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オカマ、村へ向かう




スキルや物を作っていたら夜になってしまったわ

今日は野宿ね



ささっと【創造】でテントとシェラフとランプを作り出す

一日中使っていたので、発動時間が最初と比べ物にならない程早くなっていた



さらにテーブルとイスを作り、そこへ食器や食べ物を出す。


ほんと便利ね

なんでもできちゃうわ





次の日



【自動探知】というマップのスキルを作り、周辺の地形を調べてみた


ここらへんから人のいるところは結構遠く、そこも三十人程度が暮らす小さな村だった



行ってみましょうか、言葉は通じるかしら?



念のため【意思疏通】のスキルを作っておいた

某猫型ロボットのこんにゃくのような秘密道具と同じ効果がある




【重力操作】で空に浮き、【速度操作】で真っ直ぐ村へと向かった

その際に【風圧無効】、【気圧操作】、【物理無効】のスキルを作った





村から少し離れたところで、悲鳴が聞こえたので止まった

地上を見ると子供が大きな熊に教われているところだった



【重力操作】を解除、【速度操作】で下方向へ加速する

そのままの勢いで熊に蹴りを入れた

するとプチっと熊が潰れてしまった




「あら弱いわね。殺すつもりはなかったのだけど、子供を泣かしたんだから仕方ないわね」



そう言って子供の方を見る


ガクガクと足を震わせながら後ずさっていた



「坊や、怪我はない?お姉さんが来たからにはもう安心よ」


「お、おねえさん?」


「ええ、お姉さんよ。あなたこの近くの村の子?どうしてこんなところに一人で居たの?」


「母さんが病気になっちゃったんだ、だから薬草を取りに来たんだよ」



子供は戸惑いつつ答えた


なんてかわいい子なんでしょう

食べちゃいたいわ

だけど一人は危ないわよね

村の人達はどうして止めなかったのかしら


とりあえず村に行ってみましょうか



「薬草は私に任せなさい。まずはお家に帰りましょう」


「う、うん…」


家に帰るというと、子供は下を向いてしまった


どうしてかしら?



「坊や、お家に帰りたくないの?」 



子供は小声で言いにくそうに答えた


「…あのね、薬草を取ってくるまで帰ってくるなってお父さんが…」



なんだと?




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