表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕は望まぬ恋をした。  作者: 風疾
1/1

第一章 「スキノキモチ」


第一章 「スキノキモチ」




中学2年生の冬、僕は、生まれて初めて恋をした。




今まで人を「好き」になる感情がわからず、恋愛など一生しないのだと、そう思っていた。




しかし、そんな僕でも恋をした。




いままでどんな時でも揺るがなかった僕の心が揺れたのだ。




その時からだろう。その人のことが気になり始めたのは。




なぜか、その人のことをずっと見ていたい、その人がつらそうにしていると、




僕までつらくなる。初めての感情にどうしたらいいのかわからず、とても怖かった。




気持ち悪いと思うかもしれない。だが僕は、その人をずっと見ていたい。




ほかの人に触れさせたくない、と。頭の中でずっとこの言葉が再生され、止まらなかった。




このキモチを誰かに伝えたい、このキモチが何なのかを教えてほしい。




しかし、友達もすくなっかった僕に相談する相手も居るはずがなかった。




どうにかしてこのキモチが何なのか知ろうと、必死に考えていた。




そんなある日、友達が「○○さんのこと好きなんだけどなんて告白したらいいかな?」




なんてことを僕に聞いてきた。そんなこと、僕に答えらるはずもなかった。



しかし、僕は答えてしまった。僕の中で頭に浮かんできた言葉。




「このキモチって何だろう?」と。




すると、まじめだったその友達はその人に「このキモチって何だろう?」と言っていた。




もちろん相手は何を言っているのかわからず混乱していた。




友達は、なにも言い返さない相手に振られたと思ったのか、「なんでもない、きにしないで」




といって、僕のところへ戻ってくる。




気まずい空気の中、僕は無神経に「ドン( ゜д゜)マイ」といった。




友達は苦笑いをしながら「ああ」と一言いう。




僕は尋ねた




「ひとを好きになるって、どんなキモチ?」と。




聞いてしまった。




友達は、「お前、そんなんもわからねぇの?」といいつつも答えてくれた。




「人を好きになるっていうのはな、そのひとが頭から離れなくて、ずっと近くにいたいって思うことだよ。」と応えてくれた。




僕はこの時、「ああ、僕はあの人のことがすきなんだな」




と、やっと自覚した。




「僕はあの人が好きなんだ。人を好きになるってこういう気持ちなんだ」




しかし、この「恋」がのちに、多大なる「後悔」に代わることを。




僕は知る由もなかった...



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ