1章5『アーサちゃんとの日常2』
朝起きると目の前に金髪巨乳で、もはやワイシャツしか来てないんじゃないかというぐらいの露出度の美少女が寝ていた。
なっ!? ああ、そうだった昨日話してもらえなくて一緒に寝たんだっけか。
こいつ寝てると可愛さ百倍増すジャン。
そんなことを思いながら、アーサの頬をぷにぷにとつつく。
「……んんんんん」
それに反応するようにアーサは嫌だと言っているような声にならない声を発する。すると目を開けてゴシゴシしながらふぁぁぁぁと欠伸をする。可愛い。
「ああ悪い。起こしちゃったか。おはようアーサ。」
「おはよう祈君。キスして。おはようのキス。」
アーサは、じぶんの桜色の唇を尖らせる。突然の要求だった。
「ハァッ? やだよ。」
「私のこと嫌い? あと勝手にベッドに転がり込んできてあんなことやこんなことして、私の貞操まで奪った。弁解の予知なし。キスするなら許す。」
「ハァッ? そんなことしてないから、」
「転がり込んできた。」
「ああ、ハイハイすればいいんでしょすれば……」
嫌でもちょっと待てまだ心の準備という物がですねありましてですね。はい。
「早く。ほらじゃあ追加。おはようアーサ愛してるからのキスはいどうぞ。」
「……ん、ゴホン。おはようアーサ愛してる。」
そして俺は、アーサの桜色の唇と俺の唇を重ね合わせる。
アーサとのキスは甘かった……とか言うけど意外と本当かもしれない。まあ一種の比喩表現としてですが……僕の初のキスはロマンの欠片もない形でアーサと終わってしまった。なんか残念でもあるけど、ラッキーでもあるな金髪巨乳の美少女で強くて可愛く家庭的な超絶美少女だから。
「ぷはぁ。おはよう祈君♪ 私も愛してるよ」
アーサは、完全に顔を真っ赤にし少し気恥ずかしそうにそう言った。ああ、本当に可愛い。
朝からリア充爆発しろって言われそうなイベントが発生したけど実は僕達付き合ってません。なんだろ居候と主人見たいな?
「さて、朝ごはん作りますか♪ あっ、その前に着替えなきゃね。祈君は何着る? お兄ちゃんの着る?」
「ああ、じゃあそうさせてもらおうかな。って何してんの?」
「何って、着替え?」
そうアーサは、いきなり僕がいるのにも関わらずワイシャツのボタンを外し出した。
そしてもう短パンとパンツが脱ぎ捨ててあった。
え? じゃあその下裸? そう思うと絶対今顔が赤くなってるなって分かった。
「俺先で出るね」
「どうして?」
ああ、はいはいそういうのいいから。俺は出させてもらう。
リビングのソファーで待っているとやっとアーサが出てきた。
アーサは、白を基調としたセーラー服に赤色のスカートを…………裸エプロンじゃんか胸の先がツンとたってんじゃんかよ。エロ可愛いです……だが、そこじゃない。なに? もしかしてそういう趣味でもあったの?
「そういうの良いからちゃんとした服はいてこいよ。」
「どうして? いいじゃないダーリン♡」
「いやいいです。お願いですからちゃんと服を着てきてください。」
俺は、土下座して誠心誠意を込めてそうお願いする。
「あ、はい。すみませんでした。ところでダーリン可愛かった? 嫁にもらいたくなっちゃった?」
話聞こえてなかったのかな? 服を着ようね。
「あ〜はいはい。可愛いです。嫁にもらいたくなります。だからお願いですからちゃんと服を着てきてください。」
「その言葉いただいました。ダーリン。ちゃんと着替えてくる。」
さあ、やっと行ってくれた。ちゃんと着替えてくるだろうな?
再びリビングで待っているとアーサがやっと来た。
「ダーリンさあ、行きましょう。」
アーサは、白を基調としたセーラー服に赤色のスカートを……つぎはウェディングドレスかよ。どっから持ってきたんだよ。ウェディングドレスを着たら婚期が遅れるって言う都市伝説を聞いたことがあったようなかったような……無かったような……
「行くって、何処だよ。」
「嫌だなダーリンったら式場ですよ〜♪ さあ、二人の愛を育みましょう。」
「行かないから。まだ付き合ってもいないから。ちゃんと着替えろちゃんと。ウェディングドレスじゃダメですか? 私と結婚したくないんですか?」
「いやそれとこれとは別。ちゃんと着替えてきてください。お願いします。」
何で、言葉を濁らせるようないいたしちゃったんだろうか?
「着替えてきますよ。これ着るの意外と大変なんだからね。あっそうだ可愛い?」
「ああ、可愛いから、早く着替えてこい。」
「うふふっ。きがえてきますよー♪」
再びリビングで待っているとアーサが来た。
アーサは、し、以下略……何でちゃんと着替えてきてるの? じゃなくて、やっと着替え終わったの。随分遠回りをした気がする。
白のヒラヒラのついたブラウスに、ナポレオンが来てたようなジャケットに赤色のミニスカートを着ていた昨日の様子だとスカートの下はちょくでパンツだと予想。
そして黒のタイツ。可愛い。素材を生かした味付けというかなんというか可愛い。
「可愛いな。似合ってるよ。」
俺はつい口からその言葉が漏れてしまっていた。
「あり……がと……」
その言葉を聞いたアーサは、頬が赤かったのはいつも通りだがそれ以外はいつもとは違う対応を見せてとても可愛かった。
「さて、ダーリンの服を出してあげないとね♪」
「ああ、頼むよ。」
アーサは、ふんふんふんと花歌を歌いながら俺の服を取りに行った。
「さあ、これを着てダーリン♪」
「なあ、これからずっとダーリンって呼ぶのか?」
「いや、流石に外では恥ずかしいから、家だけね。」
「ふぅん。ならいいや。」
俺はアーサの持ってきた服を取りそれに着替える。目の前にアーサがいることを忘れて……
「きゃあ、ダーリンったらダ・イ・タ・ン♡」
「あ。」
アーサの持ってきた服は黒のTシャツに黒のズボン。後は燃え滾る炎のように赤いコートこれに関しては膝元まである、意外とかっこいいんじゃないだろうか
「お兄ちゃん黒と赤のコントラストカッケーとかいって、黒と赤が大好きだったからその色しかないけどごめんね。」
「ああ、うん大丈夫。お兄ちゃん? アーサにはお兄さんがいるの?」
「うん。八年前ほど丁度私たちくらいの年齢の時、ちょっくら宮廷魔道士になって来るわって行ったっきり。お兄ちゃんとっても体が弱かったけどとっても強い炎と闇の使い手だったの、それこそ二つ合わせたらダーリンも屁じゃないくらいにね♪」
炎と闇の使い手か……一度手合わせしてみたい。まあ、俺が強いと決まったわけじゃないんだけど……
「きっと今頃宮廷魔道士でも強い方何じゃないかなお兄さん。」
「うん♪ そうだと思う♪ さ、ご飯食べようか。」
「ああ、そうだな。」