第一話 入学式といえば桜だが、ドッロドロに下に固まってるのがオチ
4月の入学式。
入学式といえば桜だが、ドッロドロに下に固まってるのがオチ。
私達は高校生になった。
正直言って何人か他県から入って来た奴も多いんだが、なんせ公立高校なので絡むやつは変わらんのだろう。
さて、クソハゲ校長先生の話が長いので私の世界の話を少ししようか。
私達の世界には『スキル』というものがある。
しかしだ、それが身体に影響してくるのが15歳になってからなのだ。
つまり、私達はまだ無能力。
無能力の女子は狙われやすい。
今まで何度も怖いことがあった。
しつこいナンパをされたので相手をボコボコにリンチし、盗撮をされ相手をボコボコにリンチし、ストーカーをされ相手をボコボコにリンチし、痴漢され相手をボコボコにリンチした。
恐ろしい時代だ。
長い校長先生の話が終わり、教室へと移動する。
えっと、私達の今日は…一年うさぎ組か。
…。
え、保育園ですか?
教室に入るや否や200センチはあろう、ボッサとした男性がたった。
「おい、座れ〜。俺が担任の秋山煉火だぁ」
へえ。こいつが担任か…。
結構イケメンじゃんか。
その後にガラガラとまた誰か入ってくる。
「は、はーい!皆さん聞いてくださぁい!」
少し恥ずかしそうにニコニコした女性が元気よく声を上げた。
煉火「…はーい。」
お前担任じゃないんかい!
煉火「よいしょっと」
お前私の隣かい!なんだお前!
「はいはい!聞いてください!私の名前は街野あかりです。えー、、、実は担任を持つのは初めてでして…」
「うわぁ!めっちゃエロいな!けしからんな!」
うるせぇ!
聞き慣れた爆音の声が後ろから聞こえてきた。
綺麗な長髪の黒髪姫カット。
高校デビューするためにピアス開けたこの女。
十亀花だ。
花「なぁ!けしからんよな!エロい!高校生には目の毒だ!」
「うるせぇよ!私まで怒られるだろうがこのボケッ!」
あかり「ちょ…ちょっと!あの…」
花「ん?」
あかり「や、やめてください!」
花「え、エロい…まさに痴漢者のAbゴバァ!」
私は花の頭を机に打ち付ける!
「す、すいませんこのバカが…」
あかり「う、うん!元気なことはいいことだから!」
花「元気!?どこの場所が元k」
私は花にアッパーを食らわせた。
あかり「は、はい!では自己紹介しましょうか!先程も言いました!あかりです!あっかりんとかあかりちゃんでも言いです!仲良くしてね!」
花「え…エロい…」
こいつのエロいって大体カワイイとか全部含めてエロいだから本当にやめてほしい。
確かに、可愛げある先生だ。
教室の雰囲気も明るく、フラットで生活できそうだな。
あかり「先生!実はですね!千人殺しのあかりちゃんって呼ばれてるんです!」
ん?流れ変わったな。
あかり「2年前空から天使が舞い降りてきたじゃないですか!実は先生も戦闘に参加してたんです!一番天使殺したんですよ!」
2年前、天使と言われる神の使いが降りてきたことがあり、洗脳により人間を支配し、滅亡させようとした事件があった。
被害は小規模で済んだが、ほぼ天使を一人で殺したやつがいるって聞いたけど…
あかり「実は先生、洗脳が聞かないのと敵が何かしらのスキルを使った場合、オートで背後に回れるんですよ!」
この先生、怒らせたらやばいタイプだ。
煉火「あの時の対天使撲殺部隊隊長はアンタか…てことは俺の妹助けてくれたのもせんせーだったのか。」
あかり「あれ?そうだったんですか!妹ちゃん元気にしてますか!」
煉火「おかげさまで、最近アリの飼育にハマってます。」
なんでアリの飼育なんだよ。
あかり「は、はい!自己紹介しましょうか!そこの元気の良い女の子から!」
花「はい!」
十亀花は中学生時代伝説を起こした女ではある。
コイツは生徒会長だったのだ。
夏は暑いから全員水着で出勤。
エロ本持ってきたやつは全部私のもの。
けしからん女は一日自分とデート。
アホみたいな提案を次々に出し、即刻生徒会長をクビになった女だ。
通所アバズレ。
花「私は中学生時代…おしとやかで、名前と同じ花が好きでした…。」
嘘こけお前が好きなの下ネタだろ。
花「趣味は詩を書くことです…。」
嘘こけ、お前私達にナンパと盗撮とストーカーと痴漢してボコボコにリンチしされてたろ。
あかり「へ、へえ!素晴らしいですね!」
騙されるなよ先生…こいつには気をつけろ。
あかり「次は先頭のちっちゃいこ!」
あ、先生そいつも危険だ。
そのちっちゃいこは席も立たず
「…ひなたぼっこ…」
と言った。
あかり「あ、あれ!おねむかな!」
花「先生!その子はいつもそんな感じだ!癒やし系マスコットキャラだから安心してくれ!」
嘘こけ通称クソガキだぞ。
こいつ中学校の時に校長先生の髪の毛鏡の反射で燃やした事あるから!
あかり「よ、よろしくね!えっと!」
「…日向まこ…」
あかり「まこちゃんね!カワイイ!」
まこ「えへ…えへ…」
相変わらず犬みたいだな。
あかり「次は貴方で!」
あ、私か…。
「吉野日夏です。中学校の時に美脚ランキング一位でテレビに出たり、モデル活動をしています。好きなアニメのキャラクターは一方通行です。よろしくゥ。」
あかり「へ、へえ!すごいんだねぇ!どこかで見たことあると思ったけど…!」
日夏「ま、まあモデル雑誌ですね…」
花「こいつの水着エロいんすよ!」
日夏「おま、殺すぞまじで」
あかり「は、はいじゃあさっきの…」
煉火「ん?ああ俺ね。俺もこいつと同じ。モデルやってる。にしてもモデルやってるやつが同じ席ってちょっと安心したわ。せんせーこれってそういう座席になってるの?」
あかり「よくわかったね!そう!色んな素質のある中でやっぱり近い子がいいかなぁってこういう座席になったんだって。」
煉火「なるほどねぇ。よろしくな日夏。ライバル同士仲良くやろうぜ。」
日夏「アンタわかってるじゃない。良い経験値になりそうだわ。」
こいつとは仲良くやれそうで安心した。
あかり「あとはそこの後ろの子!」
「…影森裕太…。」
こ、こいつ明らかにヤンキーだ…。
ポニーテールにピアス、目線も怖い。
コイツは孤立するタイプだわな。
あかり「よ、よろしくね!」
次々と自己紹介が終わっていく。
なんやかんや私の同級生は花とまこしかいないようだ。
おっかしいな…てことはほぼ他のクラスになったのか。
花と煉火の顔を少し見る。
二人とも何も言わずはほえんだ。
こいつらと高校生一年生過ごすのか…。
面白い事になりそうじゃねえか…。
ニヤニヤが止まらない。
私達の学園生活がはじまる!