気をつけてね。」
情けなさそうに子分は帰っていった。
外科の新人「いや〜。気をつけるのなら、あなたに絡まないのが一番じゃないかな?」
父「早いけど閉店にするよ。しかし、凄かった。」
母「あっという間だったわね。」
内科の新人「ああいうのは殺されるかもって恐怖で初めて気づくのよ。骨ぐらい折っても良かったけど。私が捕まるかもしれないから。。」
同僚「最後の蹴りは容赦なかったなー。」
お母さん「はあ。。おとなしくしてほしいんだけど。」
内科の新人「あそこまでやったのは初めてよ。大切な仲間の家族って思ったら怒りが。。あまり良く覚えてないのよね〜。お父さんが声かけた時に我に帰ったのよ。」
店長「ごめん。惚れた。ただ、愛しているのは君だけ。人間として惚れた。」
内科の新人「恥ずかしいよ〜。」
外科の新人「あら、やっぱりかわいいわね〜。」
外科の新人が抱きしめると内科の新人は真っ赤になった。同僚が嫉妬して、内科の新人を抱きしめる。
外科の新人「ちょっと。私の子よ?」
同僚「いや。私の子。」
内科の新人「もー。恥ずかしいよ〜。」
同僚「お子ちゃまでちゅからね〜。」
内科の新人「お父さん。いじめられたよ。ねえねえ。」
お母さん「娘を本人に可愛がっていただき、ありがとうございます。これからもよろしくお願いしますね。」
店長「そろそろ帰るか。父さん。母さん。また来るよ。」
外科の新人「とても幸せな1週間でした。ありがとうごさいました。」
母「いつでもおいでよ。」
父「気をつけてな。」
店長「彼氏は逆方向だろう。彼女一緒に乗せていこうか?」
彼氏「でしたら。。お願いしますか。愛してる。」
同僚「えっ!あの。。あ、愛してる。」
内科の新人「お子ちゃまでちゅか〜?」
同僚「もう!」
お父さん「では、私達はお先に失礼致します。ごちそうさまでした。」
マンションまで送ると、キスして店長を見送った。
同僚「しかし。あの子。。怒ると誰も止められないわね。追い詰め方が、ライオンみたいだった。」
外科の新人「友達に一生懸命なのよ。私達は大切にしないといけないの。」
同僚「そうね。」
外科の新人「あーっ。夜ごはん食べ忘れた。」
同僚「仕方ないわね。私が作ってあげるわ。ねえ、あなた1日も休まずに働いたの?」
外科の新人「そうよ。」
同僚「たまには休みなさいよ。」
外科の新人「仕方ないでしょう?家族と一緒が一番幸せなんだから。」
仲良く腕を組んで帰宅する2人だった。




