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忘れられる英雄さん  作者: SHIMA
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続け様に第一話

「よーやく着いたー...」


故郷を出て半月ほど、馬車を乗り継いで王都にたどり着いた。

ここフォール王国の王都は人口30万人にもなるこの世界では最大級の街である。


フォール王国は、10年前に魔王を討伐した四英雄の内、剣聖と呼ばれたグラン=ド=フォール様が治めている。


そう、魔王は10年前に倒された。


倒された、はずなのに未だに魔物の被害は収まらない。


地方領主の息子である俺も半月に一回以上はゴブリンだのオークだのの討伐に行かされていた。


弟なんかは戦いに向いてないから部屋に籠って勉強ばっかりだったけどね。


ま、残してきた弟のことは心配していない。

父さんも亡くなったばかりで動揺しているかもしれないが、優秀な執事達もいるし、アイツは家中のメイド達にも好かれてたからなぁ。


そもそも俺が戻ったところで「あなた誰ですか?」って叩き出されて終わりなんだよ今。


そう、俺は今、誰の記憶にも残らない。


これがこの旅を決意した俺と、それをサポートする(と言っても力を文字通り貸してくれただけだが)悪魔との契約。


悪魔との契約には代償が必要で、それは大体契約者か、それに近しい人物の魂ってよく聞くんだけどなぁ。


ま、いいか。


そしてその代償は例外なく弟や家の者にも作用したわけで、家の荷物やら着替えやら殆ど取る余裕もなく着の身着のまま旅に行かざるをえなくなってしまったとさ、ちゃんちゃん。


腐っても領主の息子だったわけですし?

着替えとか馬車代位は手持ちであったんですよ。


ただまあ王都に着いて殆どなくなっちゃいましたけどね。

これじゃ花の都で娼館遊びだヒャッハーも出来ないわけです。


ってわけで定番の冒険者ギルドに行きましょう。


何が定番なのか?

え、冒険にはギルドが付き物ですよね?


冗談はさておき、やっぱり魔物の被害ってのは馬鹿にならないから討伐依頼が国から出るし、他にも商人の護衛、薬草の採取等々困り事、頼み事を請け負って冒険者にやらせるように仕組みが出来てるんですって。


で、俺のようにお金に困ったちゃんは冒険者ギルドで登録して、依頼をこなしてお小遣いを貰う!


これで旅費を蓄えて、んでついでに情報も集めると。

正に一石二鳥!


さて、いざ冒険者ギルドへ!





「...ようやく見つけたわ」

評価してくれると作者のやる気が上がります。間違いなく。

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